見出し画像

源氏物語を読みたい80代母のために 43 (源氏物語アカデミー2023レポ⑨)

 さあラストプログラム!
「京のみやび、芸道としての蹴鞠実演・体験」蹴鞠しゅうきく保存会
 抜けるような青空の下の紫式部公園。釣殿の裏手、少し高くなったところで既にスタンバイ中の保存会の皆さま。

衣装が色とりどりでキレイ!背後には日野山

 ちゃんとお席はあったのですがやはり写真撮りたいよね。ということでワタクシは殆ど座らず、あっちゃこっちゃと撮影にいそしみました。その割にはイマイチですが気にしない!とりあえずの記念ということで。ちなみに母はガッツリよいお席でガン見。

このような冊子もいただきましたので、これを頼りに…

 浅学ゆえ全く知りませんでしたが、「蹴鞠」とはただ技術を駆使して鞠を蹴ることだけが目的ではなく、茶道や香道、武道などと同じく精神の向上をも求める「鞠道きくどう」(蹴鞠道)でもあるとのこと。
 一座の者がお互いを思いやりながら鞠を蹴る、続かせるためには次に受け取る者が蹴りやすい鞠を渡さなければならない。「我が鞠は人に取らるるとも人の鞠をば取るべからず」と、自分勝手な行いを戒めてもいる。立ち位置によりその役割が決まるので、その中で各自が責任を果たすことが要求される。
 などなど、思っていたよりずっと深遠だった。昼休みの円陣バレーとはだいぶ違いますわ(←当たり前じゃ)。勝敗がないとはいえ、コレ完全に「チームプレー」の極意なんじゃない?

いろいろお作法があるらしい。これは解鞠?
松、桜、柳、楓の式(四季)木にて四方を囲まれた鞠庭(呪術っぽい)
枝から鞠をはずして
鞠足(まりあし)さんたちの入場。序列があるそうな
意外に高さがある!
女性は無帽だそうな
膝曲げ禁止、すり足で
上半身は動かさず「うるわしく」

 蹴鞠の歴史は2300年以上前、春秋戦国時代の中国・斉の国の都で軍事教練の一環として行われていたのが元だそうです(現在のサッカーに近いのではないかといわれている)。本国では衰退して消え去ってしまったのに、日本では仏教と共に伝来してから独自の変化を遂げ、「道」として成立するまで極め、当初の目的(軍事教練)にも掠りそうな域まで来ちゃった☆というのは如何にも日本らしいといいますか……さすが、オタクの国。
 さて。
 ひとしきり堪能したところで、兄のお迎え通知。母と私は近くにいたスタッフさんにご挨拶して、ひと足お先に離脱。
 源氏物語アカデミーの皆さま、今年も大変お世話になりました。贅沢で濃密な時間をありがとうございました。来年は更なる飛躍の年となること大いに期待をしております。大河ドラマ楽しみ!
 AさんBさん、挨拶なしで去ってごめんなさい。またどこかでお会いできたら嬉しいです!
 私をここに連れてきてくれた何もかもに大感謝!!!です。
 母も私もどなたもこなたも、来年また元気に参加できるよう、健康第一&家内安全でいきましょう!

 で、恒例の【オマケ】というかランチ。

ふふふふ
早めに来ないとすぐ並んじゃうからねーと兄

 福井といえば越前蕎麦、そしてここは越前陶芸村にある
「十割蕎麦 だいこん舎」さん。

くるみの粒粒よ奥さん!

 兄が超勧めるので私も「胡桃そば」を頼んでみた。これね、画像だとあっさり目に見えるけどけっこうボリューミー。すごくやさしいお味なのに風味がすごい。美味しーい!とあっという間に完食!それにしても、食べてる間もお会計を済ます間も、ひっきりなしに出入りする人、人、人。これは確かに、蹴鞠最後まで観てたら入れないわ💦
 そしてせっかくこの「陶芸の里」に来たからと、母にマグカップを買ってもらったり(いい年こいて)、道の駅に寄ったり、昔懐かし武生の老舗菓子店「菓匠 木津屋」で爆買い(笑)したり。
 今年も大大大満足!!!の福井旅でした。

【さらにオマケの所感】
「源氏物語アカデミー」まだたった二回目の私ですが、なんでか今回は去年ほど疲れなかった気がする?のでちょいと振り返り。
 一日目:夕方から開講式+講義2コマ(終了21時)
 二日目:講義2コマ、市民講座1コマ、「うたを詠む」観覧、紫きぶ御膳(終了8時)
 三日目:講義1コマ+閉講式、蹴鞠(終了12時半)
 講義がちょっと分散したからかな?それと何より「ホテル泊」よね大きな違いは。ホテルクラウンヒルズ武生駅前、予想以上に便利で楽でした。 

 最後の最後に宣伝タイム:
 80代母が1~2か月に一冊(新書版200頁強)のペースで読破した、
「挫折しない源氏物語」
 の「ひかるのきみ」

 よかったらお試しくださいまし。
(ブログ「もの書く日々」で全部読めます!) 

若干の加筆修正・あとがき付の縦書き電子書籍・紙本はBCCKS他にて製作、販売。
電子書籍はBOOTHでも販売中(壱、弐はEPUB版・PDF版無料)

BOOK☆WALKER(1-12巻まで)




「文字として何かを残していくこと」の意味を考えつつ日々書いています。