見出し画像

人口が減る理由は少子化ではない

人口が減る理由として最も代表的なものは何か?
衛生状態が悪い国や、内戦中の国でも、犠牲者を埋め合わせる様に子供はたくさん生まれるので、人口減少にならない国が多い。

となると、日本の様に少子化による人口減少が浮かぶ人が多いかもしれないが、それも実態とは異なる。

下記はこれから人口が減少すると予想されるワースト20の国家をマッピングしたものだ。

少子高齢化の日本もこの中にもちろん含まれるが、それ以外の多くの国々は東ヨーロッパに位置する。

これらの国々の共通点は、
 ・相対的に国の経済が弱く
 ・EU圏内で移民が簡単にできる
点が挙げられる。

少子高齢化も人口減の要因とはなっているが、それ以上に国外に移民する人間が多いことが要因として大きい。

子供を産まない環境より、いい仕事が海外に行かないと無い環境の方が人口減へのインパクトが大きいのだ。


そもそも人口減は悪い事なのか

データを見ていて思ったのだが、人口減が本当に社会的な問題なのか、疑問を持ってもいいのではないか。

多くの人が国を渡り仕事の機会を得られているなら、自国の雇用を拡大する意味はどこにあるのだろうか。

自分が生まれ育った国で経済や雇用が完結するのが好ましいという前提は、よく考えれば単なるナショナリズム的な好き嫌いに過ぎない。
またそれを踏まえれば「人口が減る」というのは自然なトレンドに過ぎず、そこに対策を打つべきという論点も、個人の思想の枠に過ぎないのでは無いだろうか。

人口減や少子高齢化とは様々な要因により生じた結果であり、その結果だけを切り出して議論しても、解像度が低いと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?