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親子のこと

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親のこと、子供のこと、その関係についての考察や自分の思い出話、などなど家族に関することなら何でも ※映画の感想については含めません
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2019年12月の記事一覧

追記~父との思い出を読んだ父の感想に衝撃を受ける~

 昨日の、父との思い出を綴ったものを、両親が読んでくれたらしい。  母から「かせみの、お父さんを見る目が嬉しいよ!」と書いてもらったのがとても嬉しかった。  そして父から。「等身大に描かれている」との感想。  「西宮球場のそばを通って、偶然チェッカーズのコンサートの歓声を聞いたり」ウンウン、あれは私がわざと連れて行ったんだよ。 「○○歯科に行ったりね」ウンウン、受け口を矯正していたからね、梅田までよくついてきてくれたよね。大変だったよね。長距離で、電車が混んでいる日も

勤務を続けること57年、ようやくの「お疲れさま」~父とのこれまで~

 頑固で芯の強いところはあるようだけど、私にとっては穏やかで優しく、品が良くて、面白い父親。時々感傷的になると、娘としては面倒くさいけど、ちょっとした情けなくて惨めな経験を、いかに面白おかしく語るかに心を砕く。おかげで、孫たちの人気者だ。    *  幼少期の頃、足の甲の上に乗せてもらって歩くのが好きだった。「お馬さんやって!」と父を四つん這いにさせ、私がまたがって家じゅう歩かせたものだった。ベッドの布団を整える時も父がフザけるので、掛布団で遊んでもらいながらキャッキャと

12月、17歳になる息子へ

キミがうれしい気持ちになる時、その瞬間 刻々と笑顔にかわっていく様子を 今も思い出せる パアッと明るくなった目が キラキラしてきて ほっぺたの前がぷっくりしてきて そのうち笑い声がもれてきて おかしくておかしくて仕方ないと 声が出なくなるほど 一緒に転げ回って笑って キミがかなしい気持ちになる時、その瞬間 徐々に泣き顔に変わっていく様子を 今も思い出せる ぼんやり開いた口が キュッと結ばれて への字口に曲がって その口にググッと力が入って 呼吸が荒くなってきて つむっ

バナナを手に取って思い出した息子の歌

 生協で頼んだ一式を片づけ、その中のバナナを手に取った時、ふと15年近く前の息子を思い出してしまった。  多くの人が聴いたことあるかもしれない「バナナのおやこ」。  私は息子が幼い頃に、初めて聴いた。子供向け番組だったか、子供向けCDだったか忘れたけど、メロディが明るくて、なかなか楽しい。幼稚園でも先生と一緒に唄っていたようだ。    子供にとっては、後半が早口になってそれが盛り上がる。  バナナのパパは パパバナナ  バナナのママは ママバナナ  バナナの子どもは 子

順調な親離れと、全然順調じゃない子離れ

 息子の子育てを見てみたい。その時にいったん、自分の子育てを振り返るだろう。息子も、私の子育ての一部を、きっと無意識にでも評価するだろう。  そこまではまだまだたどり着いていない。  そもそも息子に子供ができるのか、もっと言えば結婚するのかもわからない。  まだ何もわかっていないから、今17歳の息子について「成長した!」とは、とても言いきれない。  ただ精一杯やってきた。それだけは胸を張って言える。ほぼ標準的な成長をしている子たちの親御さんたちには、賛同を得られない子育てか

そりゃそんな風に育てられたら良かった~子供がグレーゾーンなのかなと苦しんでいる人も読んでほしい~

 息子が1歳になる前から、札幌で行きつけだった保育所の保育士さんに「反抗期かな? 早いですね」と笑われたのを覚えている。  札幌では週に1~2回、数時間だけ見てもらっていた。夫の両親は市内だったけど遠かったし、見てもらう間柄でもなかった。私も身体が丈夫じゃなく、息子の夜泣きは0歳4か月頃から始まっていて、昼間に少しでも良いから休みたかった。    1歳半頃に今の田舎に引っ越してきた。閉鎖的で、考え方もとても保守的な土地。子供は祖父母が見ている世帯が多い。3歳まで預けられる保育