新入社員歓迎イベントを踏まえて(2nd)
2024年度の新入社員を歓迎する有志イベントが開催され、いち先輩社員として昨年度に続きイベント中の交流会に参加した。約30分×3回の交流時間を通じて、30名ほどの新入社員と短時間ながら交流する中での気付きなどを振り返りながら備忘録として本noteを記載する。なお、2023年度に参加した際の振り返りは以下の通り。
1.歓迎イベントへの参加目的
昨年度(2023年度)に続き、「新入社員歓迎の助力となれるなら参加したい!」と素直に思ったことが背景ではありながらも、更にそれに加えて今回は以下の目的を携えて参加した。
《今回の歓迎イベントへの参加目的》
自チームに新2年目社員(※)を抱えると共に、日頃関係が深い隣接チームが数年ぶりに新入社員を迎える状況であることを踏まえ、「2024年度の新入社員の雰囲気を改めてリアルに感じておきたい」と考えたことが主な参加目的であった。※昨年度の新入社員
具体的には、自チームに新入社員が入って1年経過した今の状況を受けて、"新入社員のことをある程度分かったつもりになっている" 自分自身に対して牽制を加えながら、「隣接チームに配属される新入社員とのコミュニケーションの1歩目・2歩目を誤らない様したい」というところであった。
やはり何事も「分かったつもり」になっている時が一番危ない。
2.イベントに参加しての気付き
Web実施であった昨年度(2023年度)とは新入社員から受ける質問自体にも一部変化を感じるところがあった。今回のイベントで自分が対応した新入社員から挙がった質問を簡単に整理する以下の内容である。
Web実施であった昨年度(2023年度)と大きく違いを感じたところとしては、昨年度は複数名の新入社員から繰り返し質問を受けた人気(?) のある質問であった「職場の雰囲気」や「身だしなみ」に関する質問が一切なかったことである。
考えてみると当然ではあるが、"歓迎イベントのフランクな雰囲気" や "自由な格好をした先輩社員" を見れば、この辺りは質問せずとも感じ取れるとこが大きかったのではないかと思う。もしかすると、新入社員の傾向が若干変わっている部分もあるかもしれないが、Web開催の昨年度との明確な質問内容の違いを感じながら、「リアルという状況が与えている情報群」について考えさせられる次第であった。
そんな第一印象を振り返りながら、今回のイベントを通じて重ねて気付かされたことは大きく以下の2点である。
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《1点目》1人1人が自発的な想いでキャリアを築く個人である
《2点目》より能動的に職場の戦力になろうとする想いを有する
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《1点目》1人1人が自発的な想いでキャリアを築く個人である
先輩社員との交流時間は先輩社員側の自己紹介シートを元に、質問をしたい先輩社員エリアに新入社員が行く形式であったが、自分に対しては昨年度以上に「社内複業」に関するキーワードへ関心が高かった様に感じる。
「社内複業とはどのような制度なのか?」という基本的な質問を皮切りにして、「社内複業ではどの様な仕事にチャレンジできるのか?」「20%という枠組みの中でちゃんと経験を積むことができるのか?」など、より具体的な部分に踏み込んでくる複数の新入社員の姿を目の当たりにする中で、"自分自身でキャリアを築いていきたい" という想いを感じた。
上記の様に感じたのは、交流時間の前に企画されていた「代表の先輩社員によるパネルディスカッション」コーナー時の新入社員の面々から感じた雰囲気感も1つの背景となっている。あくまで主観によるものではあるが、そのコーナーを聴講する新入社員から感じた雰囲気は "和気あいあい" という雰囲気というより、"自分の関心に引っかかりそうなものを冷静に見極めている" 雰囲気であった様に思う。
この様なところから、新入社員と言えど与えられた環境にただ甘んじるのではなく、「1人1人が自発的な想いでキャリアを築こうとする個人」なのであると改めて肝に銘じる思いであった。
《2点目》より能動的に職場の戦力になろうとする想いを有する
自分は現業では品質保証を生業とするが、昨年度(2023年度)は「品質保証」というキーワードは自己紹介中に掲げていながらも、あまり質問を受けることはなかった。一方で、今年度はリアル会場開催に伴って新入社員側が先輩社員ブースを能動的に選べることも寄与してか、実際に品質保証部門に配属予定となっている新入社員の方々から具体的な質問を多く受けた。
例えば、「品質保証とは実際にはどのような仕事なのか?」という質問を入口に、「品質保証を担う中で意識を向けていることは何か?」「品質保証は周りの部署からどの様に思われているのか?」「取得しておくべき資格があれば教えて欲しい」などの質問があり、"自分自身が職場で上手く立ち回るためにどの様なことを心得ておくべきか" を事前に把握しようとしている雰囲気を感じながら、個人的には意識の高さに脅かされるところであった。
一部の新入社員からはブース移動のタイミング中にも質問を重ねて貰う場面もあり、想定していたよりも具体的な質問を投げかけられる中で、自分自身も少しドギマギする場面すらあったのが正直なところである。
この様な配属予定の職能に関するリアルな心構えを積極的に把握しようとする姿勢から、 「より能動的に職場の戦力になろうとする思いを有する」姿を感じた次第である。
《まとめ》上記2点の気づきを踏まえて
それぞれの気づきを振り返りながら改めて考えされられたのは、自分自身の「新入社員」という肩書きへの触れ方をアップデートする必要がある ということである。今までは「新入社員」と聞くと、反射的に "まずは気遣いながら接することが大切である" と考えてしまっていたが、それよりも前にまず「新入社員」=「1人1人が自立した社会人」という認識を持つべきだと思わされた。
もちろん、職場業務を円滑に遂行できる様になるためのフォローを行うことは前提としながらも、先輩社員側の思い込みによる勝手なフィルターによって、"どこか甘めに見る"ということは避けなければ、結果的に新入社員自身の職場でも満足度を下げてしまうのではないかと考える次第である。
各々それぞれの考え方を持つはずであるため、ここで受けた印象のみで一括りするものではないが、職場に新たな新入社員を迎える上で頭の片隅には置いておきたい。
3.参考にしたい運営側の配慮
交流を行う際のブース設計は「先輩社員2名」を「各回10名程の新入社員」が囲むというものであった。交流は3セット行われたが、3セットとも先輩社員側の組み合わせは固定であった。
その中で、自分自身のキャリアを3つのキーワードで紹介するなら、「12年目」「技術部門➡品質保証部門」「社内複業」である一方で、一緒にブースを受け持った先輩社員のキャリアを3つのキーワードで紹介するなら、「5年目」「経理部門➡人事部門」「社内転職」であった。
ペアの先輩社員のキャリアは自分のキャリアとは全く被っておらず、最初はそれに少し戸惑いを覚えたが、実際に交流時間になってみると、新入社員からそれぞれの対して投げかけられた具体的な質問に対して、"年次や部門が異なる観点からお互いに補足を加えられる" という状況を作れることに気づき、結果的に割り振りに対して深い腹落ちを得ながら、より高いモチベーションを持って新入社員の質問に耳を傾けることができた様に思う。
「他のブースがどの様な状態であったか?」は把握し切れていないため、もしかすると偶然生じた振り分けでもあるのかもしれないが、今回の割り振りは自分自身にとっても非常に学びのある割り振りであった。
4.全体を通して
「新入社員歓迎の助力となれるなら参加したい!」という素直な気持ちを土台として参加させて貰った中ではあるが、参加して思うのは「結果的に、助けられているのはこちらの方ではないか?」ということである。
"先輩社員側が少数派" という状況で相対する新入社員から感じる刺激は、”職場に配属され少数派 (の様な状態)” という状況となった新入社員から感じる刺激とはまた異なる印象であることを踏まえながら、「ここで感じたものが新入社員の1つの素の雰囲気」ということを理解して、今後職場に配属される新入社員と接していけたらと考える次第である。
( ↓ 参考:2023年度 新入社員歓迎イベント振り返り / 上部リンクと同様)
p.s.
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