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調べる事は情報収集ではない

調べる、とはどのような行動なのか。

例えば「流行っているアニメを調べて」とお願いされたとしよう。
やや抽象的な依頼だが、どのようなアウトプットが望ましいのだろうか。

 ・SNSの反響を見てまとめるのか
 ・Netflixのランキングから並べるのか
 ・キュレーションメディアのおすすめアニメを転載するのか

など、調べる方向性がいまいちはっきりしないのではないか。

よく新社会人なんかが調べ物をした際に、物理的に調べただけで終わってしまうのはこのためだ。
調べた情報をどう加工するのか分からないので、情報収集しつつもなんのためにそれをやっているのかが伝わっていないケースが多い。

情報は解釈をするための材料であり、適切な判断や企画をするためには情報収集だけでは不十分なのだ。

例えアウトプットに解釈が求められていないケースでも、解釈をイメージしながら調べなければ、求めている情報を得られない。

何かを調べる時には文字と文脈を両方調べないといけない。

例えば流行っているアニメという最初の問いについては、
 「流行っている」=文脈
 「アニメ」=文字
と分解できる。

文字情報はGoogleでキーワードを調べれば容易に出せるが、その前に「流行っている」という文脈を自分なりに設定するためのリサーチをしなければならない。

文脈は個人の感覚で決めるのではなく、世間的な感覚値がどこにあるのかをマーケットから見つけないといけないのだ。

これらはGoogleでは難しいので、SNSでインフルエンサーの投稿を見たり、街中を歩くなど、ある情報について他の人が何を言っているかを調べるといい。
そこに、市場における一般的な文脈がある。
それらは辞書に書いてない貴重な情報だ。

調べる事は、文字と文脈の両方をバランスよく調べて初めて成立する。

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