「時空を交錯する想い」 分冊版(3)
旧タイトル「シアン、はじめての古書」(改)
著:カワセミオロロ
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「ガサガサ。ガサガサササ・・・。」
離れたところで、物音が聞こえた気がした。動物がでてくるのだろうか。人間がでてくるのだろうか。車と呼ばれる乗り物だろうか。それとも、忍者かな。ロボットかな。ここがリーリアなら何も出てくるはずがない。
「僕の気のせい。」
でも、ここはリーリアなのだろうか。ここはどこなのだろうか。
灰色の世界から解放されたことに夢中になっていた僕は、ここがどこかなんて考えることを忘