夕食はその日の打ち上げだ
基本的に料理をすることなく生活していた。
一人暮らしをしていた時期はあったもののほとんど外食で、自分が食べるゴハンを自分で作るという習慣がなく、正しいお味噌汁の作り方も知らないまま38歳にして嫁になった。
母は何より私が毎日ゴハンを作れるかを心配していたらしいが、結婚を機に長時間の激務だった仕事を辞め、たっぷりと「時間」が手に入った私にとって、料理をする時間はなかなか楽しい時間になった。
とは言え毎日のレシピを栄養バランスやカロリーを気にして考えていると、真面目な性格上おちおち楽しんでもいられなくなってきてそのうち栄養とか節約とか、頭の中が毎日メニューに追われるようになり、ふと思った。
夕食はその日の打ち上げにしよう
そう決めてから、料理を家事の一種というより、自分たちの食事をいかに安く、夫婦ともに大好きなビールに合うおかずを作れるか、そして楽しめるかという方向にシフトしていった。
おなかをすかせて帰宅したオットがビール片手に「おいしーねこれ!!!」と言ってくれることと、私がつくる食事をこの人と分けあって生きているのだということをまだ幸せと感じられる、この気持ちを、できる限り永く持ち続けられたらいいなと思う。
いつまでこんなこと言ってられるかわらないけど
備忘録的に記しておく
『夕食はその日の打ち上げである』
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