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2022年版ベンチャーで働くといいこと①破壊的アップサイド

新卒スタートアップ→上場テック企業の社内スタートアップ→金融専門職を経てスタートアップに戻った僕がベンチャーの魅力について書く。
思いつくことはたくさんあるので、トピックごとに分けて連載する。

過去の記事でも紹介したが、このところ資金調達環境の好転からベンチャーの仕事環境や働くメリットは変わっている。
僕が2016年に新卒入社したタイミングとはかなり様変わりした。
入社する人も偏りがなくなってきている。

資金調達については下記の記事が参考になるので併せてご確認いただきたい。
https://irnote.com/n/n6a879e3b53bc 

引用:Tommorow Access LLC「2021年のグローバルの投資状況(全体)」


表の通り、コロナショックもナスダック暴落もものともせず、スタートアップやベンチャーは潤沢な資金を使って自由に動ける状況だ。

内側から見るベンチャーの現在値は、5年前のベンチャーとも違い大企業ともやはり違う。
そんな最新の状況に照らして、ベンチャーで働く事のメリットを少しずつ伝えていければと思う。

破壊的アップサイド

僕は数年以内に、日本一の平均年収の企業はキーエンスでも日本M&Aセンターでもなく、ベンチャーになると思っている。

理由は簡単で、市場原理がそうなっているからだ。
リスクをとった者は報われるし、ただでさえ円安で高プロ人材の採用費も安いので国内投資家が渋ったところで米国や東南アジアの投資マネーが入ってくる。

日本のみならず、アジア全体でスタートアップが国の成長の拠り所なのだ。
韓国が顕著だが、コロナでたくさんの社会の「不」が見えたことにより、雇用の受け皿もかねアジア各国の政府は強力に支援している。
競争が激化し市場原理が効くどころかプレミアムが乗っかった状態で資金が投入され、ベンチャーは事務所、福利厚生、給与など自由にリソースが使えるのだ。

その状況を表すかのように、日本のベンチャーでも30代で年収数千万プレーヤーがちらほらでてきている。
これらと同じ給与テーブルは従業員クラスでは上場企業の1ケタ、あるいは外資系のコンサル・金融くらいしかない。

加えてベンチャーはエクイティが付与されるケースが多いので、平均よりは稼げるギャランティー+アップサイドという絶妙なパッケージになっている(残業も長くない)。
もちろんいいことばかりではなく、業績やガバナンスで理不尽な雇用リスクは当然あるので、二重の意味でFIREな人達がいて面白い。

日本一の平均年収の企業が2000万円も出せるのは組織としては凄まじい事だが、今月上場したanycolorの従業員の多数は一晩にして億り人になってしまった。
成功に対する夢は桁外れだ。

ベンチャー界隈では経済的な理由のために働くのは特段下世話な事ではなく、むしろそれくらいの野心とガッツがあった方がフィットすると思う。

anycolorに続くスタートアップはまだまだ日本に数社控えている。
2016年にはこのような状況は考えられなかった。

破綻する会社も多いが、時流を読みきり幸運に恵まれればこのようなアップサイドを望める様になったのは僕にとっては衝撃の事実で、2022年時点でベンチャーで働く事の最大の良さだと思う。

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