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[ライブレポート]須川崇志、林正樹、松丸契 Plays Music of Paul Motian

11 月2 日にラゾーナ川崎プラザソルで開催された、須川崇志(bass)、林正樹(piano)、松丸契(sax)によるスペシャル・ユニットのライブに行ってきました。

全曲Paul Motian の作品で構成されたかなりマニアックな企画、出演者も実力者揃いなので期待大でした。1st は「From Time to Time」から。ゆっくりとした曲で、小節線を感じさせないビート、混沌とした中で畳み込むように曲が進行していきました。一方「Kalypso」は明るい曲調で、非常に心地よく曲が進んでいきました。1st 最後は「Abacus」、日本語で「そろばん」という意味とのことで、複雑なリズムが印象的でした。

須川崇志

2ndは会場の雰囲気もこなれて3 人の世界にどっぷりと入り込むことができました。

「Flight of the Blue jay」から始まり、「The Hoax」では、林さんの美しいピアノ・ソロを聞くことができました。全てを通して林さんのピアノの音色は美しく、この曲は特に感動しました。「Mumbo Jumbo」はFree Latin の曲で、専任のパーカッショニストは参加していませんでしたが、ラテン感のある混沌とした曲でした。

林正樹
松丸契


アンコールは「Blues in Motian」で盛り上がりのうちに終了しました。

会場の広さは200 人規模でジャズを楽しむには丁度良い空間でした。バックの照明の色合い、暗闇に浮かぶトリオの演奏、会場の雰囲気はとても良かったです。

マニアックなジャズも良いですね。ジャズの懐の広さを感じたライブでした。

Paul Motian の音楽に触れることができて、とても貴重な体験でした。

終演後、リラックスムードで

Text:いけだま(かわさきジャズ公認レポーター)
Photo:Tak. Tokiwa

●公演情報

かわさきジャズ2023
須川崇志・林正樹・松丸契スペシャル・ユニット
日時:2023年11月2日(木)開演19:00
会場:ラゾーナ川崎プラザソル

●セットリスト

01. From Time to Time
02. Dance
03. Kalypso
04. Once around the Park
05. Abacus

06. Flight of the blue jay
07. The Hoax
08. Mumbo Jumbo
09. Arabesque
10. Last Call
11. Blue Midnight

En  Blues in Motian (by Charile Haden)