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ロバート・デ・ニーロの、存在感の強さ

 書きたい気持ちが溢れつつ、ひたすら書いているけど、時々「お題」をチェックする。

 自分だけでグルグルしている思考から、ちょっと視点を変えて書けるのが面白い。

 気質上、何かとあまり参加できていないため、こういうところで「何となく私もnoteの一員」感を味わう。

 でもここしばらく、いやまあまあの期間だと思う。私は「お題」をクリックし、そのページを確認する度に、なんだか笑ってしまう。


 「私の好きなデ・ニーロ」があるからだ。

 だって他のは割と、皆が書きやすいお題ではないか。考えたり思い出したりすれば、誰もが参加できそうな一般性がある。私も書く時の良いヒント、題材となり、ちょこちょことお世話になる。


 でも。

 「私の好きなデ・ニーロ」だ。

 すごく異彩を放っている。
 だって誰でも書けるわけじゃないし。書く人を選ぶのは間違いない。

 「私の好きなデ・ニーロ」。

 デ・ニーロが好き。って、もう大前提で取り掛かるわけだ。どんな切り口にしても。

 私だって好きな俳優について書きたい。「私の好きなマーク・ラファロ」「私の好きなフィル・コールソン(クラーク・グレッグ)」「私の好きなヨンドゥ(マイケル・ルーカ―)」「私の好きなルイス(マイケル・ペーニャ)」「最近、私の好きなヒメーシュ・パテル」ああ、本人と役名が入り混じっている。要するにその程度なのだ。それほど語れるものがないのだ。

 そしてきっと、書ける人が少ない。致命的。

 そのように思うと、デニーロの圧倒的存在感たら!
 私など、デ・ニーロのファンでもないのに、映画は幾つかは観ている。主演じゃないのを含めるとたくさんある。「ゴッドファーザーPARTⅡ」「タクシードライバー」「恋に落ちて」「アンタッチャブル」「レナードの朝」「バックドラフト」。最近では「ジョーカー」にも出ていた。渋かった。役柄としての立場も渋すぎた。しかも……まあ……ネタバレになるから書かないけれど。


 そう言えば高校生の頃、デ・ニーロファンがいた。「アンタッチャブル」が上映されていた時期、私たちは女子高生だった。だけど。デ・ニーロファンになるなんて、彼女も目の付け所が渋すぎる。「アンタッチャブル」を観た同世代の女子は、だいたいがケビン・コスナーに心を奪われていた。そして私は全然誰にも心奪われていなかった(当時の私はプロ野球観戦に夢中でして)。
 そんな中、デ・ニーロに夢中になる彼女は、力説していた。デ・ニーロの良さを。唾を飛ばさんばかりに熱弁をふるっていた彼女を思い出す。

 きっとデ・ニーロには、コアなファンにさせる要素がある。

 演技力や渋さだけだろうか?
 いや黙っていても、特別に強面じゃなくても、怖さみたいなものが、表情や態度から滲み出ている。芝居に入っている狂気的なもの。近寄れない雰囲気。神経質そうな表情。
 どんな脇役でも、気になるその存在感の強さ。

 そんな彼の魅力に憑りつかれた人がきっといる。

 まさにこのお題「私の好きなデ・ニーロ」があるところが、その表れだ。


 こんなんで、タグを付けるのは気が引けるので、コッソリと書いて載せるだけにしておこう。

※コメントでの後押しあり、結局タグ付けます。恐縮です。

#エッセイ #ロバート・デ・ニーロ #映画


読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。