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『かまいたちの夜』のモデルになったペンションで驚いたこと【GWはゲームの中で旅行に行こう】

 ゲームライターマガジン、5月のテーマは【GWはゲームの中で旅行に行こう】だったのですが……申し訳ない! 誰一人としてゴールデンウィーク中に原稿を提出しませんでした。マガジン主宰である自分から謝罪したいと思います。ごめんちゃい!

 と、いうことで誠実な謝罪も終わったところで自分のゲームを紹介しようと思います。それは……ダラダラダラダラ、ジャン! 『かまいたちの夜』ですー!

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本当に旅行できているのか?

 いや、旅行要素ないやんけ! と思われるかもしれないのですが、ちょっと聞いてください。そもそも今回のテーマを聞いたときは北海道の空気を感じられる『風雨来記』にしようと思ったんです。でも、舞台になっている北海道に実際に行ってみてわかったのは、やっぱりゲームの中と現実って違うということなんです。

 『風雨来記』は“激コアゲームライフ”のレビューに書かれているとおり、背景の美しさやゲームの自由度、取り上げるスポット、細やかな丁寧な文章などが素晴らしく、実際に旅行に行きたくなるゲームです。

 でも自分が実際に北海道に行って感動したのは、空の高さや道の広さ、澄んだ空気などゲームでは味わえない空気感でした。人間ってやっぱり五感で生きているので、やっぱり現地に行かないと空気ってわからないんですよね。VRの登場によって没入感も増しましたが、現状だと完全な再現は難しいと思います。

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 とはいえ事前に『風雨来記』をプレイしたからこそ、記述されていた主人公の気持ちに共感できたり実際に登場したスポットを目の当たりにして感動できたりと楽しめた部分も大きいです。

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 そういう意味で、自分はゲームは旅行の代替というとよりは予行練習のパンフレットのような役割があるんじゃないかなと思います。そういえば『龍が如く』シリーズの神室町なども良く出来ていて、このシリーズをプレイするようになってから新宿で迷うこともあまり無くなりました(笑)。

クヌルプは料理が美味い

 では、なぜ『かまいたちの夜』? というと、舞台となるシュプールというペンションにはクヌルプというモデルが長野県の白馬村にあり、実際に遊びにいけるからです。

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 『かまいたちの夜』に関して簡単に説明すると、雪山で起きる不可解な事件の謎を解き明かすサウンドノベル。キャッチコピーの“あなたのせいで、死体が増える”という言葉が指し示す通り、正しい選択肢を選ばなければ、次々と殺人事件が巻き起こってしまいます。この状況がとてつもなく怖い!

 プレイする前は「人間が犯人だとわかっているなら怖くないでしょ?」と思っていた自分ですが、“どこに潜むかわからない殺人鬼”“恐怖で疑心暗鬼に陥ってしまった人々”に怯えさせられましたね。

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 これがミステリー小説だったら名探偵が事件を解決してくれるんですけど……自分で推理して、真相を暴かないとハッピーエンドを迎えられないことが“ゲームならでは”で、新鮮でした。

 クヌルプに行くと、「ここがあの談話室か」「ここがあのキャラクターが殺された場所だ!」とものすごくテンションがあがります! あと、ゲームを体験していると、どうしても夜は殺人が起きるんじゃないかと思ってしまい、めちゃくちゃ怖い(笑)

 また実際には地下室が無くてゲームオリジナルだったことがわかったり、メッセージノートに制作陣のコメントがあったりといろいろな発見もあります。

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 また、実際にいかないとわからないことがあると書きましたが、クヌルプは本当に料理が美味しい! 自分が食べてきた料理の中でも1、2を争う美味しさ。しいたけが苦手でまったく食べれない自分ですが、ここで料理されたものは美味しすぎてぺろりと食べてしまいました。ま、魔法?

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 なかでも『かまいたちの夜』にも出てきたケーキが絶品なのでぜひ食べてみてください!

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 みなさんも休みの間に『かまいたちの夜』をプレイし、自粛期間が明けたら、ぜひクヌルプに遊びに行ってほしいですね。

 ただひとつだけ。オーナーやペンションに迷惑をかけないように気をつけてほしいです。オーナーはスキー好きの一般の方。気さくな方なので、ゲームをプレイしてペンションに来たことを伝えるのはいいと思いますが、ほかのお客さんとの会話に割り込んだりしないようにしましょう。 ペンションには残念ながら壁に犯人の名前を彫ったりと悪質な人もいました。何年か前、オーナーがそういうことに疲れてペンションをやめようと思っていると話していると聞きました。絶対にあってはいけないことなので、マナーを守って楽しくクヌルプに泊まりましょう!

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