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きまぐれ読書論

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読書そのものについて書いた記事が入っています。
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記事一覧

【きまぐれ読書論】面白い本の情報をどこで得るか?①

本読みにとって「どうやって面白い本の情報を得るか」ということはとても重要です。 私は司書教諭で、図書室には良書を入れなければいけない、という使命があります。なるべく打率は高くしたいのです。 一番いいのはやはり定期的にリアル書店に通うことなのでしょうが……。 「飯を食うように書店に通っていれば、どれが面白い本かは自ずとわかってくる」と言ったのは田原総一郎さんです。 しかし、書店に毎日通うのもなかなか難しいし、できれば目利きの意見を参考にしたい。 そこで、最近私が本選び

【きまぐれ読書論】私がnoteに書評を書く理由

noteに書評を書き始めてから、もうすぐ一年が経ちます。 私がnoteに書評を書く理由はいたって明確です。 1、読んだ本の内容を忘れないため。 歳のせいなのか読む冊数が多いのか、読んだ本の内容を片っ端から忘れてしまうのです……。 線を引いた部分を抜き書きしてみたり、マインドマップにまとめてみたり、読書ノートを作ってみたりと、色々やってみたのですが、どうも続かない。 アウトプットするのがいい、ということはわかっているのですが、続かなければ意味がありません。 今のとこ

【きまぐれ読書論】他人の評価と自分の評価が違う本

先日、ある小説を読み終わりました。 Amazonのレビューを見るとまあまあの高評価で、書店でもおススメコーナーに置かれているのを見たことがあるので、そこそこ期待して読んだ本でした。 数ページ読んだところで「これはもしかしたらイマイチかもしれん……」という感じを受けましたが、「いや、途中で持ち直すかもしれない」と思ってそのまま読み進めました。 実際、半分を過ぎた辺りで話が動き始め、「おっ、ここから面白くなるかな!?」と期待しましたが、残念ながら再び下降線をたどり始め、結末

【きまぐれ読書論】どこで誰が何を読んでいるかわからない

私は、職場では「図書室担当」という立場にあります。 毎月、「図書だより」というものを作成して全校生徒に配布しています。内容は本の紹介と図書室のニュースなどです。実はこのnoteに書いた書評を焼き直しているので、簡単に作成できます。ネタに困ることもありません。 私が書評を書くのは自分のためでもあるのです。 先日は、『十二国記』の紹介をしました。もちろん、noteに書いたものを下敷きとして作りました。 作成した図書だよりは、毎回職員にも配っています。実は生徒よりも職員から

【きまぐれ読書論】私が今後読む予定の本たち(2020/07/25現在)

私が今後、読むつもりで積んである本たちです。メモも兼ねて書いておきます。メモしておかないと、読書生活が無軌道なものになってしまうので……。 なお、この通りの順番になるとは限りません。 【純粋に楽しむための読書】◯『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎) ◯『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ) ◯『幻夏』(太田愛) ◯『天上の葦 上・下』(太田愛) ◯『流人道中記 上・下』(浅田次郎) 【知識を得るための読書】『忘れたいことを忘れる練習』(植西聰) 『SLEEP 最高

【きまぐれ読書論】私の読書スケジュール

私が一日の中で、いつどのくらい読書に充てているのか、書いてみます。 私は「教員」という仕事に就いています。ほとんどこの仕事しかやったことがないので(少しだけ学習塾にいたことがある程度)、比較のしようがないのですが、そんなに暇な仕事ではないかもしれません。常に何かに追われているような感覚があります。世間的にも最近では「ブラック」という認識をされているようです。 まあ、仕事なんて全部そんなものかもしれませんから、ことさら教員だけ「忙しい!」と強調する気はないのですが、時間を無

【きまぐれ読書論】一生かかっても読みきれないんじゃないだろうか

私のKindleには、現在516冊の未読本があります。 加えて、本棚のあちこちにもかなりの未読本が並んでいます。何冊かは数えたことがありません。 そしてこの未読本たちは日々増えていきます。 私は現在40代半ば。平均寿命まで生きたとしてあと40年くらい。そのうち、本を読める程度に脳や眼がクリアでいられるのは、20年もあるかないか、というところでしょうか。 たぶん、この未読本たちは私の残りの一生では読み切れないのだろうな、と最近考えるようになりました。 一度、管理職と面

【きまぐれ読書論】読書の3つの効用

読書の効用について考えてみました。 普段はそんなことを意識せずに読書をしていますが、ときどきこうやって考えることでモチベーションが上がり、自尊心もくすぐられて、なおいっそう本を読みたくなるというものです。 私が考える読書の効用は、3つです。 1、つらい現実をいっとき忘れることができる。私は20代前半の頃に、失恋で精神的大ダメージを受けたのですが、とあるホラー小説を夢中で読んでいるうちに物語に引き込まれ、いつの間にか失恋のダメージが軽くなっていた、という経験をしたことがあ