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母子同室産婦が妄想する父母子同室の世界

2024年1月に男の子を出産し、その後5泊6日の入院生活が始まりました。

この入院生活が、個人的に超〜〜辛かった!

タイトルの通りなのですが、私の産院では基本的に出産翌日からは母子同室でした。
これが想像以上にキツかった。

もっと言うと、

母子同室×大部屋

の掛け合わせが最悪のタッグを組んで産後のボロボロの体とメンタルに襲いかかってきました。

もともと私は入院中の部屋を個室で希望していたのですが、あいにく個室の空きがなく4人部屋に入ることに。

産後1日目の夜は母子別室でしたが、大部屋なのでお隣や向かいのカーテン越しには赤ちゃんがいます。夜も数時間おきに泣いちゃいます。

出産のダメージや後陣痛の痛みもあいまって、出産当日の夜はほぼ寝られませんでした。

そして翌朝にはコットに乗せられてガラガラと運び込まれてくる我が子。

このときの私はまだ知りませんでした。
自分の子供がこの大部屋の中で一番よく泣く子であることを。。。

その日は助産師さんから、授乳の仕方、オムツの替え方、ミルクのあげ方を教えてもらい、あっという間に育児がスタート。
しかしまあ、全てがスムーズにいきません。
不器用であるうえに不慣れなのことも一因ですが、なんてったってとにかくお股とお尻が痛い!!!

会陰の傷が痛い。なんかお尻の方まで痛い。貸してもらった円座クッションなんてほぼほぼ役に立たず、ベッドに座ることもできませんでした。(なんなら寝ていても痛い。)

唯一辛うじて座れたのは、座面が円座になっている椅子。
痛がってどこにも座れない私に、助産師さんが授乳室に置いてあるものを貸してくれました。。

そんな状態でまともに座すこともできないため、授乳どころの騒ぎじゃありません。
しかも我が子はめっちゃ泣く。特に夜にめっちゃ泣く。授乳後におっぱいを離したそばから泣く。

初日に他の赤ちゃんの泣き声で寝られなかった以上、(これうちの子の泣き声で絶対みんな寝られないじゃん……)という気持ちがとにかく先走り、息子を抱っこしながら毎夜夜通し祈っていました。
本当に泣き止んでくれ……!!

希望すれば赤ちゃんを預かってもらうこともできるのですが、同室のお母さんたちがほぼずっと赤ちゃんと一緒にいるのが気配で分かるので、簡単に預けてしまうのは情けないことなんじゃないか……という気持ちになってしまい、なかなか預かりをお願いすることができませんでした。

朝方、他のお母さんが助産師さんに「昨晩は赤ちゃんとずっと一緒でしたね!頑張りましたね~」と言われているのを聞いただけで、すぐ預けたくなってしまう私はダメなんだ、頑張れていないんだ……と思ってしまったり。(完全なる産後のお豆腐メンタル)

10分前に授乳を終えたばかりだというのに、大部屋でギャン泣きする我が子を連れ出して、授乳室によく逃げ込みました。誰もいない夜中の授乳室だったら、息子が泣きやまなくても少しだけ心が落ち着いたので。。

ということで、入院中の5泊6日、私は毎日子供を抱っこしながら泣いていました。
それこそ大部屋だったので、私のすすり泣く声も同室の人たちに聞こえていたかもしれない。

だってもう全然寝られないし、周りの人たちへの申し訳なさったらないし、無駄に他のお母さんと比べてしまうし。あととにかく、シンプルにフィジカルのダメージとして本当に本当に股と尻が痛くて痛くて仕方ない!!
(あまりの痛さに内診してもらったとき、先生の触診でさらに痛みが悪化し、内診台の上でバカみたいに号泣したのは私です。)

痛みや罪悪感や心細さで泣きながら、この「産後すぐに母子(&他人)の同室育児が始まるこの仕組みは、いくらなんでもハードモードすぎないか?」とずっと思っていました。

いや、原理としては分かります。右も左も分からない初産婦に育児のキホンのキを叩き込むにはこのタイミングしかないのだと。
それに産後すぐに頻回授乳を頑張らないと、思うように母乳が出てきてくれないということも入院中に学びました。

ただ、それならね。それならせめて、赤ちゃんのもう一人の親である、夫が傍にいてほしい!!!!

オムツ替えのやり方とかミルクの調乳の仕方とか沐浴の方法とか、夫も一緒に助産師さんから教えてもらってほしい。
退院後、初心者に1本産毛が生えた程度の妻から教えてもらうより、夫としてもその方が絶対に良いに決まっている。

円座椅子がないと座れない私と抱っこを交代してほしいし、なんでこんなに泣きやまないんだろう、という不安を誰かと共有したい。

病室でめそめそ泣きながら、ああ今夫が一緒にいてくれたらなあ、そこがあわよくば個室だったらなあ……なんてずっと思っていました。
面会にコロナ対策ルールが敷かれていない時代だったら、このあたりはもう少しマシだったのかなあ。

「子供が生まれたら、男性も問答無用で1週間くらい仕事を休まなければならない」という法律でもできたらいいのに、、と無茶苦茶なことを妄想せずにはいられません。
自分が職場側の人間だったら、そんな制度は「ぎょ」という感じかもしれないけれど。でも誰にも有無を言わさない強制力でそんな仕組みがあったなら、産後の一番辛い時に思う存分家族に甘えられたのになあなんて思ってしまいます。

切なる妄想ではありますが現実的ではないことは承知なので……。
もし第二子の機会があるとしたら、リアルな対策として!
次は絶対、個室に入れる病院を選ぶぞ!!

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