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【ひきこもり・不登校#1】ひきこもりの人がしてほしくないこと


今回は、私のうつ病・ひきこもり体験について書いていきます。
私がうつ病になり・ひきこもり始めたのが、約1年前の9月頃でした。
きっかけは転職だったのですが、退職してはじめは回復していくものだと自分も家族も思っていました。しかし、状態はみるみる悪化していきました。
家族(特に妻)や周囲は、必死で私を回復させようと、様々な関わり方をしてくれましたが、当時の私にはとても辛いものもありました。
「私のことを思って一生懸命なのはわかる。家族に負担をかけているのもわかる。しかし、それでも今はそれはやめてほしい。」
うつ病やひきこもり、不登校のお子さんが、家族や近しい人にいらっしゃる方に、関わり方のヒントになればいいなと思い、この記事を書くことにしました。
※私の体験ですので、すべての人が当てはまるわけではないと思います。

叱責

これはもう代表的なものですね。「何やってるの?」「自分の立場わかってる?」何も言い返せません。「何もやっていませんし、自分の立場は父親です。わかってます。ごめんなさい」。さらに自分を責めてしまいました。

強制

私のことをどこかへ相談へ行った妻が、うつに効く食べ物や生活習慣について聞いてきたそうです。「これを食べて!一緒に散歩行くよ!子どもたちと一緒にお風呂入って!」。すべて私のことを思ってやってくれたことですが、当時の私にはできませんでした。すると、妻ががっかりした顔をします。「ああ、がっかりさせてしまった」。また、自分を責めます。

比較

普通の人が普通にできていることができない。「夜寝る」「朝起きる」「仕事(学校)へ行く」。そんな状態のときに、できている人との比較は本当に辛かったです。「みんな朝は辛いよ。それでもみんな起きるんだよ。そして仕事へ行くんだよ」。この声掛けは、特に辛かったですね。

失望

「なんでこんなこともできないんだろう」「この人の将来はどうなるんだろう」「お先真っ暗だ」。家族の失望は、当事者に痛いほど伝わります。なぜなら自分が一番、今の自分に失望しているから。「やっぱり自分は必要ない人間なんだ」「生きている価値がない人間なんだ」と思っていました。

共感

妻は時々私に共感的な態度や言動で接してくれる時がありました。「私もわかるよ、その気持ち」「みんなそうだよ」。しかし、当時の私にはまったく響かないどころか、反発してしまう時がありました。「全然わかってないよ!そんなんじゃないんだよ!みんなって誰だよ!」。しんどい時は、自己中心的な考え方になりがちなので、余計自分のことをわかってもらえていない思ってしまうんですよね。家族からしてみると、わかってあげたい、和らげたいだけなのに。辛いですね。

期待

ずっと周囲の期待に応え続けてきた私。それが自分の生きる原動力にもなっていました。しかし、それが一転。期待されるのが本当に辛い時期がありました。私の状態をどこかで聞いた元同僚たちからメールがきました。「また一緒に働きましょう!待ってます」。子どもたちからも「前の元気なパパに戻ってね」。気持ちは伝わるし、とってもうれしいのですが、今はどうしてもその期待に応えることができないのです。それが辛くて辛くて、さらに自分を責めてしまうことになりました。


いかがだったでしょうか?
「じゃあ、どうすればいいんだよ」という声が聞こえてきそうですね。それぐらい本当に、ひきこもり、不登校の家族の対応は難しいものです。なぜなら本人自身が自分でどうしたらいいのかわからない、パニック状態に陥っているのですから。


明日は、反対に自分がやってもらってうれしかった関わり方について書いていきたいと思います。明日もお付き合いいただけたうれしいです。

本日もありがとうございました。よかったら自己紹介も見てください。



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