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FiNANCiE×野球スポーツチームの可能性

FiNANCiEとは?

「FiNANCiE」という言葉をご存知の方はどれくらいいるのでしょうか?

こちらが運営会社が出している FiNANCiEのサービスについての説明です。

支援者目線で簡単に要約すると、
①アプリ内で応援したいチームのトークンを購入
②チームの価値が上がる(支援者が増える)
③自分の購入したトークンの価値も上がり、経済的なメリットを得られる(かもしれない)
サービスです。

もちろん、支援数に応じてトークンの価値は変動するので、場合によっては購入した時より価値が下がってしまうこともあります。

私が関わっている福岡北九州フェニックスの例で言うと、当初は1トークン7〜8円でスタートしましたが、ヤマエ久野 九州アジアリーグへの正式加盟が確定した後、一時1トークン80円近くまで急騰しました。
いわゆるテンバガーを達成したと言えそうです。

ただ、この盛り上がりは一時的なものでした。その後一気にトークンの売却が行われ、現在は1トークン10円前後くらいで安定しています。

チームのトークン価値は、一気には難しいですが、長期的に(数年かけて)ジリジリと右肩上がりで伸ばせていければいいかなと思っています。

福岡北九州フェニックスの取り組み

(1)チーム構築への参加
福岡北九州フェニックスのトークンを活用しての取り組みについて少し説明します。

FiNANCiEでは、サポーターは購入した金額に応じたトークンを保有できます。
例えば、1トークン10円だとすると、1000円を支払うことで100トークンをゲットできる(実際は手数料が差し引かれるので取得できるトークン数はもう少し減ります。)ことになります。

会社の株を購入することに近いので、チームが実施する投票企画・抽選企画などに、1トークン1票として参加することができます。

フェニックスでは、これまで、
・プライマリーロゴ投票
・チアユニット名投票
・チームマスコットキャラクター名投票

などの企画を実施しました。

チームの重要部分の意思決定に対して、自らもトークン保有数に応じた投票を通じて関与することができる。そして、その票の積み重ねがチームの顔となる項目の形成に繋がる。

まさに、「おらがチーム」として自分もチームを作っていく側に加わる経験を擬似的に体験できることが、FiNANCiEの一番の魅力なんじゃないかと思います。

将来、フェニックスがもっと大きく、有名になった時には、「あのプライマリーロゴに投票したのは俺だ(私だ)!」って周囲に言えますね(笑)

(2)設立秘話の共有
また、フェニックスでは、「フェニックス四方山話」と称して、運営陣が毎日交代で、開幕までのドタバタな舞台裏をコラム形式で投稿しています。

たまには、「そこまでぶっちゃけて大丈夫!?」と心配されるほどの裏話を投稿するスタッフもいたりします(笑)

ただ、そこを含めて、なかなか普通に生活していると体験することのできない、プロ野球チームを作るまでのプロセスを知ってもらうことで、あたかも自分も「プロつく(プロ野球チームをつくろう)」に参加しているような、そんな体験を味わってもらえるのであれば、やっている意義はあるのかなと思います。

FiNANCiEと相性が良いチーム

ここまで読んだ人の中には、すでに多くのファンを抱えているビッグクラブが参入すると、そのサポーターたちがトークンを買ってくれるから簡単にトークン価値も上がるんじゃないかと思う人がいるかもしれません。
ただ、実際なかなかそうは上手くいかないみたいです。

サッカーのJ1リーグに所属するチームが圧倒的な人気を誇っているかと言われると、そうでもなさそうです。

むしろ、チームとしての素地は小さいけれど、何か面白くなりそう、サポーターを大事にしてそう、と思われているチームの方が伸びたりしています。

サッカーチームだと、昇格が決まった際に一気にトークン価値が跳ね上がった事例もありました。

これから伸びそう、ワクワクしそうと思えるチームとFiNANCiEの相性はとても良いのではないでしょうか。

一方で、トークンを保有し続ける価値が薄いと感じると、すぐに手放され、値崩れを危惧した他のサポーターも雪だるま式に売却してしまう、というリスクもあります。

そういう意味では、「資金調達ができてラッキー!」で終わるのではなく、株主と経営陣のように、常に程よく緊迫した関係を継続することが大事だと思います。
そこを蔑ろにしてしまうと、最終的にチームのブランド力を失うことに繋がる恐れもあります。

今後の活用方法

(1)他チームの事例
メッシがバルセロナからパリサンジェルマンに移籍する際、報酬の一部をファントークンで受け取ることが合意されたと発表になり、一気にトークンに注目が集まりました。

国内でも「キャプテン翼」の作者・高橋陽一氏がチームのオーナーを務めるサッカーチーム「南葛SC」が元日本代表の稲本潤一選手に対し、その報酬の一部をFiNANCiEのトークンで支払うことを合意したと発表しました。

単にクラブから金銭を報酬としてもらうだけでなく、トークンでもらうことは、選手がよりフロントと一体となってチームの価値を高めようという方向に動くことになるので、選手とチーム双方にとってWin-Winな関係になると考えられます。

(2)ファイトマネーとしてのトークン付与
これをヒントに、フェニックスでは今季、選手へのファイトマネーの一部をトークンで付与するのが面白いのではないかと構想しています。

独立リーグでは、選手のモチベーションとインセンティブ付与のため、NPBを真似て試合に勝利した際にファイトマネーを配っているチームが一部あります。そのファイトマネーを金銭ではなくトークンで配布してみようという取り組みです。

1回のファイトマネーはそれほど高額ではなくても、年間約80試合が予定されている九州アジアリーグを戦う選手からすると、塵も積もれば山となり得る額です。

ファイトマネーをトークンでもらう

トークン価値を上げるためチームの発展にさらに貢献しようとする

価値が上がったトークンも自分の資産となる

さらにトークンをもらうため活躍できるよう頑張る

という良い循環ができればチーム全体の雰囲気向上、チーム価値の上昇につながるのではないかと思います。このループが上手くハマれば、資金が潤沢とはいえない独立リーグのチームや、それ以外のスポーツチームにとっても良いモデルになるかもしれません。

とはいえ、まだまだNFTや仮想通貨などに関心の高いアーリーアダプター層が中心であり、投機目的での参入ユーザーも多いFiNANCiE(個人の肌感です)において、選手に理解浸透してもらうことは容易でないとも思っています。

チームがどのようにトークン価値を高めたいと考えているのか、今後どのようにトークンを利用しようと考えているのか、といった中長期的なビジョンや、そもそも仮想通貨とトークンって何が違うの?といった素朴な疑問も解消できるよう、まずは運営がきちんと説明できるようになる必要があります。

最後に

誰も登ったことがない山だからこそやり甲斐がある。
先例踏襲で同じことをするだけだと何も楽しくない。困難を楽しんで乗り越えられるくらいの度量の大きな人間になって、これからも進みたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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