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仕事に伸び悩む人をどうするか

職場との相性は案外大切で、どんなに有能な人間でもなぜか伸び悩んでしまったり腐ってしまうことはどうしてもある。

僕が経験した5社で、伸び悩む人達にそれぞれの上司がどう向き合ったのかを振り返ると意外にも共通点が多く、大別して4パターンに分ける事ができた。

仕事の意味を伝える

最初に取り組むべきは、なぜその仕事をするのか、どんな意味合いがあるのかを適切にコミュニケーションすること。
特にモチベーションが上がらないメンバーは仕事の内容を理解していても裏側にある文脈が見えてないこともあり、それゆえに自分で決断ができず、意気消沈しがちだ。

その様なメンバーには大きなミッションを与え、その価値を伝え、可能な限り報酬(評価、給料、信用等)もつける。
たったそれだけで急にパフォーマンスが上がった社員は過去に何人かいた。


1on1レビューの頻度を上げる

それでもスタックする場合は、モチベーションではなく能力に不足が見られる可能性が高いので、コーチングの頻度をあげる。

3ヶ月ごとのレビュー面談は正直遅すぎるくらいで、理想は毎週・隔週くらいで行いたい。
もちろんパフォーマンスが良く自走できている人は1on1は必要なく、むしろマイクロマネジメントは弊害になるので、あくまで伸び悩んでいる人に限定する。

話す内容としては、雑談や本人の反省のサポートでも良く、自分の依頼を話すよりはひたすら聞き役に徹し気づかせる形が良いと思う。
それを繰り返すうちに小さな変化の兆しに気づき、そこを拾って伸ばすと能力が花開く事が多い。


部署移動する、上司を変える

意味づけもコーチングも機能しない場合、それは社風・上司・仕事内容のいずれかが合っていない可能性が高い。

あたりまえだが、どの会社でも機能する最強の仕事術なんてものはこの世にはなく、社風・仕事内容・人間関係・タイミングの全てが噛み合って人は大きく成長する。
なので合わないときは合わないと割り切っていい。

(余談だがこの世の全てに通じる仕事術があると主張するマネージャーは大概が無能なので無視した方がいい。一流の研究者、アニメクリエイター、営業マンが同じ仕事のメンタリティを持っているかと考えてみると冷静になれる)

もしいろいろ試してみてもダメだった場合は、当人の性格次第で伝え方は工夫するべきだが、部署異動なり上司を変えるなりで違う組み合わせを試した方がいい。
それがきっかけでパフォーマンスが上がれば最高だし、異動は決して悪いことではないと新旧上司と部下がそれぞれ認識できてれば尾を引かない。

転職を促す

最終手段は、転職。
上司変更や部署異動をしてもダメなら問題は根深く、会社の社風にフィットしていない可能性が高い、

どの会社にも少なからずその会社に適したバリューが醸成されていて、バリューにおける行動様式と個人の志向がマッチしいてなければどう頑張ってもパフォーマンスは上がらない。

例えば体育会系の社風かつ労働集約的なビジネスで天才肌を育てることは難しく、そういった人材に必要な多様な経験をその会社で提供することはできないだろう。
その様な場合は前向きな意味で転職した方が良く、きちんとその人への評価を伝えた上で違うキャリアをサポートする。
あくまでその会社には合わないだけであり仕事の能力は一才評価しない。

またそういった意味でも、僕は解雇は悪いことではないと思う。

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