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自分インタビュー vol.3 タイ・チェンマイ編

−漠然と「外国人になりたい」と思っている自分もいて自分が「外国人」になるって結局海外に行くしかないと思ったんです−
▶︎そういえば、先日チェンマイに行ってきたとの事でそのお話を少し聞かせていただいてもよろしいでしょうか。
「はい、よろしくお願いします」
▶︎なぜ今回チェンマイに行こうと思ったのですか?
「のこのこが休みになって(2023年12月より活動を休みにしている)、この時間私は程よく働いてゆっくり生活しているのももちろんありがたかったし幸せだったんですけど、こんなに長く自分に時間を使えることってないよなってふと思って、せっかくの長期休みなら日本を出てもいいのかもなって思ったんです」
▶︎根っこ保育のこのこようちえん、現在お休みしていますもんね。チェンマイを選んだ理由とかはあったんですか
「私は何年も前から瞑想を日常に取り入れていて、今は毎日やるって感じではないんですが、どこかの寺院で瞑想したいと思ってタイを選びました。都会に行きたい願望がなかったのでいろんな方に話を聞くとチェンマイはほどよく田舎でいいのではないかという事でチェンマイに決めました」
▶︎タイは寺院が多いですもんね!瞑想ができるところもたくさんあると聞いたことがあります。
「他のところはわかりませんが、チェンマイは数分歩けば寺院がある感じでした!日本の美容院並みに寺院だらけ(笑)でも、今の私にとっては本当にいい環境でした」
▶︎日本の美容院並みとなると結構な数ですね(笑)今回はひとり旅だったのですか
はじめはひとり旅の予定だったのですが、ちょっと…というか私ってかなりぶっ飛んでしまっているので変なことしかねないなって思って、急遽妹を誘いました(笑)」

−メインメンバーは変わらないけど、サブメンバーが突然増えたり減ったりする家族だったので、一般的な家族の形じゃないからこそ、家族の形っていろいろあってもいいよねとも思っているし、なんならそもそも普通の家族ってなんだろうかとも思っている-
▶︎あれ、久島さん三姉妹の末っ子じゃなかったでしたっけ?しかも生粋の末っ子気質の(笑)
「そうですそうです!生粋の純正の末っ子なんですが、一緒に生活はしたことのない父親違いの妹が2人います」
▶︎え!?5人姉妹ですか!?お母さんすごいですね!!
「ですよね〜。子どもを産んで育てるって本当にすごいと思っているので、5人ってすごいなって思います」
▶︎一緒に暮らしたことなかった妹さんと何泊も一緒にいるってどんな感じなんだろう。もし差し支えなかったら聞かせていただいてもいいですか
「全然いいですよ。こういう話ってなかなか聞かないと思うので。でも、あくまでも私の場合の話ですが。上の妹とは7歳離れていて一年に数回合う程度なんですけど、初めてこんなに長く過ごしたけど普通に楽しく過ごしました(笑)」
▶︎家族といえば家族ではあるんでしょうけど一般的な家族とも違う距離感だろうし、友だちともまた違うと思うしどんな感じなんでしょう
「確かに。どんな感じなんでしょうね。私自身も分かってない感じがします。家族がどんなものかっていうのが正直私はどうでもいいかもしれない(笑)」
▶︎家族の形には拘らないみたいな感じですか
「うーん。そもそも私は小さな頃から父、姉、姉の他にいろんな人と暮らしてきました。突然知らない女性がうちに来て毎日一緒の暮らしが始まるみたいな生活だったので、みんながいう「家族」みたいなものがそもそもわからないかもしれない。それで別の場所には実母と母の旦那さんと、その娘たちがいて…私にとってはこれが家族だったので(笑)」
▶︎確かに一般的な家族とは少し違うかもしれないですね
「ですね。私は若干、家族って窮屈だなって昔から思ってしまっているところもあります。お腹いっぱい感があるというか(笑)でもその反面、面倒臭いからいいんだなとも思っています。こんな面倒な関係性ってないから」
▶︎そうなんですね。いつか久島さんが感じている「家族」についても聞いてみたい!その妹さんとのチェンマイ旅はいかがでしたか
「本当に楽しかったです!!妹とも普段はしないような話もできて、彼女と旅ができてよかったと思います。私と同じく歩くことが好きな子なのでかなり歩きまくりました!

−シンプルを求めているうちはシンプルには生きられていなくて、きっとそういうことも考えなくなった時にやっと本当にシンプルな精神を手に入れているんだと思っています。いつかそこにいけたらいいなって思っています-
▶︎見慣れない景色って歩いてるだけでも楽しいですもんね。今回の旅の目的でもあった「寺院で瞑想」できましたか
「できました!しかも一瞬でグッと入り込んでしまって自分でもびっくりでした。瞑想始めた時は5人くらいいたはずなのに、気がついたら私1人だけしかいなくて妹がいろんな角度から私を撮影していました(笑)でも、撮られていることもわからないくらいしっかり瞑想できました」
▶︎気づかないくらいってすごいですね!日本でやっていた瞑想とは違いましたか
「全然!本当に一瞬で入り込めたし、瞑想後のスッキリ感が全く違う。定期的に瞑想しにチェンマイに行きたいなって思うくらい(笑)」
▶︎いいですね!!今回の目的は瞑想だけだったのですか
「私個人の目的は、瞑想、ビールを飲む、南国の果物を堪能するの三つ。この三つが果たせれば他はなんでもいい感じでした。」
▶︎シンプル!!!
「シンプルです(笑)私はいつでもシンプルでいたいです」
▶︎久島さんっていつもどうシンプルに生きるかを考えているように感じます。今回のチェンマイに行って何か変化とかありましたか
「そうですね。なるべくシンプルに生きたいなとは思っています。多分、世界って結構シンプルなんだろうなって感覚的に理解できている部分と、少しごちゃつかせ考えてしまう自分もいるので、わざと意識的にシンプルに持っていく時もあると思います。今回のチェンマイで感じたことは、やっぱり周りの価値観はあくまでも生活の中のほこりみたいなものだなって思いました」

−プライドって誇りでもあるけど、その反面埃になるかもしれないんだなって話しながら思っていて、なんだっていいんですけど今はどれくらい身軽にいけるかみたいなところを思っています−
▶︎生活の中のほこりとはどのようなものですか
「生きていると当たり前にあるもので、気持ちの良いものではないけど、気にならない時は気にならないし、気になり始めると気になるし、溜まれば拒否反応も起こすこともある。でも、嫌なら拭けば良いし、場所を変えればいいし、気にならないならそのままでも良い。自分がどう思うかだよねって改めて思ったんですよね」
▶︎自分がどう感じたか、それを感じてどう思ったかは本人しかわからないことって感じですかね。
「そうかもしれないですね。チェンマイでお世話になったトップさんというおっちゃんがいたんですが、帰りに「チェンマイどうだった?何した?」と聞いてくれたので寺院に行ったり、マッサージしてもらったりなど話をしたんです。そうしたら「マッサージはいくらくらいだった?」と聞かれたので値段を伝えると「ちょっと高かったかもね」と言ったんです。そのあと「でもそのマッサージはあなたにとってどうでしたか?」と聞かれたので「とてもよかったです!」と伝えると「それはいいことだねー!大事なのはあなたがどう思ったのかだからね。」と言ったんです。そりゃ安くなった方がいいんだろうし、ぼったくられない方がいいのかもしれないけど、それより大切なのは自分が楽しめたか、満足できたのか。もしその金額聞いて自分が納得できないなら今後は下げる交渉をするとか、他に何か考えればいいとは思う。そういえば旅中に妹が「現地の人に馬鹿にされた!」って激おこしてた時があったんです。私は全く気が付かなかったんですけどね(笑)なんとなくたけど自分がどう思ったかよりも、人の中にはぼったくられたこととか、日本人だからこう見られたとか、そいうことを気にしてしまう何かがあるんだなと。そういう側面ももちろんあるんだろうけど。きっと空気中に見えないプライドがたくさん行き来しているんだなって思ったりしたんです。」
▶︎プライドって自分にもありますが、大切だなと思う時と邪魔だなと思う時がありますね。久島さんにとってプライドってどんなものですか
「私は今現在プライドがいるのかいらないのかわからないところにいます。自分の大切にしたいことは大事だけど、誰かと比べるものならばいらないなって思うし、多少のプライドも大事だなって思う自分と、プライドって足枷になるなって思うことも結構あって、私は一度このプライドみたいなものを手放してもいいのではないかと思ってる。その方が今まで見たことない景色が見られるんじゃないかって」
▶︎それは今後の活動にも関わってくる感じですか
「多分そうですね。いい意味でのこのこもどうなるかはわからないけど、私は今を生きていくしかないというか、自分の中のいらんものをどんどん剥ぎ取って行いくんだろなって思っています。」
▶︎今回のチェンマイ旅は久島さんにとってすごく大切な時間になったのですね
「本当に。たくさんの方に感謝する旅になりましたし、次はどこに行こうかなって思っています。私の人生は一生珍道中なんだと思います(笑)」
▶︎今後も楽しみにしています!
「私も楽しみです!ありがとうございました」

インタビュアー:久島佳代 インタビュイー:久島佳代

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