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DAWで踊れるリズム製作(基礎編)

僕は母親がダンサーで、ダンスの先生をやっていたこともあり幼少期の頃からジャネットジャクソンやスパイスガールズ、スティービーサラス(ファンクロック)などを聴きながら育ちました。その影響もあってかいまだにどんなジャンルでも踊れる音楽を聴くのが好きです。

実は日本の音楽って、もはや「日本の文化芸術」というジャンルでもいいんじゃないかってくらい確立してる気がするので、踊れる踊れないで測るものでもなくなってきてる印象です。

僕としては「邦楽って踊れないなぁ」と思うこともしばしばです。厳密に言うとノリのいい曲は多いけど踊れないという感じです。

じゃあ踊れる曲ってなんなんだ って一時期やっきになって模索したことがありました。その結果の一部を今日は書いていこうと思います。

結論から言うと、

リズムのふわり
休符の位置

が大きく左右する。ということは明らかです。そしてリズムだからといってドラムだ!と思った方はおしいです。ギターにもベースにもボーカルにもリズムはありますので、特にボーカルの譜割は日本人は気にかけてないように感じます。ここをこだわるとたちまち踊れる音楽製作が可能になります。

では今日はその踊れるリズム譜の基礎をここに書き記して置こうと思います。

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まずはこちら。一番最初に書かれているのは4分音符と8分音符を使用したシンコペーションです。シンコペーションさせることで踊りやすくなります。でも、だからと言って必ずしも間を開けないといけないのかと言うと実はアクセントさえシンコペーションの位置に来てれば同じように踊りやすくなるんです。なので、三小節目に書かれてる8分音符、こちらはアクセント記号が書かれています。一小節目と同じ位置にアクセントを置いています。
他の小節に書かれているのも実は全く同じ位置にアクセントを置いています。
たったこれだけ意識するだけで踊りやすくなるんです。簡単でしょ?

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そしてそれを倍のテンポに変えても有効です。こちらは8分音符と16分音符を組み合わせたシンコペーションです。右側も同じ位置にアクセントを書いています。

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次は休符の位置ですね。
これはわかりやすいかとは思いますが、要は面拍を休符にして裏だけを弾くという事です。
最初は8分音符の裏ビート、その次は8分音符と16分音符を組み合わせたビート。最後のは少しアレンジを加えて面拍にも少し音を入れてる状態です。

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そしてこちらはここまで言った譜割りを組み合わせたものです。
シンコペーションと休符です。

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そしてこちら、上級編ですが覚えて損はないと思います。
シンコペーションからポリリズムと化している譜割りです。
一見複雑ですね。実際音も複雑で、弾ける人、歌える人が日本人には少ないです。一瞬弾けたとしても持続できない人も多いですね。
僕はこのリズムはとても大好きでどんなジャンルにも入れるであろうって言うくらい好きです。

でもですね、よくみると共通点が浮かび上がってくるんですね、それは、

16分音符が3つ束になってるものが繋がってるだけなんです
わかりやすく書き方を変えると、

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こういう事ですね、まったく同じ位置にアクセントを入れました。
つまり三つ区切りでリズムを構成すると、入れ方によっては複雑難解になってしましますが、適度に入れればいわゆる”揺れ”を作り踊りやすくなるという事がわかったんです。これを昔発見した時は僕の中では大発見でした。
曲がとても作りやすくなりました。

さて、では最後にもう一つだけ紹介します、サンバのリズムです。

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ここまで読んでいただけたなら、あることに気づくでしょう

ここまで書いた踊れるリズムの法則がふんだんにこの中に盛り込まれているんです。
まず、出だし、休符、しかも16分音符三つ分の休符
そしてその次は8分音符の裏が二つ
そして最後に16分の裏から入って、16分三つ分の長さ

これを計算して作ってるのか、なんとなく作ってるのか知りませんが、たぶん後者なんじゃないかと思います。

ブラジルの友人はたくさんいるのですが、みんな常に踊っています。そういう性質なんですよね。だから「こんな感じ気持ちいい!」って言いながらなんとなくサンバってできたんでしょうね。すごい。


ここまでのリズム譜をシベリウスで書いたので、せっかくなんでPDFをダウンロードできるようにしておきました。海外のサイトなので英語ばっかりですが安心してください。MediaFireという有名なサイトですので。


続編もあります


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