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ハイヒールのピンリフト交換をなめてはいけない
こんにちは、こんばんは。
なめるって物理的にじゃないですよ、侮るなかれと。
職人見習いとして働いて2ヶ月が経ちました。
このひと月弱はピンリフト交換をずっと練習してました。
少なく見積もっても100回は交換したかなと。
今回はそんな内容を少しご紹介します。
「取り付けるだけでしょ?」
そう言われるし、実際そうなんですが見えぬ苦労や難しさがあります。
①元々付いているリフトを外す
大抵ゴムが削れペチャンコになっているので、私は主に斜ニッパーを使って取り外します。
その勢いでピンも抜く。
中には頭の削れたピンが埋まってしまっているものとかもあって、最悪小型ドリルで掘削することも…
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上の写真はわかりやすいようにネジザウルスで抜いています。
②新しいリフトを取り付け
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回数少なく真っ直ぐ入れないとピンが曲がったり、ヒールの破損に繋がります。
ピン径は種類が複数あり、靴側も穴径が様々でいつもジャストサイズの打ち込みができるわけではありません。
場合によっては1mmにも満たない詰め物をして抜けないように工夫します。
工具なんてろくに使ったことないので金槌の使い方も最初はままならず...靴を支える手の指を強打して内出血したりもしました...
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③リフトの削り込み
ヒールからはみ出している部分を削ります。
イメージし辛いかと思いますが、ヒール自体のくびれ方などに合わせて、リフト部分も真っ直ぐな形にするか、少し八の字ラインを描くように削るかなど結構センスが要ります。
今回は比較的真っ直ぐ落ちるように削ります。
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ギザギザしている部分が高速回転するカッター。
ここに指を突っ込もうなら真紅の世界が待っている。
カッターの段階で8〜9割形を完成させなければなりません。
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写真撮ってるんで入ってないですが、逆の手はリフト下部を支えるように添えます。
ヒールを軸に靴を回転させて形成していきます。
④面を整える
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カッターと同じ仕組みでペーパータイプのヤスリが回転します。
カッターだけだと表面がガタついているので、これでなだらかなカーブを作り上げます。
これも結構技術が必要。
⑤リフトをワックスがけ
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見栄えが良くなります。
これももちろん高速回転。
特にこの靴はサテンなので、リフト以外につけないよう注意。
完成
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僕にしてはよくできた方かなと思います。
今もそうですが、削りの際の当て方や回転がブレるとリフトに左右差が出て綺麗ではない。
早い方は両足5分足らずでやってのけます...
もっと精進せねば。
今日使用した靴
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レディース靴最高峰のブランド、マノロブラニクのアイコン的なサテン地。
ヒールも細くそこそこ高さがあるのでリフト交換も難しいです。
練習用にブックオフで買ったんですが1,380円だった...
また新しい技術を習得したら更新します。
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