３つの百選を持つ「日本で最も美しい村」岡山県新庄村と新庄川の旅
桜の次は、緑萌ゆる季節です。森を楽しみながらこころとからだをリフレッシュする旅はいかがですか？
今回は岡山県北西部、真庭郡新庄村とそこを流れる旭川水系新庄川をめぐる旅をご紹介します。
新庄村
真庭郡新庄村は、岡山県の北西部にあり、鳥取県と接する村です。日本で最も美しい村連合に加盟する自治体の1つです。江戸時代は出雲街道の本陣・宿場町として栄えました。
新庄川
鳥取県と岡山県にまたがる毛無山を水源として、毛無山の南東山麓を流れ、真庭市内で旭川に合流します。
「三百選の里」新庄村
新庄村には、各種百選も選ばれた場所が3か所もあります。
水源の森百選「毛無山ブナ林」
「水源の森百選」とは、水を仲立ちとして森林と人との理想的な関係がつくられているなどの代表的な森を林野庁が選定したものです。
毛無山のブナ林は、毛無山に広がる水源林で、旭川水系新庄川の源流域にあたります。天然のブナ林を中心として豊かな自然を形成しており、森林セラピーの基地にもなっています。
かおり風景１００選「毛無山ブナとカタクリの花」
かおり風景１００選とは、豊かなかおりとその源となる自然や文化・生活を一体として将来に残し伝えていくため、環境省が広く募集した"かおり風景"から選定したものです。
毛無山の山頂から山麓まで広がるブナ原生林では若葉の香りが、山頂付近ではカタクリの花の香りが楽しめます。
残したい日本の音風景１００選「新庄川の小川」
「残したい“日本の音風景100選”」とは、全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境（音風景）を広く公募し、音環境を保全する上で特に意義があると認められるものとして、環境省が選定したものです。
出雲街道の新庄宿にあるがいせん桜通りに沿って、通りの両側に設けられた小川から聞こえる音が選定されいます。
森林セラピー
新庄村は森林セラピー基地に認定されています。
森林セラピーは、科学的な証拠に裏付けされた森林浴のことです。
森を楽しみながらこころと身体の健康維持・増進、病気の予防を行うことを目指します。
毛無山の麓にある「ゆりかごの小径」は、新庄村のなかの森林セラピーロードのひとつです。大山隠岐国立公園毛無山の南東の麓に位置して、ブナ林や天然杉に覆われているコースになります。
日本の最も美しい村
新庄村は「日本で最も美しい村」連合に加盟しています。
新庄村は、毛無山をはじめとした1000ｍ級の山々に囲まれ、村の面積の90％ほどを山林が占めています。毛無山のブナ林は、村を流れる新庄川の水源の森です。
また、古くは山陰と山陽をつなぐ出雲街道の宿場町として栄え、街道沿いに植樹された桜は「がいせん桜」と呼ばれ、現在でも宿場町に春の訪れを告げます。
まとめ
水源の森百選にも選ばれた広大な毛無山天然ブナ林を水源とする新庄川。新庄川はかつて出雲街道の宿場町として栄えた新庄宿を流れます。宿場町で聴こえる、残したい日本の音百選に選ばれた小川のせせらぎが、街道筋に植えられた桜とともに観光客を出迎えます。
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