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老眼の人がやっているあれ

もうじき五十路になる。
同世代や少し下の世代でも、本や書類を少し遠ざけ、見づらいのか苦戦している人たちがいる。

わたし自身、少し兆候はあるものの
普通に本は読めるし、スマホを見るのにも苦労はない。
(…と、思っている)

ただ夕方以降の時間帯、
薄暗いと急に文字が見えにくくなる。

“ついにあれが来たか…?”と感じる。
認めたくないけれど。

視力はいいほうだった。

40代、一気に視力低下が進んだ。
30代までは両目ともに1.5見えていた。

現在は両目ともに0.1くらいしか見えない。

早い時期からモバイル大好きだった。その影響か?
過去のPC仕事も関係あるかもしれないが。

遠用のメガネ(近視用)

2年くらい前から、職場の健康診断で指摘されていた。
重い腰を上げ、遠くを見ることに特化したメガネを作った。
きつくしたのは自動車の運転でよく見えるようにするため。
日常生活で使うには度数がかなりきつかった。

普段使いするきっかけ

側溝に足を取られ、思いっきり転んだ。

これが普段使いするきっかけ。
仕事中に起こった悲劇。

大きなゴミ袋を両手に下げて歩いていた。
工場内は薄暗い。
遠い置き場まで息を切らして階段を駆け下りた。
普段とは違う指定されたゴミ置き場を目指した。

見つけた!

安堵し、狭い通路を抜け近づく。
もう目の前だというその瞬間


右足を取られ、

思いっきり前に倒れた。


その後、足はパンパンに腫れ、治るまでにかなりの時間を要した。(数カ月)


……

メガネなしで慣れない場所に近づいたことが原因。
油断した。
家や仕事ではさほど不自由さも感じず裸眼で過ごしていたが、これをきっかけに普段からメガネをすることにした。


……


ただ持っているメガネは遠用。
手元の文字はピントが合わず全く見えない。


老眼の人がやっているあれか??


本当に見えなくて、かけたり外したり、ずらしたり。
面倒で外してしまえば、当たり前だけど遠くが見えない。
いや、見えるんだけどぼやける。

プールでゴーグルをせず水に潜った時くらい見えない。
遠くと近くで、こんなにも見え方が違うのか。

そういえば以前、メガネもせずに意気揚々と朝掃除したあとのこと。
掃除機のヘッドにわんこが粗相したもの(豆つぶくらいのサイズ)がついていたことがある。

“うわ、まじか!!ヘッドの隅についちゃってる!!!”

キタナイ話だが、多分トイレからわずかにこぼれていたものだ。
朝から掃除機の掃除に時間をついやした。
部品も洗い、消毒もしっかりして元どおりにした。

この失態がちょっと面白くなり同僚の子に話したら

「見えていないんですって!ちゃんとメガネしてください!!!」

ピシャリ言われる。
ごもっとも。
正論です。はい、今後は気をつけます。


そんなこんなで、急に老眼の人たちの気持ちが解った。
こんなにも苦労があるのね、…と。


メガネ生活は不便だらけ

近視用のメガネをすると
遠くは見えるが、手元が見えない。

工場勤務の際、エアツール(電動工具のようなものと考えてほしい)を使用するが、基本手元を見るので作業の際はメガネなしで影響がなかった。
(ケガをするまでは)

そして先日退職した職場でのこと。
手元を見る仕事も多いが、メガネをつけたままどんなもんか過ごしていた。

説明を受ける際に、メガネの着け外しをしていたら、指導者が苛立った声でこう言った。


「老眼??!」



思わず睨み返した。

おい、禁断の言葉だろ?
まだ信頼関係できてない相手にそんなバカにした言い方ってある?
いや、彼女はあえて苛立ちを隠さず攻撃してきた。
イライラしたかもしれないが、こっちだって必死なんだ!
覚えることも多いけど、ピント合わせだって必死なんだよっっ!!

ムキー!バカにしやがって!!
お前のこと絶対忘れないからな!!!!!

はあはあ……。
思い出すだけでも腹が立つ。


……


昔から『老眼』という言葉も嫌い。
ネガティブに思えるこの言葉。
医学用語なの?学会の力で何とかしてほしいと切に願っている。

そもそも老眼とは?

老視とは、遠くを見たり近くを見たり、自由にピントを変える力が衰えることによって起こるもので、近くのものを見る際に困難をきたした状況をさします。昔から俗に「老眼」と呼ばれています。

日本眼科学会ホームページより引用

あれ?本当は老視ろうしというのかしら?
老眼は俗名?いずれにしてもネガティブな響きだわ。

対策

仕事するに際して老眼問題まで発生。
これはどう対策していけばいいのか?

老眼鏡(リーディンググラス)との併用?
いやいや、わたしの場合まだ近くは見えるのだ。

メガネストラップがある。
これもなかなかいい。

ただ、結局着け外しが必要で問題解決にはならない。
家使いならいいのだけれど。


やはり遠近両用メガネしかないのだろうか???

遠近両用レンズは遠くと近くの焦点を持つという構造上、レンズの周辺部に収差と呼ばれるゆがみ部分を作ります。「手元の視野が狭く感じる」とか「横を見るときに視界が揺れる」といった違和感は、この収差が原因だと言われています。

ひと昔前の遠近両用レンズはゆがみが大きかったのですが、眼鏡市場のストレスフリー遠近は最新技術のレンズ設計によって収差を補正し、一人ひとりに合わせ最適でよりゆがみが少なく快適な視界を実現しました。

眼鏡市場HPより引用

この、“ゆがみ部分”があることにネックを感じている。
具合が悪くなりそうで怖い。慣れるまでが大変そうだ。

……

ある日のこと。朝のテレビ番組を見ていて、博多大吉さんが着用していたメガネに目が止まる。

昔のおじいちゃんがしていたような、レンズが上に向くタイプのもの使っていた。
(※イメージです)

おお!!!!!これよくない????!!
かけっぱなしでいいし、救世主でしょ?!

一人で盛り上がった。

よろこんで夫に話したら
「恥ずかしくて外で出来んだろう」

冷静な口調で言った。
遠近両用メガネがいいとすすめてきた。


そうかな?
わたしは全然平気だけど笑


おわりに

年齢にはあらがえない。解っているが改めて指摘されるとつらい。
ましてやバカにするような言い方をする人間に、天罰を下してやりたい。

いろいろ対策出来そうだけど、自分に合ったものを選びたい。
先輩方はどうされているのでしょうかね?ぜひ教えていただきたい。


最後までお読みいただきありがとうございます。


この夏のうち、就職前に跳ね上げ式メガネか遠近両用を本気で検討する。
バカにしたあの人も、いつか同じことで悩む日が来るのにね。
下れ天罰。


カワコ











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