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【短編】ある晴れた日の午後3

後々振り返ってみたら、世紀における大発見だとかエポックメーキングだとか、その位の大きな意義のある1日は、当事者が全く意図しない形で突然訪れるのではないかと、いう結論をぼんやり考えていた。それは、例えば自分自身にしか影響しない事だとしても。ましてやそれが、人生最悪の出来事に匹敵する事だったとしても。

その日は、夜の10:30まで仕事をしていたと思う。

いくつかの路線を乗り継いで、新宿駅構内の出勤行列に加わり、京王線の乗り換え口にたどり着く。
1番最初の頃は、新宿始発なのに3線もある意味が分からなくて、道行く人に聞いて回った事もあった。
数駅を過ぎ、目的の駅に到着すると、中央のターミナルにそびえ立つクリスマスイルミネーションに目をやった。

この電飾の装飾物は、毎年11月から長くて3月位まで続くそうだ。

冬の風物詩として、とても息が長く展示されてる事に関心さえ覚える。
途中でディスプレイ変更しなくて良いと言う事は、とっても効率的だ。



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