サラリーマンを辞めて専業主夫になった時に起きたこと。専業主夫を続ける上で感じていたこと。

何故サラリーマンを辞めたのですか。
何故専業主夫になろうとしたのですか。
まだまだ主夫が珍しい存在のために何度も聞かれた質問だ。
俺がサラリーマンを辞めるタイミングと奥さんが働きたいと思った時期が重なったからだとかつてブログで書いたけど、実はこの他にも理由があった。
それは奥さんの働きたいという思いを尊重したい気持ち半分と、残りの半分は俺の「もう組織に属したくない」という思いがあったからだ。

サラリーマンを辞めるきっかけ

まだサラリーマンだった頃のある日、取引先との商談から帰社すると同僚が部内で激しく罵られていた。理由はその同僚がミスをしたかららしい…が、ミスの内容を聞いた俺はそれが同僚のせいではないことがすぐにわかった。
ミスは同僚の手を離れた後で起きていたものだったのに、保身のことしか考えない上司から言わば濡れ衣を着せられたのである。
しかしそもそもこの会社、業界自体が古いことも関係してか上司が本当にめちゃくちゃで、パワハラが横行していた。こういったことも一度や二度ではない。そんなまさにブラック企業な会社に常日頃から不満を抱えていたので、その一件で一気に気持ちが傾き辞めることを決断した。
今思えば会社の体制を変えてやる!とか色々あったのかもしれないが、毎日のように行われるパワハラに気力が削がれ、そんな余裕はなかった。
こうして俺はサラリーマンを辞めた。

専業主夫になった当初の考え

正直サラリーマンを続ける気になれなかった。これも今思えば「そんな会社ばかりではない」ということなのだが…自分で仕事でもするか?なんてぼんやりと考え始めた丁度その時、奥さんが「働きたい」と言い出した。
「じゃあ俺が家の事と子供の世話をするよ」ということで専業主夫になった。正直この時「専業」の二文字はすぐになくなると思っていた。家事育児をしながら家で出来ることで働こうと考えていたからだ。
家事育児はサラリーマン時代から参加していたし、まあ何とかなるだろう。そんな感じで簡単に考えていた。
だが「専業」の二文字はそれから1年以上に渡り返上できなかった。何故なら家事育児はそんなに簡単なものではなかったからだ。

焦燥感に駆られる日々と転機

専業主夫をやる上で一番辛かったのは、実は家事育児が大変なことではない。もちろんそれも辛いがそれ以上に、やりたいことがない日々が辛かった。
サラリーマン時代は仕事が一種のやりたいことのようなものだった。上司は酷かったが、配属先の部署の仕事とは相性がよく楽しい部分も多々あった。
しかしはっきり言おう、家事と育児はやりたいことではなく、やらなければならないことだ。子供の世話はまだしも、家事をやりたいことだと言える人はこの世にどれだけいるのだろうと本気で気になる。少なくとも俺は家事は嫌い。主夫を3年以上続けても、未だに好きにはなれない。
そんな感じで一応仕事とやりたいことが一致していたサラリーマンから一変、やらなければならないことに膨大な時間を搾取される主夫業は本当に辛かった。
よくわからないうちに時間が過ぎていく。自分の時間が全くない。やりたいことも思いつかないが、それをゆっくり考える時間もない。一日中子供の相手とその隙間時間を使って家事をする毎日。正直気が狂いそうになっていた。
そんなある日、そんなに辛いならその気持ちをブログに書いてみれば?と奥さんからヒントをもらう。発信することのスタートである。発信を始めてからは日々楽しくなった。

やりたいことを見つけてからの日々

めちゃくちゃ家事が嫌いで、世間に取り残されたような感覚で…こんな気持ちを誰かにわかってほしい。家事育児、半端じゃないぞと。そして「家事育児の見え辛い大変さを理解してもらいたい」という目的意識ができると毎日が楽しくなった。
ブログを書く時間を確保するために家事を時短し、漫画を描く時間を確保するためにやらないことを決めた。そうこうしているうちに主夫業に使う時間はどんどん減少していった。しかも前よりしっかり家事育児をした上で。
人はやりたいことを持つとこうも変わるのか。自分のことながら心底思う。
やりたいことを見つけるまでは本当にただ家事育児をするだけの日々だった。あれ程嫌だったサラリーマンにまた戻ろうかとあっさり考えるほどに焦燥感に駆られる日々だった。

こう書くと「子育てを楽しんでいない」と言われることもある。でも俺は自分と同じような気持ちを抱えている人に言いたい。もし今かつての自分と同じように、シュフ業に明け暮れ焦燥感に駆られる日々を送っている人がいたら、何でも良いからやってみるといい。まずはTwitterで一日一つ意見を言うとか、さらっと書いた絵日記を毎日出すとか、そのやりたいことをやるために時間を確保する。そうしているうちにやりたいことに使う時間が増えていく。
またやりたいことに使う時間が増えていくということは、当然シュフ業に使う時間は減っていく。だが不思議なことに時間が減る程工夫しようとするため、家事育児が疎かになるということもない。
本当に不思議だ。やることがない時は一日かけて家事育児をしても終わらないのに、やることができて時間が減ると逆に効率が上がってきちんと終わらせられるようになった。
だから趣味でも何でも良い。自分の情熱を捧げられる何かを全てのシュフが見つけるべきだ。それが一番のシュフスキルだと俺は思う。

この辺の心構えというか、シュフがどうやってやりたいことをやれるようになるか、といったところをnoteで書いていきたい。
今後は主夫アカウント・創作アカウント共にnoteもよろしくお願いします。

河内瞬


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