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アジアの旅⑤ : ラオス ルアンパバーン【薬草サウナはやめられない】

ルアンパバーンといえば、世界遺産の街として特にヨーロッパ人に人気があり, 古い街並みを散策したり、朝の托鉢に参加したり、丘の上で夕陽をみた後にナイトバザールに行く、というのが定番の過ごし方。しかし、2019年2月、そんな観光地ルアンパバーンに来た私は2つのことしかしませんでした。

それは薬草サウナと昼寝です。

ラオスの薬草サウナは外国人にも人気が高い。一回やるとハマると言われています。私もその一人。ビエンチャンで初めて体験して虜になりました。

地元の人達にとっては日本の銭湯のように日常生活に溶け込んだ場所。そこにヨソ者としてこっそりお邪魔する我々を温かく迎えてくれる懐の深さに感謝しつつサウナ三昧の時を過ごしました。

静かな場所でリラックスして気分を変えたい。そんな思いで選んだ宿泊先はルアンパバーンの町はずれにある織物工房内のゲストハウスです。

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OCK POP TOK ラオスの特産品、シルク織物の工房で、観光客向けに作業工程を見学するガイドツアーや機織り体験のワークショップををやっています。各国語のパンフレットもあり。


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また、ラオス料理のレストランもあってメコンを眺めながらゆっくり食事ができる場所として町中に滞在中の人達もわざわざ訪れるくらい人気があります。

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ここに宿泊施設があることはあまり知られていません。なにしろ4部屋しかないのです。しかも、リバービューの部屋は半分の2部屋だけ。下手に宣伝などしてしまうと収集が付かなくなりそう。しかし、しかし、このお宿は素晴らしい。今回はサウナがテーマなので宿泊場所のことは後にして。。。

宿で自転車を借り、早速出かけたのは Phonphaeng Sauna (発音できない)繁華街からは外れておりほとんど何の目印もなし。探すのにてこずりました。ローカル食堂の脇にさりげなく看板があったことに後で気づく。2回通りすぎていました。

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サウナはだいたい午後、15時過ぎにオープンするところが多いです。仕事帰りにひとっ風呂浴びていく、という人達が多いからですね。だからと言って15時に行けばオープンしているのか、というとそこは東南アジア。私が15時10分に到着した時には誰もおらず。しばらくして店番と思われる女の子(どう見ても小学生)が来て、待っててくれ、みたいなことを言う。

結局15時半ごろお店の人がバイクでやってきました。それでようやくスタート。入浴料(250円くらい)を払い、タオルとサロンをもらいます。

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サウナルームは男女別。中は2畳くらいでベンチがあります。定員は8名くらい。中にはいるとぶわーっと水蒸気。レモングラスなどの香草の匂いが咳き込むくらいに満ちています。これが喉と鼻をスッキリさせる効果がある。そして突然流れ出す滝の汗。明らかにスポーツジムのサウナとは違う驚きの発汗作用。これも香草のお陰なのかな。

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サウナルームに居られるのはせいぜい5分。辛抱たまらず外にでて近くにある桶から冷水を身体にかけてクールダウン。ここは熱帯のラオス。外気温も30度近くあるので水をかけても身体への負担が小さい。雪の中に飛び込むフィンランドサウナとはかなり違います。フィンランドでは心臓が止まるかと思うほど刺激的でしたから。そして、ベンチに座って薬草茶をがぶ飲み。

ラオスのサウナではどこでもこんな昭和っぽいブリキのヤカンに入った薬草茶が置いてあって無料で飲み放題。常温かそれ以上の温かさですがそれが不思議に心地よい。ジョッキに3杯くらいは軽く飲んでしまう。いや~、爽快、爽快。

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サウナで貸してくれるサロンには色々な臭いが染みついている。ラオスのサウナでは牛乳、ヨーグルト、コーヒー、タマリンドなどが売店で購入できてそれらを身体に塗って入浴することができるのです。美肌効果が高くなるとのこと。確かに入浴後はお肌がスベスベ。日本だったら衛生上の理由とかでまず許されないでしょうね。

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5時近くなると地元の人たちが続々やってきました。みんなご近所さんらしく、仕事を終えて汗を流して楽しそうに話ている。こんな生活もいいなぁ。

ラオスのサウナにはたいてい長椅子があって、寝そべっているとお店の人が下に焼けた炭を入れてくれる。これで休憩しながら体を乾かすのか?本当の意味は分からないまま動かずにいるとポカポカと暖かくて気持ちがいい。

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日も落ちてきたので帰ることにします。暗くなると道がわからなくなりそうなので。体は骨抜き状態。宿にもどって飲むビールの美味しいこと!

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眼下には悠然と流れるメコン。燃えるような夕焼けの中、仕事を終えて帰宅する人たちの小さな船が見えます。

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このゲストハウスに滞在するなら是非リバービューの部屋を。(2部屋しかありません)客室は工房で製作されたカラフルな布がふんだんに使われていてとてもお洒落。広いバルコニーには大きな安楽椅子があってこれがまた心地いい。


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翌朝、早朝にバルコニーに出てみると靄がかかって幻想的。乾季は朝晩20度以下になることもあり、涼しいのです。

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昼間は少しだけルアンパバーンの市街へ出てみます。OCK POP TOK は中心地にショップも運営していてお店と工房間にシャトル送迎サービスがあります。中心のホテルに泊まっている人たちもこれを使って工房の見学や食事に行くこともできて便利。

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世界遺産の中心街ものんびりしています。ブラブラ歩いてカフェでラオス珈琲を飲み、市場で香辛料を買い、昼前にはさっさと戻りました。午後のサウナに備えなければ。

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ラオスにきたら必ず食べるのはカオ・ピアック・セン。うどんのような太目の米麺です。

昼食後は昼寝。本当は読書するつもりで本を数冊もってきていましたが、この椅子に横たわるとあっという間に寝落ち。果てしなく堕落した至福の時。

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さてさて、また自転車を借りて今回2件目の薬草サウナへ。これまたわかりにくい場所にあります。看板にはよく見ると Pong Kham Saunaと書いてありますが、写真は食堂としか思えない。普通の民家の脇を入っていくのでちょっと躊躇してしまいます。

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それでも入っていくと。。。ありました。

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前日のサウナよりこぢんまりしていますが施設は整っています。それにサウナの温度が高くて薬草の香りも濃い。3分位しか入っていられません。

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5回入る、と心に決めて頑張りました。もう、ヘロヘロ。夕方になると若い女子グループがやってきました。ここは造りも可愛くて女性向きですね。

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2日間サウナを堪能し、また朝靄のなかで朝食を食べてバンコクへ戻りました。ホントに薬草サウナは最高です。
#行った国行ってみたい国

* 2019年2月の情報です。サウナの場所など詳細をご希望の場合はコメント欄にてお知らせください。



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