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タイの旅①:【77番目の県ブンカーンは高所恐怖症泣かせの名所満載】

タイには日本よりずっと多い77の県がある(1都76県)。自分は在タイ9年と言えども未だにそのほんの一部にしか行ったことがなく、名前も位置も知らない県がまだまだたくさんある。友人に「ブンカーンへ行かない?」と言われても「え?それ、どこ?」と答える有り様。

ブンカーンは2011年にノンカーイ県から分かれてできた新しい県で、タイ東北部イサーン地方のラオス国境に位置しています。雄大な自然を満喫できるそれはもう素敵なところでした。

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バンコクから飛行機で1時間弱、ウドンター二空港から車でブンカーンに向かいます。まず出かけたのはライフ・コミュニティ・ミュージアム。村おこしとして地元の伝統文化を伝えるために作られた博物館です。築60年の古民家に手染めの布や籠などが展示されていました。あらかじめ予約しておくとお母さん達が手作り家庭料理のランチを用意してくれます。テーブル一杯の本場のイサーン料理。堪能しました。ソムタム、激辛です。

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そしてブンカーンの観光ハイライトその1,ワットプートークへ。ここは巨大な砂岩の山全体がお寺になっています。山のあちこちにお堂と仏像があり、一般人も山を登りながら参拝することができる。入り口を抜けると現れる急な階段。すぐに苦行をしている気分に。🤣 スリランカのシーギリヤロックを思い出しました。

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しばらく階段を登ると岩肌に沿ったなだらかな木造の通路になる。やれやれ、と顔を上げると目の前には絶景。し、し、しかし、景色を堪能する以前に恐怖が襲う。すごい高さの岩肌に張り付くように作られた頼りない木の回廊。高所恐怖症には打ちのめされる状況となっていたのでした。

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柵が低すぎる。手すりの間隔が広すぎる。😲😱😲😱

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うわわー、無理無理。腰が引ける。

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メコン(川)の向こうはラオス。どこまでも続く緑の大地。なんだけどまっすぐ見ていられない。

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反対側にはブンカーンの町。じっくり眺める余裕なし。

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お寺なので道中にはお堂が点在。お願い事満載の状況ということもあり、しっかりお参りしました。

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背中がぞわぞわするッ! 手すりにきつくしがみついていたので後に腕が筋肉痛になりました。

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8月は雨季なので観光するにはオフシーズンです。この日も雨。でもお蔭で暑さはそれほどでもなく、霧がでて幽玄の世界。崖の突端にある不思議な形の岩の下にもお堂がありました。これもまた幻想的でいい感じです。滑って落ちたら奈落の底。©photo by Ms. N. Arase

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ブンカーンの町に戻って夕飯を食べようと川沿いの通りに来てみたら、ちょうどお祭りをやっていました。イサーン地方各地の民族衣装を着た女性達がパレードしています。ラッキーだな。

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色鮮やかな衣装と素敵な笑顔。コロナ禍でフェイスシールドを装着していますがみんな上にずらしてしまっています。国内感染者70日以上ゼロの国だもんね。いいよね。笑

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見事な花火も。あまりに近くに打ち上げるのでハラハラするのもタイあるある。©photo by N. Arase

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翌日はさらなる大雨。めげずに観光スポットその2、プーシンに出かけました。ここは国立保護林区の中にあり、専用の四輪駆動車に乗って山の中の様々な岩のモニュメントを見学します。

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昨日からの雨ですごい悪路。まさにジャングルアドベンチャーツアーです。日本ではできない荷台乗車。自己責任です。それにしても日本の4WD車は素晴らしいな。©photo by N.Arase

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みんなこの無茶苦茶な状況でハイになっています。何事も楽しまないとね。

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次々と現れる自然の造形美。

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そしてハイライトの3頭のクジラ岩。晴れていれば緑の大地が見渡せるのですがこの悪天候。真っ白です。それがかえって怖い。風も強くてやばーい。😱😱😱 ©photo by N. Arase

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こうして写真を見てみると本当にクジラの背に乗っているみたいですね。正直恐ろしくてあまり覚えていません。岩の上には黄色いテープが貼ってあり、ここより外側へ行ってはダメよと警告している。(景観を損なわないように小さく!)日本ではできない体験です。次回は乾季にリベンジしよう、と皆で話しました。

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オフロード走行のお次はジャングルクルーズ。ボートで滝の見学です。なかなかしっかりしたボート。ライフジャケットも完備。泳げる人はつけなくていいって船頭さんが言ってます(冗談で)。タイの人達は泳げない(!)ので皆さんしっかり着用。日本人は。。。つけませんでした。自己責任です。

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プー・タム・プラ―の滝。雨季で水量が増して迫力倍増。雨の少ない時期は滝壺に降りたり天然ウォータースライダーみたいな水遊びができるようです。イサーンの夏は猛暑ですからこんな場所は有難いですよね。

最後にウドンターニー空港へ向かう途中、ノンカーイにあるユニークな庭園に立ち寄りました。

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こちらはサラ・ゲオ・グーというラオスの宗教家の方が仏教とヒンズーの世界をイメージして作った巨大モニュメントが立ち並ぶ摩訶不思議な彫刻の森公園。ラオスのビエンチャン郊外にあるブッダパークによく似ています。

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強烈すぎてコメントできない。TVゲームに出てきそうな非現実的な世界です。

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雨の中の2日間でしたが盛りだくさんで楽しい旅でした。11月以降の乾季にもう一度訪れたい場所です。では。🌳

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