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染まる

とき色に染まりきらない筋雲が
空いっぱいに
はるか はるか向こうまで広がっていくから
追いかけていくと

そのふもとには
もっと下の
水田が広がっていた

そこに映る
とき色は
橙色に

そして紺色になり

少し離れた夜景の揺らぎに変わっていく

水田という水田が美しくて

思わずあげた感嘆の声が
耳に飛び込んでくる

ああここにキミがいたなら

こみ上げてきた思いは
豊かなすべての中に
こぼれ
放たれ

夜の天空ににじんでいく



読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。