小説の書き方講座④【プロット】意識するのは飛び石
おーっす!千夜特急という旅小説を書いた、川島です!
第四回目となる小説書き方シリーズ。
勝手にシリーズ化しているけど、今回も前回に引き続き
小説の書き方についての話をしていこう!
※これは完全に持論であり、小説教室や何かの小説講座で学んだことではないので、そうなんだ。くらいの感覚で聞いておいてください。
プロットの中にある機能
さぁ、ネットの海でプロットと調べたことのある人たちは、
もしかしたらウラジミール・プロップという人物にたどり着いたことがあるかもしれない。
彼はロシアの昔話研究科で、魔法民話と呼ばれる物語のパターンを研究した人で、
彼は物語が進行する際に見られる機能には31のものがあると言った。
まぁ、簡単に言うと、物語が展開するには
誰かがいなくなったり
何かを失ったり
取り戻しに行ったり
葛藤したり
そういうパターンがあるよねと。
そして色々見た結果パターンは31個しかないよ。
というものだそうだ。
プロットとは何か?
しかし、そんなすごい人の話すら知らなかった僕は、
31の機能を意識することなく、
自分でプロットを作る意味と役割を考えに考え抜いた。
さぁ、そんな僕の持論を結論から言うと
プロットとは、地図と骨組みだと僕は思っている。
まずプロットには、
物語を構成する世界地図という側面と
世界地図の中に家を建てるという側面が存在していると思う。
つまり、物語の持つ世界感の設定(地面)
その世界観の中で起こるエピソード(建物)
の関係にあると言える。
そういう面からすると、現実世界を舞台にした場合、
地面の設定は比較的簡単になる。
それは、皆が持っている共通認識があるため、無重力や空を飛ぶ、ドラゴンがいるなどのファンタジーなものの説明が必要ないからね。
僕も新しいファンタジーを一冊は書いてみたいと思っているけど、その時に何か気が付けば、それは新しく記事にしてみたい。
そしてどの物語にも必ずあり、物語の最重要部分であるエピソード。
それこそが、建物であり、一つ一つのエピソード(建物を作るための土台)を箇条書きしていくことが、プロットの一番大切な役割だと僕は思っている。
わかりやすく説明すると、恋愛小説の場合、舞台が田舎か都会か、その街に何があるか、どんな雰囲気の街なのか。それくらい描けば、読み手は勝手に世界観を想像してくれる。
しかし、エピソードについての想像は、読み手に想像の隙間を残しながらも、丁寧に飛び石を置いて行き、こちらが意図する目的地へと導いてあげなくてはいけないのだ。
視覚的にわかりやすいように自分が作った旅小説のプロットイメージを
画像で作ってみた。
これで、一つの章、旅の荷物準備をするまでが終わる。
そして同じ大きさを持つ章が集まり、編の一部になる。
そしてシンガポール編、マレーシア編といったより大きな物語の流れに続き、最後にはそれが巻になる。
このフラクタル構造の考え方ができると、より詳細に物語を書けるようになるため、話が飛んだり、読者の理解を置き去りにするといったことがグッと減る。そして、俗に言われる『文字から絵が見える』と言った小説を書くことができるのだ。
だって超厳密にいえば、人間の目だって、超高速のコマ送りなんだからね。
そのコマ送りの中で、特に目立つ視点に石(文章)を固定してあげる。その文章からさらに別の視点へ誘導する。それが積み重なると、物語は綺麗に流れていく。
ただし、飛び石だからこそ、視点(飛び石)が急に大きく移動してしまうと、いやそこまで飛べなくね?という違和感が生まれるので、没入感の妨げになってしまう。だから特に没入感を生みたい文章の場合には、飛び石の幅は狭くする。それを狭くすればするほど、時間の流れが緩やかになり、心理描写とかは、まさにコンマレベルでのコマ送りのほうがきれいに書けたりする。
とかなんとか、独学小説家が思ってるわけですねはい。
ちなみに地図については、あまり説明臭くならないようにしないといけない。そしてファンタジーについては、それをどう説明臭くならないように物語に組み込むか?ということがさらに重要になる。
よくあるパターンはその世界にいる誰かに話してもらう。
これが定番ではあると思うが、それがいかんせん説明臭くなっていることも多いような気がする。でも自分が書いたことのない範囲について語るのは違うと思うから、
実際に僕が言えるのは
建物の構築(エピソードはフラクタル構造の飛び石)ってとこまでかな。
それを意識して書いたから、僕の小説は結構読みやすいと思うんだ。
ほほぉ、そこまで言うなら少し読んでみるか。
そんな風に興味を持ってくれた方がいたら、千夜特急はこちらです。
全部で6巻あるんだけど、
現在1巻を無料公開中!
ぜひこの機会に読んでみて!
ちなみにここまで読んでくれた人は話を聞いてどう感じたのかな?
図解までしたけど、実は小説教室とか作家界隈とかでは当たり前だったりするのかな?もしそうだったら、ほんとにすいません笑
次は何書こうかな~。
毎日投稿がんばるぞー!ではでは!
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