「コミュニケーション」とは「分かちあう」こと。その本質について考えたら夫婦に大切なことが見えてきた。
こんにちは、川上です。
こんな時代だからこそ、コミュニケーションの重要性が問われています。
効率化、スピード化が「便利」とされ、便利を目指して社会は動いています。
東京から大阪に行くのも、汽車だったのが、新幹線ができて、飛行機ができて、早く行けることはとても便利で、大切な「時間」を僕たちはお金を出して買っているのです。
一方で、コミュニケーションのスタイルも変わってきました。簡単にラインやメールで情報を送ったり受けたりできます。
言いづらいことを直接言わなくても、メールでも何でもあるじゃないですか。便利ですね。
でも、本当にきちんと伝えたいことは直接言わないと伝わりにくい。
伝える側の意図、目的までは文字にのってはいないからです。
それが身近な人であれば、毎日、ずっと一緒にいる人だから、
「なんでこれだけ言っても伝わらないの!?」
「言ったじゃん!」
「聞いてないし!」
そんな日常の中に溢れているやりとり、なおさら「伝える」と「伝わる」のギャップは少なくしたいですよね。
「コミュニケーションが取れない」という悩みを聞きます
この、生きていくのに大切な「コミュニケーション」という言葉、日本語にするとどんな意味でしょう。
「聞くことと、話すこと」「リアクション」「しっかり伝えること」「コミュニケーションすること、あれ?そのまんまだった!」
色々あがりますが、、
common(公共の) が近い感じで、共有する、分かち合う。
単に情報を伝達すればいいのではなく、意志の疎通や、心や気持ちの通い合い、互いに理解し合う、ことが起きたりして、はじめてコミュニケーションが成立したことになるようです。
心や気持ちの通い合いって、非言語コミュニケーションで、言語化されてないかすかな表情の変化やジェスチャー、声の調子などから相手を理解することが重要だけど、これが難しいですが、結局、相手を知ろうとする努力、ここに尽きるのでしょうね・・
知ろうとすれば、純粋に質問が出てきますし。
思えば、付き合い始めのころは毎日何十回もラインでやり取りし、相手のことを知ることが喜びだった、あの日々。
しかし、今となっては、あの日々はなんだったのだろう。会話が全くない日常。。。みたいな関係になってしまうこともあります。
パートナーに今日どんなことがあって、何を感じたか、分かち合っていますか?
最近、夕食後に決まってパートナーに「今日はどうだった?」って聞かれるようになりました。
「今日は、午前中、Aさんと会ってこんな話しして、午後はBさんに会いに行ってこんな人を紹介してもらって、夜はCさんとzoomしてこんな話して・・、あっ、そしたらBさんが全然印象が変わっててさ、まとってる空気がすごく軽くなってた、聞いたらなんか恋してるっぽいぞ、、で、そっちはどうだった?」
みたいな会話です。
こういう軽い会話ができていると、いきなりやってくる
大事な重い「めんどくさい」話もしやすくなってきます。
子供のこととか、お金のこととか、将来のこととか、仕事のこととか。
相手に色々言われる、否定してくる、とか思ってしまうと口が重くなりますよね。それでも言わなきゃいけないこともある。
自分のため、ふたりのため、相手のために共有する、コミュニケーションをとるのです。
話すのはスキルではなく、しっかり準備することです、自分の考え(結論、目的)を整理することです。
どうでもいい話はしてるけど、大切なことを話していない・・という家庭が多いです。
これをやらないと、少しずつ、見えない溝が大きくなって谷間になり、会話が減ってきます。小さいうちに話して下さいね。大きくなると話すのに使うエネルギーも大きくなります。疲れます。
ベースに信頼関係があることが大切です、ここを先に頑張らないと言いにくいこと、お金のこと、仕事のこと、将来のことの話はもめます。
自分への否定批判はプレゼントで、一緒に考えていきたいからお互い真剣になりますし、その結果言い争いになることもあるかもしれませんが、二人の
未来のために努力が必要なところです。
青山学院の原監督のエピソード
駅伝で有名な青山学院大学の陸上部監督の原晋さん、
何年か前に、NHKのプロフェッショナルという番組で「夫婦の流儀」特集をしてまして、その番組での原監督夫妻のエピソードを紹介します。
(情報は放送当時のもので、現在も同じ状況かどうかは不明です)
原監督夫婦は駅伝部の寮に住んでいます。原監督の奥さま、美穂さんは寮母という立場です。
原監督は青山学院を常勝軍団にするために指導をしています。一方美穂さんはそれ以外の学生のフォロー、特に生活面に気を配ってフォローをしています。
原監督、とても凄く忙しいそうです。マスコミの取材、執筆、ドラマの走るシーンの指導だけでなく、解説者として俳優デビューまでしてます。
ともすれば天狗になってしまい、本業である監督業がおろそかにならないようにしっかり美穂さんは現実を見て平常心を保つ役割を自分に課していると言っていました。
美穂さんへのインタビューの中で一番残ったことは、
「監督はああしろこうしろと言われるのが一番嫌い。嫌がってるのがすぐ分かる。でも大切な人だからそれをあえて言ってあげるのが近くにいる人間の責務。大切な人だからこそ言ってあげられるし、怒ったりできる」こんな話をされていました。
このバランスが大切です。お互いのできていないところを責めるのではなく、補い合う気持ちから、そこには愛があります。
なかなかできることではありません。
「こんなこといったら嫌がられるから」といって大事なことをいうのを避けてませんか?
相手に嫌がられて嫌な気持ちになるのは自分です。自分の損得を優先していることになります。
相手のために大切なメッセージを伝えること。
みなさんが、パートナー、家族、誰かに本当に伝えたいことはなんですか?
本当に本気で思ったらきっとできます。勇気を持って伝えてみてください。
夫婦が本当のコミュニケーションによって、本当のパートナーになれるお手伝いをしています。
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