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人生の目的、仕事をする意味

夫が転職したいと言いながらできずに数ヶ月(長くみれば数年)経つ。
面接に落ちた、というのではなく、応募以前で止まっている。
何のために働くのか、哲学的に悩んでいるらしい。

夫「生活のためだけなら今の仕事でいいんだよな」
私「でも、いやだいやだって言ってあと20年続けるの?」
夫「うーん。自分にとって仕事は何のためかってことなんだ」
私「ふーん。世界を良くするためとか?」
夫「そうじゃないんだよ」
私「おもしろいとか楽しいとか?」
夫「そうでもないんだよな」
私「誰かのために」
夫「違うんだ」
私「他に何があるの?」
夫「うー・・・。一つ気づいたのは、今の仕事には学ぶものがないんだ」
私「そうなの?」
夫「いずれAIに代わられるようなことしてるから」
私「昔でいう、お茶汲みとコピー取りじゃつまらない、みたいな?」
夫「それに近いかもな」
私「じゃあどんな仕事なら学びがあるの?」
夫「それが難しいんだよな。人生とは何が目的なのか」

いつもズバッと意見を言うこどもにも聞いてみる。
夫「人生の目的は何だと思う?」
こども「生まれてきて、死んだらおしまいらしいから、とりあえず生きてる」
夫「そういうのもあるよな」
とりあえず、って消極的理由に聞こえるけど、こどもは毎日楽しそう。
3人のうちで一番元気。

私は昔、職場の人に、「〇〇さんの人生の目的は職業じゃないでしょ」
と言われて、確かにそうだな、と思ったことがある。
好きなことを学びに大学に行ったけど、仕事にはできなかった。
まあ嫌いではない、くらいのパートの仕事をしていた。
何を読むかとか、何を聴くかとか、そんなことばかり考えていた。

夫「お母さんはどうなんだ?」
私「いまは、こどもを観察して、情報を集めて、みたいのが趣味で仕事だね」
夫「ああ、そう」
私「あとは環境に良さそうなものを選んで買うとか」
夫「それって・・・」
私「私のやりたいことって大体お金にならないことなんだよね・・・」
夫「ああ〜。お金のこと言ったら今の仕事してるのが一番なんだけどさ」

そして話は最初に戻るのであった。