新入社員歓迎イベントを踏まえて
2023年度の新入社員を歓迎する有志イベントが開催され、いち先輩社員としてイベント中の交流会に参加した。30分×3回の交流時間を通じて、10名の新入社員と短時間ながら交流する形となったが、その場を通じての気付きなどを振り返りながら備忘録として本noteを記載する。
1.歓迎イベントへの参加目的
純粋に「新入社員を歓迎したい!」という想いはまずベースとしてありながら、今回の参加にあたっては以下の目的があった。
《歓迎イベントへの参加目的》
4月末に自分のチームに新入社員を1名迎えるにあたり、歓迎イベントを通じて「事前に新入社員の温度感に触れておく」ことで、残り1週間(※)となった "受け入れ準備" に有意義な一押しを与えたり、新入社員との初回のコミュニケーションを誤らない様にしたい。※歓迎イベント参加時点
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自分も気が付けば入社して早10年経過し、新入社員の頃に記憶は薄れつつあると共に、新入社員とはすでに "ひと周り近く" 世代が異なっている。心内では「まだ新入社員の気持ちは分かる」と思いたいが、その様な希望的な思い込みが一番危ないので、そんな自分を牽制することが出来ればと考えた。
2.イベントに参加しての気付き
イベントに実際に参加してみて「今の新入社員はこういうポイントが気になるのか」という観点で素直な気付きがあった。ちなみに、自分が対応した10名の新入社員から挙がった質問を簡単に紹介すると以下の内容である。
これらの質問に答えながら、自分が得た気付きとしては大きく2点あるので、以下にて紹介したい。
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《1点目》"自分らしく働きたい" という想いを感じる
《2点目》"自分で手を挙げて動ける" ことへの関心が高い
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《1点目》"自分らしく働きたい" という想いを感じる
「1年目の時にやっておくべきことは?」「やる気以外に何を求めているか?」などの質問については、自分が新入社員だった時にも心当たりがある質問であると共に、職能に関する具体的な質問や、会社制度に関する質問についても、質問を受けながら質問そのものについても共感する次第だった。
その一方で、「職場での身だしなみは? (髪の毛は染めて良いのか?)」については、少なくとも自分が新入社員だった時には心当たりがない質問であった。「職場はどの様な雰囲気か?」についても、『働きやすそうか?』という意味合いよりは『自分を出して、自分らしく働けるのか?』というニュアンスが含まれていることを新入社員の言葉の端々から感じた。
そんなところから、あくまで筆者自身の肌感ではあるが自分が入社した約10年前に比べて、"自分らしく働きたい" という想いが相対的に強くなっている様に感じた次第であった。そもそも、就職自体が「会社に属する」というよりは「会社にジョイン(参画)する」という感じに近くなっているのかもしれない。とても興味深かった。
《2点目》"自分で手を挙げて動ける" ことへの関心が高い
各質問を振り返りながら (相対的に) 新入社員が "より食い気味" に聞いてくれたと感じるのは「社内複業」や「異動」の話であった。自分自身、この10年間の中で「社内複業3年」を「(希望に基づく) 職場異動1回」の経験があるが、質問に答える形でそれらの概要を伝えていった。
いずれの新入社員も週末実施の本歓迎イベントに、積極参加している方たちである点を踏まえると、一定の参加者補正はあるかもしれないが、それにしても「社内複業」や「異動」の話では目がキラキラしていた。
上述した《1点目》の内容にも絡むところがあるが、"自分らしく" という観点を土台として、キャリアに対する主体性が (自分が入社した頃に比べて) 一層高まっており、それ故に "自分で手を挙げて動けること (自分らしいキャリアを歩める可能性) " についての関心も一層高まっているのかもしれない。
3.見習いたい運営側の配慮
自分はいち先輩社員としての参加であったが、イベント運営側の諸々の配慮によって交流会の時間を一層有意義に過ごすことが出来た。忘れない様にキーワード3点を残しておく。
《運営側の配慮 / キーワード》
① お互いの職場や職能を意識したグループ振り分け
② 先輩社員用 自己紹介シート(統一フォーマット)の事前展開
③ 入社年度の異なる先輩社員の組み合わせ (例:2年目と10年目)
4.全体を通して
30分×3回の交流時間の中での10名の新入社員との会話を通じて、「10年前の自分達と比べ、確実に価値観は変化してきている」ということを手触り感のある形で感じることができ、それにより 油断するとふつふつと浮かび上がる「まだ新入社員の気持ちは分かる」という希望的な思い込みを顧みることが出来た様に思う。
あくまでn=10 (しかも比較的短時間の交流) による気付きであるため、自分のチームに迎える新入社員は "ここでの気付きとはまた全く別のタイプ" かもしれないが、今回の気付きを1つのヒント/切り口として少しでも良い受け入れが出来る様に試行錯誤していきたい。
p.s.
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