ねえさん、事件でした。安楽椅子探偵現る。

一つ前の記事で、勤務先のホテルでスキッパーされ、私の中ではふたつの謎が残ったままで、すごくモヤモヤしていました。

一つは、窓から中庭に投げ捨てられていた、シーツで枕や布団をまとめた塊。
二つめは、食堂から持っていった数枚の皿（でも、使われた形跡はなかった）

犯人は二人の割と若い男性ということはわかっていたのですが、何のためにこの妙な行動を取ったのか。

同僚たちも首をかしげるばかりで、何もわからないまま、なんと、うちの旦那がその謎と犯人像の輪郭をぼんやりですが浮かび上がらせました！

旦那とスーパーに行って、帰り道、そのスキッパーされた事件を話し、近所のメキシコ料理屋の外のベンチでテイクアウトのブリトーを待ちながら、彼に二つの謎について、私は、「若者たちが、ドラッグやってウェーイって、窓からシーツ類を落とした」というと、
「いや、それは違う。まずシーツ。多分それって消音効果だと思う。彼らは、夜中にばっくれるために、スーツケースは持っていなかった。（夜中にスーツケース持ってチェックアウトしないで外に行こうなら、レセプションに不審に思われる）だから、何か大事な荷物を外に一旦落とし、後で回収する必要があった」
「でもさあ、実は壁からガラスの庇が飛び出てるから、真下には落ちないんだよね。むしろその庇にぶつかって音するかも」
「うーん、じゃあ、そこを滑り落ちるものかも。何にしろ、シーツは音消ししか考えられない」
「まあ、正気無くしてウェーイ、でシーツを窓の隙間から一所懸命落とすっていう説よりかはあり得るかも」
「それで、皿」
「なんか、使われてなかったっぽいよ」
「洗ったんじゃないか？　俺が思うに、多分、ドラッグに混ぜ物とかしていたとかね」
（コカインとか、純正はほぼほぼない。あってもものすごく高い。なので混ぜ物してるのがほとんど）
「あー、で、洗面所の水で流したのか。油物じゃなかったら、綺麗になるよね」
「そもそも、IDだって偽物だろうし、短期、計画的犯行だからドラッグの売人、運び屋ってのが一番可能性高いと思うけど」
「なるほどー、なんとなくそんな気がしてきた」
話し込んでいたら、ちょうどブリトーとタコができたので、ご飯を持っておうちに帰りました。

しかし、この推理の時間は楽しかったな。
現場に行かない安楽椅子探偵小説って、眉唾物で読んだことはなかったけれど、それが経験豊富な人物なら、現場を見なくても状況描写だけで犯人の行動が見えるのかも知れないと思いました。

私もまだまだ経験足りんなあ。（犯罪の手口は知らんでもいいか）