NHK ハートネットTV 「視線でバトル!重度障害児のeスポーツ大会」

 
福島さんのブログより。


NHK公式サイトより。

 いわて電力公式YouTubeチャンネルより。

 
インクルーシブゲーム EyeMoT 3DX_01「対戦ぬりえ」 
「ポランの広場」より。

 

NHK-Eテレで、
「視線でバトル!重度障害児のeスポーツ大会」
を見ました。(見逃し配信や、3/2にも再放送があるようです。)

視線入力の軌跡を使って画面を塗りつぶす、オンライン対戦ゲームの全国大会が昨年11月に行われました。
 
出場選手は重度障害の子どもたち。

彼らが日本中から対戦する様子がNHK で放送されました。
 
 

その中でとても「いいな」と、思った表現。
 

「ハレの日」
 

出場選手である子供たちはベッドや車椅子から、画面にあるカーソルを視線で操作します。
彼らは身体の自由に多く制限があるため、表情や身体の動きからは、その興奮や感情は、なかなか伝わりにくい。



一方、その周りで、
「こっちこっち!!もっとこっち塗って!」
「もっと!あー!そっちじゃない!!」
「やったー!やったー!勝った勝った!!」

と、大騒ぎ(笑)をする保護者や兄弟姉妹の様子が、とても印象的でした。 
  
 

例えば同年代の健常児なら、サッカークラブや少年野球、あるいは部活動、地域のスポーツ大会などなど、
「勝ち負け」を競う「ハレの日」を当たり前に経験します。
 
学齢期であれば、家族が応援に立ち会うことも珍しいことではありません。
 
そして、本人たちはもちろんのこと、それ以上に家族が盛り上がっている様子も当たり前に目にする微笑ましい光景です。
(もっとも、それも度が過ぎるとアレですが。)

 

僕はまだ人の親になったことがありませんが、
発表会やお遊戯会などの「ハレの日」にある、

「緊張しないだろうか…」
「失敗しませんように…!」
「うちの子がこんなに立派にやっている…!」
と言った親御さんゆえの感情、とは少しベクトルが違うように感じました。
 
心配や、期待、感動、ではない、

「やれ!いけ!もっとやれ!!」
「勝て!」

 
という興奮や熱が、なんかすごくいいな、と、思いました。


もしかしたら、これまで彼らの「ハレの日」の多くは、親御さんを興奮させるものがあまりなかったのではないか、とも、思いました。
 

彼らが何かを「やらされている」のではなく、
出場選手の一人一人が、真剣勝負を楽しんでいて初めて、周りは興奮し、熱を帯びる。
 
それは障害の有無は関係がありません。

「熱」だからこそ、さらに周りに波及して伝わるものがあるんだと思います。

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