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温泉マニアがつくるとっておき温泉〜奥みょうばん山荘〜

空の雲を見ながら、明礬の硫黄の香りに包まれた、乳白色の温泉に浸かる。ふあぁーーーー。やっと温泉に来れた(^^)

一気にフラのイベントが増えてきて、企画から出演準備までそれはもう大忙しの数週間だった。

振り返れば、仕事も忙しかった。
ひとつひとつ。そう1つ1つしかこなせないので、なんとかこなし続けていると、キャパオーバーになってることに気が付かないことがある。

ふうっ。と温泉に入ってただぼやーっと空を眺めているだけで、その溜まったものがリセットされていく感じがする。

癒しだぁあー。

温泉名人まで。あと11湯まで来た。当初の名人達成の期限はすっかり過ぎてしまったけど、ゴールが見えてきたのでワクワクする反面、残りどこへ行こうか。悩ましいところだ。

地区温泉で行っていないところは駐車場がなくて行きにくかったり、ホテルや旅館の立ち寄り湯は入れる時間の制限があるので、なかなかタイミングがあわない。

迷う中で、今回見つけたのがこの奥みょうばん山荘。

調べてみると、どうも国道からの曲がるところがわかりにくいようだ。

案の定通り過ぎて、Uターン。

無事に曲がってすすんでいくと、湯気の出ている湯の花小屋があった。

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こんなところに湯の花小屋があるなんて知らなかったし、景色も素敵で感動した。

最近仕事で湯の花小屋について説明する機会があり、勉強したばかりだから、すごく興味深い。

詳しく書くと長いので簡単にまとめると、明礬で作られる「湯の花」は下から噴き上げる温泉の蒸気とこの地方にしかない土の成分がミラクルな反応をおこして生成される天然温泉入浴剤だ。この茅葺き小屋の中で35度の温度に保たれ作られている。

景色だけでも癒される。

気分良く更に車で進んでいくと、現れる温泉蒸気。

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なっなんだなんだ。道いっぱいに広がる蒸気。

そしてそれを抜けるとすぐに奥みょうばん山荘が見えてきた。

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ここには4湯の貸切温泉があり、なんと1人550円。

受付へ向かう。

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チャイムここー!!を押すと優しそうな男性が出てきて、1人用の露天に案内してくれた。

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これ?

おそるおそる、ドアノブに手をかけて入ってみる。

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わぁぁぁー!!!!

その扉の向こうには、温泉と空が広がっていた。

貸切時間は1時間。

1時間この素敵な空間を550円で、誰にも邪魔されることなく楽しめる。そこにあるのは温泉と空だけ。

贅沢で幸せな時間を過ごせた。

温泉で心と体を整えて、母屋に戻る。

母屋ではドライヤーが借りれたり、飲み物やお茶をオーダーすることができる。

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ここでの注目は温泉たまごだ。

私の別府ナンバーワンの温泉たまごは湯の里さんの温泉たまご。それ以上のものは今までないと思っていた。

ところがもう甲乙つけがたいものが私の目の前に現れた。

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2日間温泉で蒸した卵らしい。
殻を剥くと、チョコレート色の卵が現れる。

お値段も湯の里さんと全く同じひとつ50円。

えーっ!どっちが1番かわからない!!
違うんだけど、どちらも美味しい。
1番が2つできるなんて、幸せすぎる!また来なくちゃ!

なんて思っていたら、オーナーさんが温泉の説明をしてくれると言う。
こちらのオーナー兄弟は自称温泉マニアらしい。その温泉愛の深さがお話から伝わってくる。

お二人は15年前からここ奥みょうばん山荘を経営されているそうだ。関西から来られた温泉マニアのお二人の温泉に対する情熱がこの奥みょうばん山荘の温泉を誕生させている。
来るときに見た、激しく吹き出す蒸気は130度。その蒸気をパイプを通して冷やして液体に戻す仕組みでここの温泉はできているそうなのだが、そのベストな温度を研究して作り出しているそうなのだ。その日の温度や気候で温泉は見え方も変わってくる生き物なのだと話してくれた。

きっと多くの人がお二人の温泉愛で作られた温泉で癒されていっているんだろうな。

またここに癒されに来よう(^^)


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