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モノを捨てよ世界へ出よう/高城剛

2013年に書かれた本書。ハイパーメディアクリエイターの著者が思う、2013年時点の日本の閉塞感、危機感と、世界へ渡る(洋行する)ことの重要性を説く。

■なかったことにする文化

日本はなかったことにする、ぬるっとやり過ごす文化が強い。
当時の東日本大震災、原発事故も半年が過ぎればメディアはほとんど報道しなくなった。解決は今もしていないにもかかわらず。

日本という村は、平穏でなくてはならない。
誰が決めたのか知らないが、そのような幻想にほとんどの日本人はとらわれている。

本書 5ページより

■幕末とそっくりな現代日本

歴史は繰り返すというが、当時(2013)の日本は、幕末と同じような状況であるという。
江戸幕府は、17世紀に農業生産が頭打ちとなって以来財政難が続いていた。
そこに、安政の大地震も重なり、財政難がより大きくなり、倒幕のきっかけのひとつになった。

明治を作ったのは、洋行した若者であった。欧州を身をもって知ったからこそ、日本の変化の必要性を理解し行動することができたのだ。

福沢諭吉
心事高尚ならざれば働きもまた高尚なるを得ざるなり

島津斉彬
勇断なき人は事を為す能わず

■高城氏について

ハイパーノマドとして、活動している。
9.11をきっかけにストック型からフロー型へ移行したという。
ストックからフローについては、ちきりん氏の著書にも記載があり、
大きな潮流であることは確かだと感じた。
わくわくしながら楽しそうに生きているのが印象的です。


■まとめ

本書では、変化を知ること、適応することが大切とと言っていると理解した。
著者の紹介する手段が、海外へ行くことである。


情報化が進むからこそ、だれにも編集されていないリアルな体験が人を大きくすると感じた。

また、歴史から学ぶということは、大勢の著者が言っていることである。

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