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私と大学入試。〜推薦はラク!?〜

どうも。KAYOです。

少し間が空いてしまい「一日1記事」があっけなく達成できませんでしたが…

今回は大学入試についてのお話です。

とある子役出身の俳優さんがAO入試で有名私立大学に合格したということで
一部のネット民が叩いているそうですね。

「一番嫌いな進学パターン」
「一般受験の大変さを考えたらずるいと思います」
「正直言って不公平です」

これらの意見…おそらく現役生とか浪人生の可能性が高いと思うんですが…(私的解釈)
私から言わせてもらえば…

「甘えてんじゃねーよバーカ!!!!!」

言葉は悪いですが…正直この言葉しか出てきません。

AO入試も含みますが大学入試における推薦入試を
「ラクに大学に入れる近道」だと思っている人はいると思います。
しかし世の中は甘くないのです。
推薦で合格するためには数々の関門を突破しなければなりません。

私は指定校推薦で大学に入学しました。
系列の学校への推薦だったのでほぼ内部進学に近いです。
今回ネットで叩いている人たちからしたら「内部なんてコネじゃん」と思われるでしょう。
「ラクしてる」と思われてるでしょう。
しかし推薦をもらい合格を勝ち取るまでは決してラクではありませんでした。

まず推薦をもらうためのほぼ絶対の選定基準が内申点です。
私の通っていた学校では学内での選定基準となっていたのは評定平均値でした。
高3の1学期までの副教科も含む学期ごとの五段階評価の数字を全て足し
教科数×学期の数で割った数字が評定平均値です。
私の志望校(後の母校)は「評定平均値が4.0以上の者」でないと推薦願を出すことはできませんでした。
他の大学もおおむね○○以上ないと推薦してもらえませんでした。

私の通っていた学校は推薦で入試を突破する生徒が多いです。
しかし各大学各学部各学科に枠が1個、多くて2個しかないので
例年人気のところでは激しい争奪戦が繰り広げられます。
「志望してる系統が同じやけ一緒にがんばろうね!!」って仲良く勉強していても
水面下では火花がバッチバチに散っています。

その1個か2個の椅子を巡って時には5人がエントリーすることもあります。
そこでどうやって篩にかけるかというと
やっぱり評定平均値なんですよね。
エントリーした生徒の中で評定平均値が一番高い人が必然的に内定です。
先程「私の志望校は評定平均値が4.0以上ないと推薦願を出すことができない」と申し上げましたが
エントリーした生徒は全員その条件をクリアしています。
つまり…後は4.1とか4.2とか本当に小数点以下の争いです。

評点平均値を上げるためには学期ごとの評定を一つでも5に近づける必要があります。
学期ごとの中間テスト及び期末テストがほぼウエイトを占めますが
日頃の提出物のチェック、毎日の小テストの点数、国語だと漢検○級に合格したなども評定をつける際には見られます。
言ってしまえば評定平均値は入学してからの日頃の行いの数値化なのです。

私の場合…入学当初は専門学校を志望していました。
しかし「行くなら推薦もらって特待生で行く」と思っていたので
1年時から日々の勉強はがんばりました。
その甲斐もあり2年時に大学進学を考え始め推薦選定条件を確認した際にも
「この調子で行けば問題ないと思う。」と担任から太鼓判を押されました。
(文理選択で文Ⅱを選択していたことも太鼓判の一つでした)
それからは少しでも評定平均値を上げることに必死でした。

そして学業以外での日頃の行い…部活、校外活動、表彰などなども内申点には含まれます。
私の通っていた学校では校外でのボランティア活動が重視されていました。
なので私も主に障害者支援のボランティアに行きました。

このような日頃の行いをクリアした者が推薦願を提出することができるのですが
その推薦願もただ「○○に推薦してください」の紙きれ一枚で済むものではありません。
私の志望校の場合、志望理由を含めた3タイトルの小論文の提出が義務でした。
確かそれぞれ2000字(原稿用紙5枚分)だったと思います。
それを夏休みの間に書き期日までに提出しなければなりません。
1日でも遅れたらアウトです。
ちょうど小論文の作成期間は学校では夏季講習が行われていて
平日は毎日学校に行っていました。
更に土日にはオープンキャンパスに行って先輩からアドバイスをもらいに行ったりボランティアにも行ったりしていたので
高校最後の夏休みはほぼありませんでした。

2学期になり書類が受理されたら親同伴の上で
校長、学年主任、担任、進路指導部長との面接があります。
そこで正式に「あなたを推薦します」と内定をいただけるのです。
もしその面接がうまくいかなかったらその場で推薦しませんとなることもあります。
私の場合…隣にいた母が失笑してしまうほどの失言が結構あったようで…
おそらくギリギリのところでGOサインが出たんではないかと回顧しています。

そして志望校に行っての試験、私の志望校は小論文と面接でした。
もちろんここでの評価が悪ければ合格とはなりません。
2学期になってからはほぼ毎日居残りをして小論文や面接の練習をしていました。
そして11月の半ばごろに合格通知を手にしたのです。

しかし合格はしたものの推薦時の「センター試験を受けること」という必須条件をクリアするために日々勉強は続けていました。
加えて大学から入学前課題を出されており小論文を2タイトル書かなければなりませんでした。
結局センター試験まではほぼ勉強漬けでした。

ここまで読んでみてお分かりいただけたでしょうか??

各種推薦入試…決してラクではありません!!

確かに比較的早く進路が決まります。そのことで安心感を得られます。
でもそのためには日頃の行いがめちゃくちゃ大事なのです。
推薦の席の争奪戦は高校に入学した時点から始まっているのです。
私の考えですが…
「推薦入試は日頃から努力していた人に贈られるご褒美のようなもの」だと思っています。

私も最初は「推薦やと小論と面接だけやしラクやーん」と思ってました。
でもそのためには一瞬たりとも気が抜けない日々が続くのです。
「人は何かを得るためには同等の代価が必要である」
鋼の錬金術師の一節のようですがまさにそうです。
「推薦が欲しけりゃ日頃から手抜くな」ということです。

だから推薦で合格を勝ち取った人に対して僻み、妬み、嫉みをぶつけるのははっきり言って論外です。
そんな暇があったら勉強しなさいよ(=努力しなさいよ)って思います。

だって推薦もらうってことはそれだけの努力をしてきたんだから。

もちろんこれだけの努力をしても篩にかけられ推薦をもらえなかった生徒もいます。
隣の席の子が人目も憚らすに泣いていたのを見たりもしました。
努力が必ずしも実るとは言えませんが目標に向かって努力することは決して無駄ではないと思います。

これから中学、高校、大学と進学していくみなさんへ。
特に高校生になるみなさんへ。

入学してから勝負は始まっています。
まだ将来何がしたいかとか漠然としたビジョンしかないかもしれません。
しかし自分の将来の可能性を一つでも多く残しておくためにも日頃の行いは徹底してください。

というわけで私の指定校推薦入試の話が大半でしたが(笑)
その後どうなったかも近日中に公開したいと思います。

今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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