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書くを愉しむ。

新生活と共に
文具用品を新たに求めることもあるでしょう。

朝起きて感じたことを書く
思いついたことを書く
時間の予定を書く
季節を感じて書く
香りを感じて書く
音を受け取り書く

書く日々は止まることなく私達の身近にあり
このように電気を通じて書いたものをご覧いただく利点もあるけれど
紙に鉛筆やインクを降ろして標していくような「書く」ことは
小さなころから変わらないものです。

あなたには、お気に入りのペンやノートはありますか?

わたしには長年「書く」ことを経験してきたなかで
いま、お気に入りのノートとペンがあります。
自分の日々の書きもの用や勉強用など
それぞれの用途につき1冊つかいます。

自分の事典のように使うであろう学びのノートは
ハードカバーで目次も記入できるものを使っています。

そのほか使い分けるとすれば
時々ペンの色を変えたり
ペン先の太さを変えたり
ペンそのものを変えたりします。

手に触れるペンの感触を変えて
ひらめきの方向を変化させたり
ペン本体の太さを変えて
一定の形を手に与え続けないようにします。

これはわたしがボディワーカー=カラダオタクとしての
こだわりなのかもしれません。

手にするものはその物を伝わって
自分の身体を変化させていくからです。
ペンを持つ手を続けるとペンだこができるように
ペンを持つカラダに変化します。

それはペンだけではなく
日々使う家事や仕事の道具も同じです。

だいぶ前にとあるボールペンが便利で使ってみましたが
その標す感覚が日常に染み込むことが
自分の日常と相異していることに気づき
それから使うことはなくなりました。

書くことは感じることであり
創造であり想像であり
産み出し放つことであります。

声をだすのと同じように
響きに変わったときから
止めることはないものなのだと思います。

いつでも消せるものではなく
いつも生み出せることへの意識のほうが
私が心地よく過ごせることがわかってから

そうやって書き出すためのシーツを
あつらえるような自分へのていねいさを
大切にするようになりました。

あくまでこれは私の感覚です。
あなたはどうですか?

どんなことをメモするにしても
どんなところにそれを着地させるにしても
新しいシーツの上に身体を滑り込ませるように
いつも新鮮な気持ちでありたいと思います。

このコラムも何を書こうかなどれにしようかなと
話題はせめぎ合っていたりしますが

書くということにいつも新鮮な風と気持ちを持ち
真っ白な空間に足を降ろしていくように
自分なりの愉しさを紡いでいきたいものです。

書くことがなかなかできない、ということのご相談を
個人セッションで受けることがあります。

わたしもよく行っていることなのですが
自分の半径3mのことを観察し、その風景を語り始めることで
思いがけない話題やインスピレーションが開かれていきます

今日、わたしが書くきっかけとなったことは
日々書くノートがあと3ページしかなかったことでした。

わたしが普段使うお気に入りのノートは
とてもシンプルなものですがシンプルがゆえに
あまり店頭に置いているのを見たことがなかったのです。

いつもならそろそろ無くなると気づいた度に
オンラインで購入していましたが

ここのところまったくページのことを忘れ
いろいろ書き綴っていていたら
あと3ページであることを今朝気づきました。

でも、今回はオンラインで購入せずに済んでいます
なぜならば、1週間前に友人の贈り物をするために
普段は立寄らない時間帯に
駅前のショッピング街に行ったとき

頭のなかで想像していたものは見つからず
明日、別のお店に行こうとぶらぶらしていたら
偶然にオープンしたばかりのお店を見つけ
私の想像を越えて、贈り物に出会えた帰り道、

想像を越えて、好きなものが沢山置いてある雑貨店を見つけ
想像を越えて、そのお店のなかでノートを見つけたからです。

この日はとても幸せでした。
友人への感謝の気持ちが倍増したように
私への楽しみも倍増したからです。

・・・と、このようなノート1冊のことでも
書いているとその時の気持ちがあふれてきます。

そしてその幸せなことを標しておこうと
真っ白なシーツに身体を滑り込ませるように
あの時の気持ちを降ろしていくのです。

誰かに見せる見せないではなく
だた観察し、書き始めていくと
思わぬところに着地することがあります。

書くことを愉しむことは
きっと私以上にあなたが知っているはず。

自分の感じるささやかな幸せも
目の前にひろがる自分の記憶とつながる風景も

どうぞあなたの言葉で
書くを愉しんで。

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