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あふれる感情を表現しよう~考え過ぎる人や、主に感じ過ぎるHSPのための、noteの続け方~

 募集しているテーマ、皆さんの「noteの続け方」を読むと、ある程度はもう充分なのかもしれない。

 でもまだそこに書かれていないものに本当は気づいていた。

 長くなりそうだから書くのをためらっていたけど、仲間がいるとわかっているので、ちょっと頑張ってみたい。

 感じ過ぎるHSP(highly sensitive person)にとって、noteを続けるのは、他の人たちの「続け方」にプラスアルファが必要ではないかと。HSPについて言及するけど、考え過ぎる方にも参考になる部分はあるだろう。


 何度か書いているように私はHSPで、良いように言えば繊細。感受性が強すぎる。
 だからわかっている。
 強いHSPなら、noteで続けていられないだろう。大勢の中で、思考を整理するのに時間がかかるのだ。

「大勢でいると、一人の時間が必要になる」
「強い刺激を受けると、圧倒される」
「すぐに空想の世界へいく」
「忙しくなると、交感神経が働き過ぎる」
「周りの機嫌や気分を感じて、自分まで振り回される」
「お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう」

 ―などが強く出ている人。当てはまる項目の多くが、noteで身を置いていられない原因となっている。noteだとたくさんの人が見ているのを感じるからだ。

 そのような場面に遭遇する日常でも、HSPは面倒くさい思考を繰り返す。

 ある人が意見を言う。賛成にしろ反対にしろ、別の誰かが声を発する。「どちらとも少しずつ違う」と思っても、そこで厳密な「いやそこは賛成(或いは反対)だけど、別の部分ではこう思う」の議論は、必要ない場が多い。仕事なわけでもなく。ただの世間話の時とか。

 その瞬間、何も発言しない別の人も、どこか微妙に違うのだろうと想像をめぐらす。ここまでは賛同していても、そこからはそれほどでもと思っているのではとか。言葉にするほど強い気持ちじゃないものを何かしら抱えているのではとか。

 「そんなのみんな考えてないよ」「気にしてないよ」と、そのように言ってくれる人も、私にとっては必要。気が軽くなる。

 ただ「そっか!」で、「一生」暮らしていけないのがHSPだ。一時的にしのげるだけ。

 直す努力は、何度も頑張って変えようとしてきた。そしてやっぱり直らないと、毎度落ち込んで自分で自分を傷つけてきた。
 マシにはなる。人によっては、慣れる部分もある。でもなくなりはしない。

 HSPを、自分で悲劇のヒロインに仕立て上げていると責める人もいる。自己憐憫で感傷的だ、とか。みんなそういう部分があるじゃないか、とか。でもそれはHSPでない人が多数派だから、そちらを基準に一般的としているだけ。多数派がそのように思い、言葉にするだけ。

 私たちは何も、間違っているのではない。特性。気質。少数派で黙っているから目立たないけど、仲間はいる。誰かが言わないと、孤独で押しつぶされそうな人たちがたくさんいる。
 

 前から気になっている。
 HSPの多くはnoteを始めても、続けられない。
 HSPでも、完全に自分の世界を確立している人で、絵や写真、文が好きな人は続けている。ただそうしている人も割り切りや、人と切り離しができているかが必要。HSPと両立させる熟練の「心」や「技」。

 そしてやめてしまう人が多い中、熟練した技も持っていないけど、私はなんだかんだと続けている。

 それはひたすら「ただ書きたいから」の気持ち。それが、しんどいとか、やめたいとか、そういった気持ちを、ほんの少し上回っている。
 その気持ちを書き続けているだけ。とカッコ良く言いたいけどそうではない。
 感情の揺れが起きる度に、友人たちや夫や親に、こちらの気持ちをがっしり受け止めてもらう。何度も何度も。
 周りの人たちのおかげで私は続けていられる。(あと年の功はあるだろう)

 HSPの方たちは、どうかゆっくりしたペースでも良いから、続けてほしい。書くだけでも良い。読むだけでも良い。おおいに何かを感じるだろう。

 その溢れんばかりの思い、気持ち、感情の揺れを表現してほしい。

 一枚の写真、添えられた一言、或いはちょっとした表現で、こちらがグッとくる。それもまたHSPの表現力の良いところだ。
 情や思いをすべて書かなくても、読んでいると、その人が押し寄せてくる。受け止める方も全力で感じる。
 書くのが好きなら書いていくうちにまとまるかもしれない。大作になるかもしれない。

 そんなHSPの良さを、存分に生かそうではないか。

 人を故意に傷つけようとの目的でなければ、「~しなくちゃいけない」ルールなんてない。大勢の中にいると、そんな雰囲気にのまれるけれど。

 仲間がたくさん欲しいとか、有名になりたいとか、どうやったら多くの人に読まれるのかとか、多くのHSPは求めていないだろう。

 「大勢の仲間を作りたい人」を気に入ってしまったら。
 個人的に付き合うのは良いけれど、ネットだと、すぐに他の人とつながってしまうから、私はやむを得ず付き合いをやめる。でもそれはその人がイヤなわけじゃなくて、その環境とつながるのがしんどいだけ。それは、なかなか理解いただけないかもしれない。わかってもらいたい気持ちはあるけれど、信頼関係を築けない間柄ならどうにも仕方がない。

 そういった人たちとは、きっと実際に会った方が、うまくいくだろうなあと思っている。noteでうまくつながれなくても仕方ないじゃないか。うまくつながれなくても、気に入ったのであれば、きっとまた縁があるさ。
 


 HSPがnoteを続けていくコツを幾つか箇条書きにまとめてみた。


「続けなくてはいけない」なんて思わなくて良い。
 続けていくコツなのに矛盾しているように思えるだろう。でも「~なくてはいけない」が強いHSP。自分を追い込まず、その人のペースで続けるために、「いけない」とあえて思わないようにする。
 HSPならではの感性を「表現してほしい」。
 写真、絵、詩、文章。どれにせよ、HSPの方の記事は、温かく繊細で優しく、目にする側がホッとするものが多い。考える内容、感じ方、表現の仕方、好み、あらゆる物事において穏やか。

 HSPはnoteを中心とした生活にしない方が良い。よほど表現するのが好きだと自覚があれば別だけど、noteは表現するだけでなく、人と濃密に繋がれる特殊な場所だから気を付けておかなければならない。


・「noteでどんな立場にいたいか」をハッキリさせておく。
 最初にハッキリさせておけばそこに戻れるので、揺れに揺れたら初心を思い出す。

 たとえば、有名になりたい人は積極的に中心で動かしている人たちとできるだけ関わる。つまり、有名になりたい気持ちがないなら、できるだけ関わらない方が良い。

 ライターを目指している人は、アピールをできるだけする。
 文章力の向上を目指している人も。ノウハウを身につけ、何度も書いて、あらゆる場面でチャレンジし、評価してもらおう。
 つまりライターを目指しているわけではないなら、さっさと自分の方向性に覚悟を決めておく。書きたいだけ。誰かの目にとまれば良いだけ。少数でも特定の人の支持があれば良い。親しい人、趣味の合う人を見つけたい。など。

 貫き通さなくて良いけど、HSPは揺れやすいから、最初はハッキリさせておいた方が良い。気持ちが強く変化してから動き出しても遅くない。

・開けた時のページを、できるだけ負担の少ないようにする。
 ちょっと無理して「この人のを読もう」と思うものが画面に出ないよう工夫する。自分が本当に気に入った人たちが画面に出てくるよう、フォローに極力気を遣う。HSPが強いと、流すのが苦手で全部を全力で受け止めようとしてしまうから、開ける画面は大事。noteのページを開けたくなる気持ちにしよう。

・「次もスキをもらわなくちゃ」と思わなくて良い。

人の目を気にすると、自分の力が発揮されない

 そんな特徴があるからだろう。勝手にプレッシャーを感じ、しんどくなってくる。でもそこは切り離そう。「スキをつけるか」は読む側の気持ちの問題。少ないと落ち込んだり、プレッシャーになったりするけど、自分の気持ちを大切にして、ただ表現しよう。


・特に疲れている時は、コメント欄まで下りないようにする。
 コメント欄が苦手なHSPの方は多いので、気に入った人の記事を見たり読んだりしたら、そこで止めて次のページに行く。私はどうしてもあふれる思いを表現したい時は書いてしまうし、フザけるのが好きなので止まらなくなる時もある。でも文章で気持ちに揺れを感じた時や、そもそも調子の悪い時は、すぐに退散する。
 自分が入らなくて良い、違ったコミュニティがありそうだと警戒するのも必要。そういったコミュニティを大事にしている人にはコメントを気を付けなければならない。私はこれで何度か情けない経験をしている。惨めだったし申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


・他の人から他の人へのコメントを読まない。
 他の人へのコメントを書いた後、他人がどう思ったかをHSPは生真面目に受け止めようとする。自分と感想が違ったり、書いた人の思惑を感じたり、いちいち心が揺さぶられる。だからサッと見て、自分とのやり取りに関係がないとわかったら、申し訳ないけど、なるべく読まないようにする。


 面倒くさいようだけど、HSPであれば、そのくらいの気遣いはどうってものでもない。ガッツリ目にして受け止めるストレスを考えれば、その辺りを気を付けてみてはいかがだろうか。

 あくまでも参考までに。

  

#エッセイ #HSP #あふれる思い #続け方


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