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【読後録📚】マネジャーの仕事は たった1つ

日々、マネジメントに試行錯誤する中で出会った 「プロフェッショナル マネジャーの仕事は たった1つ」 という書籍に関して、『本文中で示唆する内容』や『読者に求めるレベル感』がマネジャー駆け出しの自分にとって "非常に丁度良い内容" であったため、改めて精読した上で特に印象に残ったところを中心にnoteに以下に整理しました。

0.この書籍の想定対象者について

想定対象者については、本文中で以下の様に触れられていました。

この本は、初めて部下を持つようになった人とか、部下を持って数年程度の人に向けて書かれた本です。こればだいたい入社10年めくらいの「中堅」社員と言われる人たちに相当し、年齢的には30歳から35歳くらいになると思います。

( 本書籍中の "P34" から抜粋 )

この書籍が「丁度良い内容である」と感じた自分は、まさにこの対象者に "ドはまり" した位置づけでした。もしも、30代前半でいちチームのマネジャーになられた方 がいれば是非手に取ってみてください!📢

1.この書籍の要点を勝手に整理

この書籍を読む中で、特に印象に残った部分3点を "この書籍の要点" として、note筆者としての解釈を元にした図式 を交えながら以下に整理します。

~ 一言メモ ( ..)φ ~
以下は "この書籍の前半部分" で紹介された内容を抽出した形になっています。このnoteでは紹介しませんが、"この書籍の後半部分"で言及されていた
 ・マネジャーが知っておくべき人事部の存在と中身
 ・マネジャーは職場の危機にどう対応するか
なども学び/気付きが多い内容でした。

・勝手に要点①:たった1つの仕事とは『配る』マネジメント

この書籍では “マネジメントにおいて1番大事なことはコミュニケーションである” という立ち位置を前提とした上で、"たった1つの仕事” とは “『配る』マネジメント” と示されています。

上記の主張は、「そもそも コミュニケーション(communication) の動詞形である コミュニケート(communicate)は “感染する” という意味合いを持つ」、「 “感染する” とは “ウイルスを人に『配る』行為である” 」 という観点を交えながら行われており、個人的には非常に納得感を得る次第でした。

 ( コミュニケーションってそんな意味があったんですね )

もともとコミュニケーションとは、言葉を交わすだけでなく、「何かを相手に渡す、配る」という、会話以上の深い関係性を表す意味を持ちます。

( 本書籍中の "P18" から抜粋 )

マネジャーがまわりの状況をよく見て、人々の気持ちをはかり、「人の行動をうながす(人を動かす)」ような情報を配ると、マネジメントの質は上がるということです。

( 本書籍中の "P21" から抜粋 )

・勝手に要点②: マネジャーが『配る』べき5つの情報

その上で「では、何を『配る』のか?」という観点については、具体的に以下の『5つの情報』が挙げられていました。

~ では、何を『配る』のか?⇒『5つの情報』~
[1] 状況情報 🌎

(会社全体もしくは自分の部署が)どのような状況であるかについての情報。
[2] 方向性情報 🚩
会社全体もしくは自分の部署が、どちらに向いていくかについても情報。
[3] 評価に関する情報 🏅
「どのように評価されているか」に関する全般的な情報。
[4] 個別業務情報  📋
個々の業務についての情報。業務の手続きや規則などもこれに当たる。
[5] 気持ち情報 💗
マネジャー自身が持つエモーショナル(感情的)な情報。

( 主に本書籍中の "P47~P48" から参照 )

ただ、文字の羅列では頭に入って来にくいので、ここで挙げられていた『5つの情報』を note筆者なりの解釈で咀嚼し図式化を試みました。今時点では、以下の様な構成であると認識しています。

( 参考:note筆者なりの解釈で『5つの情報』の図式化 )

・勝手に要点③:”主体性”を引き出すために必要な4つの認識

この書籍では、「『配る』行為を通じてまず考えるべきは、メンバーに動機づけを行い、主体性を引き出すことである」と示唆されていました。

その上で、「メンバーの主体性を引き出すために、メンバー自身に必要な認識何か?」という観点については、具体的に以下の『4つの認識』が挙げられていました。

”主体性”に必要な4つの認識 ~
[1] どんな状況で、それがどんな意味を持つのか
[2] なぜその仕事を担当するのか?
[3] その仕事はどう評価されるのか?
[4] 上司は何を考えているのか?

( 本書籍中の "P63" から抜粋 )

この書籍中では、この「4つ認識」とマネジャーが『配る』べき「5つの情報」について "具体的な紐づけ" は示されていませんでしたが、note筆者として読み解く中で以下の様に整理しました。

ーーー
[1] どんな状況で、それがどんな意味を持つのか
➡ マネジャーから「状況情報」を配る中で、メンバーに「チーム自体がどのような状況に置かれているのか?」について正しい認識を得て貰う
 
[2] なぜその仕事を担当するのか?
➡ マネジャーから「方向性情報」を配る中で、メンバーに「その仕事を行う中で、どの方向に行きたいのか?」について正しい認識を得て貰う。
 
[3] その仕事はどう評価されるのか?
➡ マネジャーから「評価に関する情報」を配る中で、メンバーに「その仕事が達成された暁には、チームならびにその担当者がどの様な評価を受けるか?」について正しい認識を得て貰う。

[4] 上司は何を考えているのか?
➡ マネジャーから「気持ち情報」を配る中で、メンバーに「マネジャー自身がどの様な心持ちで仕事を依頼しているのか?」について正しい認識を得て貰う。
ーーー
そして、動機付けを行った上で、実際に行う具体的な内容として「個別業務情報」をマネジャーからメンバーについて伝えていく。

( 参考:note筆者なりの解釈で『4つの認識』の図式化 )

note筆者としてこの書籍の要点を整理する中で、
ーーー
まずはメンバーの主体性を引き出すことを狙って「4つの認識」をメンバーに与えることを目的に、「5つの情報」をメンバーに『配る』ことがマネジャーとしてやるべき "たった1つの仕事" である
ーーー
と認識する次第でした。

2.この書籍を振り返って

マネジャー駆け出しの自分としては、日々「マネジャーとしてのあるべき姿」を試行錯誤する中で、様々な「べき論」に少し溺れがちがところもありましたが、この書籍は『駆け出しの自分でも "たった1つ" なら出来そう』と、より前向きな姿勢で触れることが出来るものでした。

実際には、上述にも記載の通り、
 ➡ "1つの仕事 (※)" 中にも複数要素があったり ※『配る』マネジメント
 ➡ 『配る』上でも意識すべきポイントがあったり
など、書籍の後半に進むに従って、内容を咀嚼しながら理解を深めていく必要があるものではありますが、マネジャー駆け出しの立場における導入書籍としては非常に有意義な書籍である様に思います。

今後のマネジメントにおいては、
 「 目の前のメンバーに対し、自分は何を『配る』必要があるか? 」
 「 メンバーに『配る』ことが出来るものを自分は培えているか? 」

という問いを持ちながら臨んでいこうと考える次第です。

(参考)本noteに関連する情報


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