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海外移住を通して考える、私の理想のカーテンコールとは

こんにちは、ウィーン郊外在住のKayです。オーストリアに移住して半年以上が経ちました。

私はクラシックの舞台芸能鑑賞が好きで、オペラ、バレエ、クラシックコンサート、またミュージカルも大好きです。

それありきでオーストリアを選んだわけじゃないですが、結果最高です。

見に行くたびによく想いを馳せるのが、パフォーマンスがすべて終了して、拍手喝采の中、パフォーマーたちがお辞儀をして挨拶する、カーテンコールの最中。

定期的に達成感を得られるの、いいな。

おそらく、パフォーマーの方たちは、拍手喝采を得ても、「自分的には改善の余地ありだな」とか「実は今日全然調子悪かった」とか「あの失敗は舞台監督に怒られる…」とか、素人の私からは全く分からない思いもあるだろし、

オーケストラの方たちは、着替えとか特殊メイクなど不要なので、いつも終われば「おつかれ〜」という雰囲気でさっさと会場から帰っている様子も見受けるので、感極まっている観客と、日々の仕事としてやっている団員との間に温度差は明らかにありそうですが。

でも、やっぱり1つのゴールに向かって、照明、音響、小道具大道具の裏方の人や、オーケストラ、ダンサーや歌い手、監督等、全員一丸となって、1秒でもずれたら台無しになる中で、寸分の狂いもなく作品を作り上げるって奇跡的なことだと思っているんです。

そして、もうひとつ思うこと。

私は人生において、どういうカーテンコールを迎えたいだろう。

そして、その自分にとって理想的なカーテンコールを迎えるために、今どんなことをしたら良いだろう。

当たり前ですが、人生が終焉に向かうその時、たくさんの人から拍手喝采を受けたいわけじゃない。

他者からの承認じゃないとしたら、自己満足でいいのかな?いや、そういうわけでもない。

そして、すっと自然に浮かんだ映像。

夫とふたり、年を取って一緒に手を繋いでいるところ。どこにいるかは分からない。でも気持ちよく晴れてる日。別にまだ死ぬ間際とかじゃなくて、まだそれなりにふたりとも元気なときに、

「なんか私たちの人生、楽しかったよね?」

って言いたいんだ。

そして夫に頷いてほしいんだ。

その頷きだけで、本当にそう思ってるかどうかわかる自信があるから。

その頷きだけで、私は何千人、何万人からの拍手喝采よりも価値のあるカーテンコールとなるから。

夫と子どもたちは、そんなカーテンコールを目指してる私に巻き込まれ、オーストリアまで連れてこられちゃいました。

子どもたちにはちゃんと衣食住を十分に提供するし、独り立ちするまで、教育だってしっかり良い機会を与えたいと思うから、どうぞお付き合い宜しくお願いします、という思いです。

笑いあり、涙ありのオーストリア移住生活は、旨味と辛味のあるスパイスとして私たちの人生に素晴らしい風味を与え、理想のカーテンコールに、一歩近づいている気がします。

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