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【少年野球#3】応援団化する保護者たち

久しぶりの少年野球の記事になります。
息子が今年から少年野球チームに入ったのですが、試合を見に行って驚いたのが、保護者主導で応援をしているチームがあったことです。しかも、一人ひとり違う応援歌まで・・・。
私が子どもの頃は、保護者の声援こそあれ、応援は子どもが行っていました。はじめは、「最近はこんな感じなんだ。すごいな」くらいに思ってたのですが、次第になんか違和感が・・・。 

保護者の応援は是か非か?

今年の夏の甲子園

そんな違和感を感じていたときに、今年の夏の甲子園を見て、その違和感の正体がはっきりしました。
そう、ちょっとした社会問題にもなった慶応高校の応援です。慶応の応援は、現役の高校生、保護者、教職員だけでなく、慶応の名の下にOBOGや全国のファンまで巻き込んだ、質量ともに圧倒的なものでした。
その応援を見た私は、「これはよくないな」と思いました。理由は、選手の力とは関係のない、別の力が生まれるからです。
母校にアイデンティティを持つ関係者一人一人の純粋な応援の気持ちの表れであることは理解できますし、素晴らしいことだとも思います。しかし、結果としてあの応援が、選手の力とは別の力を生んでしまった可能性があるとすれば、それは「よくない」と私は思います。

保護者はいいんじゃないの?

でも保護者は選手の親だし、応援してもいいんじゃないの?と思われる方もいるかもしれません。けれども、私が見た試合では、片方のチームは選手だけの応援で、もう片方は保護者主導で組織だった応援をしているチーム。どう見ても応援に差ができていました。その差を生んでいるのが保護者の力だとすれば、それはやはり、先ほど述べた「選手の力とは関係のない、別の力が生まれている」と言えます。

親の熱量がすごすぎる

これは少年野球に限った話ではありませんが、最近のスポーツ、習い事で感じるのは、親の熱量がすごいということです。私はこれにも一抹の不安があります。それは、親の期待に子どもがつぶれてしまわないかということです。
よくある話だと、教育熱心な親がいて、親の期待を背負い、幼い頃から塾に通わされて、有名私学を受験して、合格したのはよいが途中で挫折してひきこもる的な。←耳が痛い(-_-;)

子どもが自分からやりたくてやっているから、うちは大丈夫!

「いやいや、それは子どもがやりたくもないことを親が強制させてるからでしょ。うちの子は野球をやりたくてやってるから大丈夫だよ。」
こう語るのは、家の庭に自作のバッティングゲージがあり、毎日子どもとそこで練習に励んでいるお父さんです(空想)。お母さんも息子のプロ野球選手になるという夢を叶えるために、毎日タンパク質たくさんの食事を作り、土日には4時起きで監督の分の弁当まで作ってがんばっています(空想)。

うん、たしかにお子さんの夢はプロ野球選手ですからね。それをお父さん、お母さんは手伝ったり、応援したりしているだけですね。

でも、少々お子さんの夢に乗っかかりすぎではありませんか?

確かにその子は野球が好きで始めて、プロ野球選手になるという夢をもったかもしれません。だけど、親がその夢を実現させてあげようと手をかけすぎると、自分でも気付かないうちに親の期待も一緒に背負ってしまうことになります。そうなると先ほどのように、親の期待に子どもがつぶれてしまうという可能性が出てきます。

そういえば、昔マンガ「ドラゴン桜」で東大に合格している子の親は、「受かっても落ちてもどちらでもいい」と思っているというのを読んだ気がします。 ↓ 探したらありました。↓

それぐらいの気持ちでいるのがいいかもしれませんね。
ちなみに私の息子は、西武ライオンズ源田選手の大ファンで、高校は源田選手の母校「県立大分商業」へ行くそうです。(;^_^A
「寮(あるのか?)か下宿だね」と言ったら、「それは不安だから家族全員で引っ越そう」と・・・(-_-;)

おわりに

子どものやりたいことや夢を、親が応援する。大変素晴らしいことだと思いますが、程々にがよいのかもしれません。
子どもは親とは違う別の人間です。似ているところはあっても、感じ方や考え方まですべてが同じではありません。
その子にはその子の人生を歩んでもらいましょう。


今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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