Grease

みなさんこんにちは。三上です。

今日は以前観たシアタークリエ「グリース」の感想を書こうと思います。

観に行ったのは2週間前の相模グリーンホールでの公演でした。ミュージカルのミの字も知らないのに友人の招待でタダ、という事実に釣られたのです。

まず劇場について驚いたのはお客さんの服装が綺麗でドレスアップされている方もちらほらいたことです。普段映画館に行くようなきれい目コーデくらいかな?と思ったらカジュアルドレスや高そうなブランド品を見にまとっている方が多くうへぇと感じました。まあ席は二階席2列目の真ん中という見やすい席でとても良かったです。

さて、肝心の舞台ですが、音楽、演者がとても良かった。これにつきます。

ミュージカルの要素といえば多くのものがありますが、特に音楽、演者の演技力、歌唱力、舞台のセット、脚本が重要となります。どれも高いレベルであれば素晴らしいものになるし、低ければ残念なものになります。

今回の舞台はバンドの演奏がとてもよく、また演者の歌唱力の高さが際立っていました。特にヒロインであるサンディ役の歌が透き通るようでいて力強い素晴らしいものだったのです。むしろそれだけでも観る価値のある舞台でした。演者の追っかけでもしようかしら。

しかし、脚本は難ありです。そもそも原作が1950年代のアメリカンハイスクールを舞台にした青春群像劇ということもあり、文化や価値観があまり馴染みのないもので知らなければ入り込みずらいと感じました。また、ストーリーの展開では伏線の配置がとても雑だと感じました。青春を描いていることもあり恋愛模様も多く登場するのですが、登場人物たちがどうしてくっつくのかそこが一切わからなかったのです。確かに想いを伝えるシーンはありました。ですがそれだけしかないのです。なぜ付き合うのか、互いに惹かれた部分はどこなのか、whyの部分が分からないのです。学生の恋愛は薄っぺらいことを伝えるのが目的だとすれば上手い演出なのかもしれませんがね。

総じて観ると、この舞台は場面がいくつか用意されていて演者やバンドの技術で魅せる。そんな舞台だと感じました。ぼくとしてはストーリーとしても面白さがもう少しあればなあと思わされるところです。
とはいえ演者やバンドは素晴らしい物だったので他のミュージカルを見てみようかなという気分になりました。

招待してくれた友人に感謝を。

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