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ビジネスコミュニティ(オンラインサロン)について思うこと

大半のコミュニティが機能不全に陥る理由


SNSが進化して誰もが情報発信できる環境が整っている現代です。
オンラインでコミュニケーションを取れるようになると、大きなメディアででの露出を通して認知されなくても、SNSの発信から口コミが広がり、商品やその人物自体が、ある種ブランド化されその属性の集団の中ではカリスマ性を帯び、経済活動ができるようになりました。つまり甚大な予算をかけなくても、ほどほどの予算をかければ個人でも十二分にビジネスが展開できる環境が整ったので、ビジネスコミュニティの重要性は、年々高まり続けています。


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では具体的に、自分がビジネスコミュニティを運営する際に気をつけなければいけない事例を解説していきます。今回はコミュニティを運営する側の意見を論じるよりも、あなたがどこかのコミュニティに入会した時に気をつけなければいけない注意点を中心に解説していきます。


コミュニティーに属す重要性と注意点


ビジネスコミュニティの重要性を語る前に、なぜ人はコミュニティーに属そうとするのでしょうか。情報化社会になったことは、情報に触れる機会が多くなったのと同時に、正確に情報を掴まなければならない時代になったといえます。(インター)ネットに繋がれば、発信者の思惑が盛り込まれた情報を気軽に見てしまいます。それが正しい情報かどうかは緻密に精査できればいいですが、人間の脳が処理する情報処理のスピードは果たしてそこまでうまく機能しているとはいえないのではないでしょうか。

オンラインサロンやビジネスコミュニティーへの参加には、様々な理由があります。なんとなくコミュニティに入っている方は以下のどれかに当てはまるのではないでしょうか。

  1. 情報共有と学びの機会
    コミュニティーに参加することで、業界や分野において最新の情報やトレンドを共有できる機会が増えます。他のメンバーからの知識や経験の共有により、自身のスキルやビジネス戦略の向上が期待できます。これにより、自分の事業やキャリアの発展に寄与することができます。

  2. ネットワーキングの拡充                                       オンラインコミュニティーは、同じ業界や分野で活動する他の専門家や起業家とのネットワーキングの場でもあります。新しいビジネスパートナーや顧客を見つけるチャンスが広がり、人脈を拡充することができます。

  3. 相互サポートと協力                        コミュニティーは、メンバー同士がお互いにサポートし合う場でもあります。ビジネス上の課題や問題に対してアドバイスを受けたり、他のメンバーに経験を共有してもらったりすることで、より効果的な解決策を見つけることができます。また、協力関係を築くことで、共同プロジェクトやビジネスチャンスが生まれることもあります。

  4. 業界のトレンドを把握                       オンラインコミュニティーは、業界全体のトレンドや変化を把握する手段としても役立ちます。他のメンバーの成功事例や失敗談を通じて、市場の変遷や新しいビジネス機会に対する理解が深まります。

  5. 専門家としての信頼構築                      コミュニティーで自身の知識や経験を共有することで、専門家としての信頼を築くことができます。他のメンバーからの質問に答えたり、役立つ情報を提供したりすることで、自身のブランドや専門性を高めることができます。

さて、ここから本題に入りたいと思いますが、

大半のコミュニティが機能不全に陥る理由として、

そのコミュニティが存在し得る大義が運営側と顧客の間でバランスが取れないことに非常に問題点があるように感じます。これは自身の経験則やあなた
がもしそのようなコミュニティに属する機会が多いなと感じるのであれば、あなたは「情報ジプシー」の渦中を彷徨っているのかもしれません。


コミュニティを大分類するとこの5つ

ここでは、もっとフォーカスを絞ってお話をしていこうと思います。
ビジネスコミュニティに入会したあなたの目的は以下の行動をするものだと定義付けます。

1.○○の本質的なスキルを身につける
  (〇〇はあなたが欲するもの)
   例 マーケティング コミュ二ケーションスキル
     金融知識 副業の情報 マインドセット
2.スキルを身につけ、あなたの考えを不特定多数の人々に伝える
3. 伝える手段を考え○○のスキルを発信していく


スキルと能力(才能)とは大きく異なる概念


この論理を構成している重要な要素は何かと言われれば

良いビジネスコミュニティを見つけ、あなたが良い発信者になれるように育っていかなければならない

といった大義が必要になってくるわけです。この大義を忘れてコミュニティに参加してもバッサリ切り倒すと「時間の無駄」を意味します。

この要素を満たすために必要なことは
「良いビジネスコミュニティを見つけること」
「良いビジネスコミュニティを育てていくこと」
が最初の課題になります。そのために考えなければならない要素を3つお伝えします。


大きな要素として
「情報発信の必要性」「接触頻度を上げる」「高度な親和性」
の3点が挙げられます。


①情報発信の必要性

要素① 「情報発信しなければ認知さえしてくれない」

15年くらい前は企業がホームページ(HP)をとりあえず作成し、芸能人を中心に流行っていたのがアメブロだったと記憶しています。芸能人がブログを書き、ファンにとってはテレビや雑誌の露出では見られない日常生活が垣間見れることがうけていました。

ウェブマーケティングの関心事として、 HPの検索結果のどうやって上位に来させるのかの対策に予算をかけていた時代です。

自分事で言えば、ちょうど車のセールスをしていた時代です。業界では中古車をネットで売り始め出した頃で、 営業トークを上司に教わりながら「この車は○○なのでお得感があって、ここに傷がこれくらいありますが目立たない傷です、ナビがついてます、内装が綺麗です、修復歴はありません」とかあの手この手を使って買ってもらえるようにトークしていました。セールスしている本人も「ネットで中古車販売!?」と懐疑的にとらえており、ほとんどのお客さんに「現物みないと買えないねー」って言われ、なかなか商談がうまく成約できない時期でした。


そこから数年後この流れが変わったのが、FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeなどのソーシャルメディアの台頭です。車の販売もネットへの意識が進化すると、次第にネットを介する販売手法でも車が売れていきました。


企業だけでなく個人がSNSを企業戦略と同じようようにSNSを使い、誰もが情報を世界に発信できることで、何者でもないものが影響力を与え、何者かに化ける時代へ社会は突入していきました。SNS上でファン(フォロワー)が多いことをインフルエンサーといいますが、インフルエンサーが売りたい商品を持ってニコっとしている写真を投稿しただけで商品が売れる時代に進化しています。


「私もSNSやっているよ」という声も聞こえてきそうですが、ビジネスをする上においてのSNSの活動では、ただ旅行先で食べた高級料理の写真を投稿したり、仲間とお酒を飲み交わしてにっこり笑顔の写真を載せる、自己満足だけの投稿ではビジネス戦略としては考えが甘いかもしれません。SNSマーケティング強者は緻密に戦略を立て影響力をもとうとしているのがSNSマーケティングの活動の実態です。

ですから質の高い情報発信をしなければいけないことを理解しなければいけません。

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②顧客との接触頻度を上げる方法4選


要素② 「接触頻度を上げなければ情報発信をしても意味がない」

どんなにいいことを語っても情報化社会ではスルーされてしまうことを前提にコミュニケーションをとらなければいけないことを理解する必要があります。

商品に対する興味や愛着が増し、ファンが生まれる可能性を高めていくためには接触頻度を上げる戦略が重要です。以下に、具体的なステップを説明します:

  1. コンテンツの頻繁な更新する                      定期的かつ継続的なコンテンツ更新が必要です。新しい情報、特典、イベントなどを定期的に発信することで、ファンは常に新しい刺激を得られ、興奮を保つことができます。

  2. SNSのを上手く活用する                            SNSはファンとの直接的なコミュニケーションの場です。積極的かつ定期的な投稿やファンとの対話を通じて、商品に関する興奮を共有し、ファンを継続的に引き込んでいきます。

  3. 独自の体験を提供する                          ファンを増やすためには、特別な体験を提供することが重要です。限定的なイベントやプレミアアクセス、限定商品の提供など、独自かつ特別な体験を通じてファンの愛着を深めていきます。

  4. リアルタイムの参加型コンテンツを構築する                    発信者、受信者の双方向でコミュニケーションがとれるリアルタイムな要素を取り入れたコンテンツは、ファンを引き込むのに効果的です。生放送、クイズ、投票などを通じて、ファンが直接参加できる要素を取り入れ、商品に対する魅力をアピールします。

これらの戦略を通じて、ファンとの継続的な関係構築を図ることが重要です。ファンが商品に対して持つ期待と興奮を保ちつつ、定期的な接触を通じてファンの数を拡大していきます。

③顧客との過度な接触ダメな理由4選

接触頻度を上げることは一般的には重要ですが、その一方で過度な接触や発信ネタに対する魅力の欠如は逆効果になる可能性があります。以下の点には気をつけていた方がよさそうです。

  1. 接触過多によって疲労感が溜まる                       頻繁な接触が続くと、顧客は情報過多に陥り、疲労感を覚えることがあります。これは注意の持続性が減少し、興味を喪失させる要因となります。常に新しい情報やコンテンツを提供することでなく、品質の高いコンテンツを提供することが重要です。

  2. 魅力の欠如があれば興味は次第になくなる                     単なる頻繁な接触だけではなく、その内容や魅力がない場合、顧客は興味を失います。魅力的で意味のある情報や提案がなければ、接触そのものがうるさく感じられ、逆にブランドや製品へのネガティブな感情を引き起こす可能性があります。

  3. そもそも個別に考慮が求められる                           人は異なる個体差を持っており、一律のアプローチが全ての顧客に適しているわけではありません。一部の顧客は頻繁な接触を好むかもしれませんが、他の顧客は静かなコミュニケーションを好む場合があります。個々の顧客の特性や好みを考慮し、ターゲットを絞った戦略が求められます。

  4. 過度な発信は信頼性の損失させる                           頻繁な接触が無差別であると、顧客はブランドや企業の信頼性を失う可能性があります。情報の過度な押し付けや過剰な宣伝は、逆に信頼を損なう原因となります。信頼を築くには、適切なタイミングで価値のある情報を提供することが必要です。


顧客との接触期間の留意点4選


また、接触頻度を上げて顧客をファン化する際に、接触期間を大幅に空けてしまうとその効果は意味のないものになってしまう可能性があります。以下のことに留意しておいてください。

  1. 記憶の減衰効果                          ヒトの記憶は時間とともに減衰します。情報や刺激が提供されてから一定の期間が経過すると、その情報は徐々に忘れ去られる傾向があります。接触期間を大幅に空けると、以前のポジティブな印象や経験が薄れ、顧客の心に浸透しきれなくなります。

  2. 感情の忘却と一貫性の欠如                     ファン化のプロセスは感情に基づいています。しかし、接触期間が長すぎると、前回のポジティブな感情や興奮が薄れ、一貫性が欠如します。一貫性のない接触は、ファンの期待値を維持するのに効果が薄れ、商品に対する愛着も減少します。

  3. 競争と忘却の影響                          競争が激しい市場環境においては、定期的な接触が必要です。競合他社が積極的に情報を提供し続ける中で、接触期間を空けることは、競合他社によって埋められる可能性があります。これにより、顧客は新しい情報に引き寄せられ、ブランドへの忠誠心が揺らぐことがあります。

  4. 継続的な関与の必要性                       ファン化は長期的な関与と信頼の積み重ねに基づいています。顧客が商品と継続的に関わりを持つためには、一定の頻度での接触が必要です。接触期間が長期的に空けられると、顧客との関係は疎遠になり、ファン化のプロセスが途切れる可能性が高まります。

したがって、接触頻度を上げるだけでなく、一定の頻度で継続的な接触を維持することが重要です。定期的なコミュニケーションを通じて、感情を活性化させ、長期的な関係を築かなければなりません。

適切な距離感でうまくコミュニケーションをとりながらWINWINの関係をどうやって維持するかは非常に重要であることを理解しなければいけません。


コミュニティの質を下げてしまう5選


今度は、適切な距離感で効率の良いコミュニティを作りをしなければならない理由を説明していきますね。

ビジネスコミュニティにおいて、親和性や結束力が強すぎることが、逆にコミュニティーの質を低下させる要因となることがあります。以下に、その理由を具体的かつ論理的に説明します。

  1. 情報の偏りと閉鎖性                        コミュニティ内での強い親和性は、共通の価値観や興味を共有することにより形成されます。しかし、これが強すぎると、新しい意見や情報への開かれた態度が減少し、コミュニティーが閉鎖的になりがちです。新しいメンバーが参加しにくくなり、多様性が欠如する可能性があります。

  2. 集団思考と異質性の不足                      強い親和性があると、コミュニティ内での意見や行動が均一化されがちです。これが進むと、集団思考が生まれ、異なる意見や発想が抑制されます。異質性が不足すると、新しいアイディアや刺激が生まれにくく、コミュニティの成長や創造性が制約される可能性があります。

  3. 排他性と他者排除                         非常に親和性が高まると、一部のメンバー同士の結束が強まり、他のメンバーが排除されるリスクが生まれます。これは、コミュニティ内で派閥の形成を促進し、他者との対話や協力が難しくなる可能性があります。

  4. 成長の妨げ                            コミュニティがあまりにも結束力に満ちていると、新しいアイディアやメンバーへの受け入れが難しくなります。これにより、コミュニティの進化や拡大が妨げられ、新しい機会や可能性を見逃す可能性があります。

  5. 意見の抑制と自己検閲                        親和性が強いコミュニティでは、メンバーが自分の意見や感情を自己検閲し、他のメンバーと同調しやすくなります。これが進むと、意見の多様性が失われ、問題や課題に対する効果的な対処が難しくなります。


これらの理由から、ビジネスコミュニティを構築する際には、ある程度の親和性と結束力を持たせつつも、柔軟性や多様性を保つことが重要です。バランスの取れたコミュニティは、異なる視点やアプローチを受け入れ、成熟しやすくなります。


価値あるビジネスコミュニティとは


ビジネスコミュニティにおける期待を達成する上で追求すべきこと、それは「成果達成の総量」です。 ここでは、「なぜ成果達成の総量が重要なポイントなのか」を解説していきます。

ビジネスコミュニティが存在する目的は、そのコミュニティに属するメンバーの成果が重要です。自身の経験則や知り合いのセミナー講師に話を聞いてみても、肌感覚で申し上げると、メンバーが100人いたとしたら3名~10名ほどしか達成できないくらい成果のコミュニティはざらにあります。自分では成果を達成できたと思っていても、行動量や質が担保されなければ、ビジネスとしては機能しません。これは顧客によるバイアス(偏見)もかかるので、この話をすると長くなりますので割愛させていただきます。


また、これはビジネスコミュニティの限界を示唆しているものではなく、ビジネスコミュニティの運営の構造自体に問題があるのではないかと推察できます。


これらは全て、ビジネスコミュニティの性質によるものが大きく寄与しているのではないでしょうか。ビジネスにおいての最初の段階で真っ先に追求されるのは「数」です。言葉の無機質性を感じるため、あまり好きではない言葉ですが、「集客」に固執してしまうからです。ビジネスコミュニティをいざ立ち上げた際に「こんなに人が少なくて大丈夫なのだろうか」や「こんなに登録者が少ないのにビジネスが成立するんだろう」と不安になるかもしれません。

しかし、どんなコミュニティでも最初はたった数人の同じ意志や目的を持った人の集まりにすぎなかったわけです。今や甚大な企業となったグーグルやアップルもたった数名で立ち上げたスタートアップ企業です。地道に実績を積み上げて、徐々にファンを増やし、その行動範囲を拡大しただけのことであり、コミュニティの立ち上げ期は長期的な視野を念頭に置いて設計していかなければ質の高いコミュニティを担保するのは難しいかもしれません。


小さくコミュニティを盛り上げて、質の良いコミュニティに成長させることが取り組む上で重要であるという結論に達します。


筆者の体験から得られたコミュニティの成功例


まとめ

今回の記事では、ビジネスコミュニティの機能不全について解説しました。ビジネスコミュニティに属する注意点を踏まえ、

最後のまとめですが

コミュニティーに属す重要性と注意点

・運営側と顧客の間でバランスが取れないことに問題点がある(集客重視のの偏向意識)

・良いビジネスコミュニティを見つけるだけでなく、あなたが良い発信者に  なれるように育っていかなければならない(受け身はダメだよ)

・ビジネスコミュニティが追求しなければならないことは、顧客の成果の総量を上げること(対価に見合った報酬を与えよう)

この記事が誰かの手助けになれば幸いです。ありがとうございました。


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