データドリブンなサービスや経営の実現
スポチュニティの2022年度の事業計画では、その経営方針として、”データドリブンなサービスや経営の実現”を掲げています!
ここでは、改めて再確認の意味も込めて、”データドリブンなサービスや経営の実現”について、少し詳しく触れたいと思います。
インターネットが普及して約30年。GAFAMが世界を席巻し、日本初ではメルカリが数少ないグローバルベンチャーとして頑張っていますが、日本のスタートアップ・ベンチャーは海外に比べると伸び悩み気味です。
その背景・要因としては、ベンチャー投資への規模感が桁違いな点などが大きいのは間違いありませんし、様々な要因があるかと思いますが、そうした1つとして、データの重要性やデータドリブンな経営への理解度や取り組み姿勢も1つあるかと思います。
こうしたデジタルビジネスやプラットフォームビジネスにおいて、その成長の源泉となるものが「データ」です。
例えば、民泊プラットフォームの「Airbnb」。Airbnbは、ホストに対して『Pricing Tips』という宿泊需要の予測ツールを提供しています。このツールは、設定した宿泊価格に対し、どのくらいの可能性で予約が入るかの予測情報を提供してくれるものです。
Airbnbを始めたばかりのホストにとって部屋の相場を正しく判断することは大変難しかったり、普通に暮らしているとホストが知らないイベントや季節による宿泊需要の大きな変化は分からないものです。この『Pricing Tips』はこうした知見・ノウハウの無いホストにも最適な宿泊価格をサジェストしてくれるのです。
こうしたデータの分析・活用は、様々なプラットフォームサービスで実施されています。例えば、ライドシェアのUberも『surge pricing』により、タクシーの需給の状況に応じて価格が変動するダイナミックプライシングの仕組みが導入されています。
デジタル化が叫ばれている今の時代において、KKD(勘・経験・度胸)で経営をする時代は終わりました。仮説を立て、データを蓄積・分析し、確度の高いアクションを実行する。実行後には、取得したデータをもとに検証し、フィードバック・改善を行い、サービスを収斂させていく時代なのです。
釈迦に説法ですが、こうしたデータドリブンの PDCA を回していくことで、経営で最も重要な“再現性”を得ることができます。
例えば、過去のクラファンプロジェクトを分析することで、
「適切な目標金額はどのくらいなのか」
「どういったリターンが人気なのか」
「どういったプロモーション施策( SNS 投稿など)が効果的なのか」
「どういったSNS投稿が有効なのか」
「どういったメルマガコンテンツが有効なのか」
といったことを把握することができるようになります。
また、クラファンの各プロジェクトで取得したデータをもとに、支援者のより鮮明なペルソナ像を明らかにすることができるため、こうしたファンの具体像もクラファン以外の価値も提供できそうです!
プロやセミプロのクラブチーム・団体・アスリートにとって、ファンの方々は、どこに住んでいて何歳でどういう仕事をしていてどの程度の年収を持っている人がファンなのかという情報は非常に貴重です。まして、クラウドファンディングのように高いお金を払ってくれるレアな支援者なら尚更でしょう。
こうした ファンのペルソナ像をより明らかにすることで、資金集め以外の価値としてマーケティングデータも提供していくことができるのです。
今現在、スポチュニティでは、”横串マーケティング”担当の皆さんが、スポチュニティで取得しているデータやこれから取得しようとするデータをもとに、どういうデータ分析・示唆を出来そうかとデータドリブンの活動を推進しています。
適宜、”横串マーケティング”担当から、オペ担チーム・Webチームの方々へそのデータ分析結果・示唆を共有しつつ、新たななデータ取得の取り組みなども進め、それのフィードバックしていっていく・・・こうした取り組みが進んでいます。
『データドリブンなサービスや経営』
何事も実践あるのみです。今後も乞うご期待です!