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いつか一緒に笑おうね
喉がかすれるほど
名前を呼んで
繰り返し
くぐもっていく声を感じながら
待っててと近づく
私の羽は軽すぎて
パタパタと
あおがれすぐ飛んでいく
ほんとうは
羽の先まで濡らす心に焦って
もう声が出ないほどなのに
たどり着けない
目をこらし
飛ばされてしまいそうな
湿った翼を伸ばすのに
走ってたどり着いた崖に
身をすくませ
さまよう山道で
転んで
足もとの綿毛と同じように震え
立ち上がって
その足で
やっと歩いても
見回せば
同じところに
戻っている気がして
もう
恐怖のはりついた
こわばった顔にさせたくないのに
何もないその世界に
こぼれた雫で
時間をかけて
土をえぐって
できてしまった深みに
まだ絶え間ない雫が
湖になって
アナタを映し
アナタで埋め尽くされている
濃紺の
静かで
激しい
渦巻の中からなにが見えてるの
手を伸ばすアナタの
腕をつかみたい
その灯かりをみつけて
強く握って
いっしょに 笑えたらいいのに
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。