「非言語のコミュニケーション」との向き合い方がとてつもなく難しかった
昨日はオンラインサロンメンバーとのライブで「非言語コミュニケーションの持つ力」について話し合いました。気づきをシェアします。
コミュニケーションとは、メッセージの交換である
私たちは「コミュニケーション」によって何をしているのでしょうか?
情報や思いを共有したり、分かちあったりすることで「メッセージ」を交換しているのだと思います。
この「メッセージ」は2種類ありまして、
1 言語(言葉そのもの)のメッセージ
2 非言語のメッセージ(態度、姿勢、口調、タイミング)
1と2を合わせてコミュニケーションをとっている私たちですが、2がいかに大切かを知っていると思います。
メラビアンの法則によると
2つの仮説を考えました。
口から出てくる言語メッセージと、その他の非言語メッセージが矛盾している時にトラブルは起こりやすく、そこにはこんなメカニズムが隠れている。
① メッセージの受け取り手は困惑し、自分なりに解釈してメッセージを受け取るが、その解釈はメッセージの発信者の意図から外れている。(相手を知らない)
② 非言語のメッセージは無意識に発信されていることが多々あり、発信者も気づいていないことも多い。(自分を知らない)
こう書いていると、言語と非言語が矛盾することでコミュニケーションがうまくいかず口論になっていく原因は、この
「相手を知らない」か「自分を知らない」、もしくは両方
ではないかと思うのです。
例をあげます。
このA、B2種類の非言語コミュニケーションをとった場合、夫婦の会話は果たしてそれぞれどうなるか?を考えてきました。
議題である「学校のこと」の会話をする以前に、かなりの非言語コミュニケーションが交わされていて、これによって全く違う方向に進んでいくのではないでしょうか。
Aは、夫婦の間で正しいコミュニケーションが取られ、テーマに対して「二人でどう解決していくか」で進んでいく、はず。
この理由は、妻の言葉を聞いて興味を持って聞こうとしていることを夫が非言語メッセージで妻に送っている。妻もそのメッセージを受け止める。
夫「うん、どうした?」
妻「ありがと、実はね、、、、」
で、Bです。
新聞を見たままの夫に対して例えば、こんなやりとりになったとします。
妻「ねえ、聞いてる?」
夫「聞いてるよ」(変わらず新聞を見たまま)
妻「ねえ、聞く気ある?」
夫「聞いてるって」
妻「子供の学校の話なんだから、ちゃんと聞いてよ」
夫「だから、聞いてるって言ってるだろ」
妻「あなたの子供なのよ、それなのに私に任せっきりで何もしないじゃない、いつも私が一人で決めて動いて!」
夫(ここで新聞から顔を上げる)「俺だって、色々やってるよ、言いたいことがあるのなら言えよ」
妻「じゃあ言わせてもらうけど、自分の家のことなのに、あなたは責任感がなさすぎよ!」
夫「いつそんなことしたんだよ!」
妻「あの時だって、、、」
夫からすれば、確かに耳を傾けていると意味でいえば「聞いている」のかもしれない。しかし妻からすれば、言語は「聞いている」だが、態度は「新聞を読んでいる」としか感じられない。ここに矛盾が出てくる。
ここで、夫の「新聞に目を向けたまま」という行動から、妻はどのような非言語のメッセージを受け取るか、を考えてみるといくつかあげられます。
(夫が実際にどんな思いだったかはここでは関係なく)
・新聞の方が面白いですのメッセージ
・今話しかけないでほしいのメッセージ
・うるさいなのメッセージ
・疲れてるんだよのメッセージ
・妻の話には興味ないのメッセージ
・休みの日くらい好きにさせてくれよのメッセージ
これは思いついた例で、妻がどんな解釈をするかによって夫に伝える言語メッセージが若干変わってきますが、いずれも
「この人は自分が(何もしない)と批判されると反応するくせに、私や子供のことには興味がない」
という非言語メッセージを受け取っています。
一方夫側も、「この人は自分に対して不十分だ、自分勝手な人だと思っている」という非言語メッセージ受け取っていることが想像できます。
そんなことをきっかけに、普段から思っていることで口に出していないことが出たりして、口論になっていき、二人とも不愉快になっていきます。
結局、何が言いたいかというと
夫からしたら、新聞を見たままというのは、そんなに深い意味がないのかもしれない。しかし、普段から思っている何かがあって意図的に非言語メッセージをやっているのか、それとも本人さえも自覚していない形で無意識に非言語メッセージを発信してるのかもしれません。
無意識に発信している場合は、ちょっと指摘されたくらいでは気づかず、それをし続けてしまうかもしれません。
妻の側にしても、メッセージの解釈を無意識にしてしまったり、メッセージを故意的に無視していても、結局は受け取っていてそれをもとに言語のやりとりがなされることになります。
いずれにしても、非言語と言語に矛盾がある場合、人は非言語メッセージに大きく影響されるので、結果として自分が発した言語メッセージそのものが無視されているような気持ちになります。自分という人間を否定されたと感じた時のエネルギーは相当のものです。
正直、どうすればいいのか結論は分かりませんでした。
ここまで長々と書いておきながら、こうしたらいいという自分の結論はまだ出せていません。すみません。
ただ、非言語のメッセージが人と人とのコミュニケーションに与える影響の大きさを感じていただければと思います。
話す側も、聴く側も、自分の、そして相手の「非言語メッセージ」はどうかということを意識すること、そして言語と非言語にギャップ矛盾を感じたら解消して正確に理解するように努めること。
身近な人との人間関係の悩みって、みんなここでつまづくのではないでしょうか。
特効薬はありません。「相手を知ろう」「自分を知ろう」という気持ち、それは愛です。
非言語に意識を向けていきたいと思います。
夫婦という関係を改善していくプロセスを通して、自分の人生のテーマを見つけ自分の人生を生きるためのお手伝いを行なっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?