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親子のこと

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親のこと、子供のこと、その関係についての考察や自分の思い出話、などなど家族に関することなら何でも ※映画の感想については含めません
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#親

発達の問題を抱える子の親が、どうか自分を責めませんように

 発達障害については、息子のごく幼い頃から気になって調べていた。  個性とのちがい。どんな特性があるか。何が問題なのか。  たくさん本を読んだし、親子カウンセリングについての講座を受けたりもしたけど、私がわかっていないことも多かった。  幼少期に何よりも参っていたのは、息子のかんしゃくだった。  だけど、かんしゃくが発達の特性と関連しているなんて、つい最近まで知らずにいた。  2年ほど前だったかnoterさんの記事で見かけたのだ。お子さんについての話がまるで自分の息子のこと

発達の特性のある子の難しさと、話の聴き方を考え続けている

 息子が帰省した。   発達障害の診断は、2つがしっかりと下されたそうだ。   今後息子がそれらにどう対応し、どう生かし、どんな風に暮らしていくかが大きな課題。  息子はコミュニケーションに特に問題がなく、穏やかで周りもよく見ている。と思っていたけど、少しちがった。  私たちが会話をしながら感じる行間のようなものを、息子はあまり感じられず、それまでの経験や思考力で補っているのだそう。今回息子が打ち明けてくれた。  たくさんの会話を経験したことで、後天的に人とのコミュニケ

バナナを見て涙が止まらない日を越えて

 この前の春休み。二週間ほどだったけど、息子にしては長めの帰省をしてくれた。  息子が家にいない間は、そんな日々が当たり前になり、週末にリモートで話すのが私の楽しみだ。  でも息子が帰省すると、今度はそちらの方が当たり前に感じて、息子がいない日々が想像しづらい。本当にいつもいないんだっけ。とすら思う。  幼稚園時代から繰り返してきた。長い休みの前は毎回、「日中、子供がずっといっしょの生活なんて思い描けない」と思う。そして休みが明ける前も「日中、子供がいない生活なんて思い描

一人暮らし初年度を経た息子~親目線で~

 友人と話をしながら、もう一年になるんだな。と振り返った。  昨年の今頃、息子は二番目の志望校を受けに行った。  志望校も全部自分で決めて、申し込みや願書や手続きや、私にはなんにもわからないうちに全部自分で頑張ったんだったね。二度、遠い地に一人で行って、試験当日も自分で下見した会場に、自分で早起きして食事を済ませて行って、ほんとよく頑張ったよ。  それでも帰省してきた息子が、近くの小さなスーパーに向かう背中をしみじみ見ながら、「頼もしくなったなあ」とはちょっと思えない。  

「私が寂しい」のとは、ちょっと違うけど

 自分の子供が苦しい状況になった時、「替わってやりたい」って言う人がいる。  自分の子供が手を離れる時、「寂しい」って思う人がいる。  よく耳にする。  でも、私はまったく一緒の気持ちではなさそう。  自分の子供が苦しい状況になった時、苦しいのが辛そうで見ていられないのは確か。そういう目にあわせたくないために自分のできる限りで、手を尽くしたい。  それでもそれが子供にとって必要な経験であるのなら。親が干渉するところにないなら。我慢して、「寄り添う」にとどまるけれど。