家族に学ぶ
年始の挨拶の席にて、両親や祖父母、ご先祖がどのような人生を歩んできたのか、あれこれと昔話を聞かせてもらう機会があった。
初耳エピソードや、自分が子供の頃に聞いて間違えて覚えていたこと、記憶が薄れて勝手な脚色を自分の中でしていたことなどが思ったよりあった。
結果、何が起きたかというと、私は自分のことを長らく勘違いしていたかもしれない、ということに気づいてしまった。
自分は、誰それの血をひいている、〜な環境で育った、といったことがアイデンティティの一つの柱になっていたように思うのだが、「誰それ」がどんな人だったのか、「〜な環境」にはどのような背景があったのか、子どもの頃には知らされなかったことや今だから理解できることを知り、自分の前提条件のようなものが少し揺らいだのだ。
土台が揺らぎ、不安定さを感じると同時に、それが足枷でもあったと気付き、心が少し軽くなったようにも感じた。
軽ければ土台は強固でなくても大丈夫なのだろう。これまでよりもまた少し自分らしく生きられそうだ。ではまた。
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