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自分だけの景色を

もっと本気出せると思ってた

いやもっと本気を出すんだって思ってたけど

ぼくの限界はもうすでに来てたんだ
それに気づいた

泣きそうな顔で

話してくれてありがとう 


キミはこれですべてが決まると思って
何度もため息を繰り返し
久しく見ていない
ぼやけた景色を眺めている

でもね ずっとそうなんだ

自分の手の中にある物は
だいたい決まっていて
それを知る時が必ず来る
何度も何度もだよ

人と違う物だったり
残酷なほど軽かったり
耐えがたいほどくだらなかったり

それを知るたびに

また顔をあげて
その中でやりくりしながら
歩いていくだけなんだ


だけど
きっとよく見たら光があるからね

これっぽっちが
そんな風に光っているだけなんて

泣きたいくらいに
人に教えたいくらいに

心細い光が
寂しくて
頼りなくてもね

キミの手の中の光に
私は落胆なんかしないよ

その光を大切に
のぞきこんでから
思いきって
掌をほどいてごらん
ふあっと広がって


きっとそれで
キミだけの景色を見れる


キミだけの景色は
キミがその光で照らしてつくるんだ


キミだけが見れる景色なんだ

今日キミを迎えに行く



#詩 #ポエム #子供へ #持っているもの #自分だけの #大切なもの

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。