それだってサークルタイムなんじゃない?
今月は全然本が読めていません。先月が6冊だったのに対して、今月は1冊止まり…。これじゃあいかんなと思い、クラスに置いてあった『子どもが対話する保育 「サークルタイム」のすすめ』(小学館)という本を拝借しました。
「こどもかいぎ」
確か、一昨年、以前の園で職員全員で見たんです。映画『こどもかいぎ』。この本にはそのこどもかいぎの撮影秘話も合わせて掲載されていました。
内容はクラスの子と先生が丸くなって座って、テーマに対してそれぞれの意見を交わし合う内容を取り上げたドキュメンタリー映画だったと思います。
“子どもの主体性“が叫ばれる中で、1人ひとりの気持ちを探る方法の一つとして提案されているのが、この“サークルタイム“です。サークルタイムもこどもかいぎも同義語として捉えて差し支えないはず。
この映画を初めて見た時に率直に思ったのは、子どもたち同士の対話をする時間が題材として取り上げられるまで、この時間が特別なものだと気づいていなかったんだな、ということでした。
そこに名前がついただけ
その当時、私は年長担任でした。園の行事や日々の活動を企画していく上で、子どもたちの意見を取り入れたいと思い、その都度、子どもたちと話し合う時間を設けていました。さすが年長ともなると、意見を言える子がほとんどでしたので、いろんな意見が飛び交う中でたくさんの行事を子どもたちと作り上げていきました。
“映画の中のこのスタイルを「こどもかいぎ」と呼ぶならば、私がやってたことも呼ぶとすれば「こどもかいぎ」ってことか“
ただ私がやや誘導していたり、発言を急かしていたりしたかもしれない部分は否めなかったので、「こんなふうにかいぎを進めていけばいいのかな?」というヒントをもらえる映画でした。
ファシリテーター
という言葉をご存知ですか?
私は今回、この本を読んで初めて知りました。ネットで調べると、
とありました。
私はあの映画を見るまでは、子どもたちの話し合いに意見をしていました。しかし映画を見た後、そのスタンスは良くないかも?となるべく口を出さないようにしていました。
ところが、この本にはサークルタイムにおける、保育者のファシリテーターとしての存在を認めていて、「あ、参加してもいいんだ!」と気づかせてくれたのです。
特別なことではないけれど
この本を読み終えて思ったのは、
リョウ先生の取り組みも"サークルタイム"って言ってもいいんじゃない?
ということ。
サークルタイムと名称がつくと、何だか特別なものがするけれど、根本としてはこれまでやってきたことと変わらないと思えました。
形や名称はどうであれ、子どもたちとの対話の時間を大切にすることは忘れないでおきたいですね。
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