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ディンケラッカーと飾り釘

こんにちは、こんばんは。

以前の投稿から少し間が空きました。

仕事もプライベートも慌ただしくしておりまして...


Heinrich Dinkelacker

皆さまご存知でしょう。

名前からして王者の風格があるドイツのブランド。

私が所有しているのはカーフのブダ(多分)。

ディンケはコードバンのイメージが強いと思いますが、カーフの質も結構良くて私は好きです。


ツォプナート(弁髪縫い)

ノルベジェーゼ製法の最終形態とでも言えば良いのか...

これは黒ですが生成りの糸のものは更に目を引く迫力があります。

残念ながら昨今のご時世とツォプナートの技術継承が困難らしくプダペスト工場は廃止になってしまった。

工事は移設されたものの、リオやブダといった代表モデルは生産終了に。

今後これらのアイコン的デザインが見られなくなるのであれば悲しい限り。

ちなみにディンケの前身であるアポロはツォプナート風の押縁がついているものが多いのだとか。


ジョー・レンデンバッハ

ディンケのもう一つの顔とも言えるJRソール。

オークバークの最高峰。

以前レザーソールについての記事を書きましたが、レザーソールあんまり好きじゃない私でもこのディンケはどんなに滑ろうがそのまま履いてます。

そんなレンデンバッハも一度廃業、キルガー社がレシピを引き継ぎましたが上手くいくのだろうか...

なんだか悲壮感漂ってますね今日。


なぜ今日はディンケ記事なのか

深い理由は全くないのですが、ヒールのトップリフトを交換しまして。

休日でしたが練習しに行ってたんです。

よく考えたらゴムリフトしかやったことないのでレザーもチャレンジしようと。

最初のレザーリフト交換がディンケってどうなのって話なんですが(笑)

意味不明なレベルで硬いのでゴムよりカッターが入れ辛かった。

ツォプナートを傷つけられないので削りも気を遣うし。

加えて銀剥きやステインでの染色もありゴムリフトより手間がかかります。

以前リフト交換してもらった業者の修理がクソクオリティなおかげで修正も大変(愚痴)

何より面倒なのが飾り釘の再現。

わかりきっていましたが本数がおかしい。

もうしばらくはやりたくないです(笑)

これもディンケのアイコニックなデザインですけどね。


靴業界、古代文明になるべからず

しばしば書いているタニノクリスチーしかり、素敵なブランドが姿を消すのは寂しいです。

ディンケも今まで培った技術がしっかり継承されていくことを祈るばかり。


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